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公開番号2025010853
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-23
出願番号2023113118
出願日2023-07-10
発明の名称ローカバー成形装置および検査システム
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B29D 30/30 20060101AFI20250116BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】製造されるローカバーの品質を向上させること。
【解決手段】
検査システム10は、コード材料5が外周に貼り付けられる筒状の成形ドラム51と、成形ドラム51の外周面の予め定められた位置に向けて配置された第1カメラ61および第2カメラ62と、処理装置90と、を備えている。処理装置90は、第1カメラ61および第2カメラ62が撮影した画像を取得する。コード材料5の端部にて光が比較的多く反射されるため、当該画像において、コード材料5の端部が線状に現れる。これによって、処理装置90は、コード材料5の右端部と左端部とを抽出することができる。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
予め定められた方向に配列された複数のコードがトッピングゴムで被覆されたコード材料が、外周に貼り付けられる筒状の成形ドラムと、
前記成形ドラムに貼り付けられた前記コード材料が写るように、前記成形ドラムの外周面の予め定められた位置に向けて配置された、少なくとも1つのカメラと、
処理装置と
を有し、
前記処理装置は、
前記カメラにより撮影された、前記成形ドラムの外周面に貼り付けられた前記コード材料の画像を取得する処理と、
取得された前記コード材料の画像から、前記コード材料の端部を抽出する処理と、
が実行されるように構成された、
ローカバー成形装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記処理装置は、前記抽出された前記コード材料の端部より前記コード材料の幅を得る処理が、さらに実行されるように構成された、請求項1に記載されたローカバー成形装置。
【請求項3】
前記処理装置は、前記抽出された前記コード材料の端部より前記コード材料のずれ量を得る処理が、さらに実行されるように構成された、請求項1に記載されたローカバー成形装置。
【請求項4】
前記成形ドラムは、回転中心軸を中心に回転可能に構成され、
前記カメラは、前記回転中心軸に向けて配置されている、請求項1に記載されたローカバー成形装置。
【請求項5】
前記カメラは、前記成形ドラムに貼り付けられた前記コード材料の幅方向の端部がそれぞれ撮影されるように、前記コード材料の幅方向に沿って間隔を開けて配置された2台のカメラを含む、請求項1に記載されたローカバー成形装置。
【請求項6】
前記成形ドラムの外周面に向けて、予め定められた角度で光を照射するように配置された少なくとも1つの照明を備えている、請求項1に記載されたローカバー成形装置。
【請求項7】
前記照明は、前記成形ドラムに貼り付けられた前記コード材料の幅方向の端部がそれぞれ撮影されるように、前記コード材料の幅方向に沿って間隔を開けて配置された2台の照明を含む、請求項6に記載されたローカバー成形装置。
【請求項8】
前記ローカバー成形装置は、前記成形ドラムの外周面に向けて、予め定められた角度で光を照射するように配置された照明を備えており、
前記カメラは、前記成形ドラムに貼り付けられた前記コード材料の幅方向の端部がそれぞれ撮影されるように、前記コード材料の幅方向に沿って間隔を開けて配置された2台のカメラを含み、
前記照明は、前記成形ドラムに貼り付けられた前記コード材料の幅方向の端部がそれぞれ撮影されるように、前記コード材料の幅方向に沿って間隔を開けて配置された2台の照明を含み、
前記2台の照明は、前記コード材料の幅方向において前記2台のカメラよりも外側に配置されている、
請求項1に記載されたローカバー成形装置。
【請求項9】
筒状の成形ドラムに貼り付けられた、予め定められた方向に配列された複数のコードがトッピングゴムで被覆されたコード材料を検査するための検査システムであって、
前記成形ドラムに貼り付けられた前記コード材料が写るように、前記成形ドラムの外周面の予め定められた位置に向けて配置された、少なくとも1つのカメラと、
処理装置と
を有し、
前記処理装置は、
前記カメラで撮影された、前記成形ドラムの外周面に貼り付けられた前記コード材料の画像を取得する処理と、
取得された前記コード材料の画像から、前記コード材料の端部を抽出する処理と、
が実行されるように構成された、
検査システム。
【請求項10】
前記処理装置は、前記抽出された前記コード材料の端部より前記コード材料の幅を得る処理が、さらに実行されるように構成された、請求項9に記載された検査システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ローカバー成形装置および検査システムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1には、タイヤ用ゴム材料の幅方向に移動可能なレーザ変位センサと、レーザ変位センサの位置を測定するエンコーダと、演算器と、を備えるタイヤ用ゴム材料の形状測定装置が開示されている。特許文献1に開示された形状測定装置によれば、レーザ変位センサは、タイヤ用ゴム材料の上下方向にそれぞれ一対に配置され、タイヤ用ゴム材料の厚みを測定する。レーザ変位センサは、タイヤ用ゴム材料の幅方向に移動しながら、タイヤ用ゴム材料の厚みを測定する。このとき、タイヤ用ゴム材料の厚みが最初に検出された始端位置と、タイヤ用ゴム材料の厚みが検出されなくなった終端位置と、がエンコーダにより測定される。演算器は、始端位置と終端位置との距離をタイヤ用ゴム材料の幅方向の長さとして算出する。測定された厚みおよび算出された幅により、タイヤ用ゴム材料の形状が規定通りであるか否か確認されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-086754号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記のような形状測定装置によれば、レーザ変位センサは、タイヤ用ゴム材料の上下方向に一対に配置されている。ここで、タイヤの製造工程には、複数のコードをトッピングゴムで被覆したコード材料(例えば、ブレーカーやトレッド)を成形ドラムに貼り付ける工程が存在する。かかる工程では、コード材料が幅方向に対して、所望の位置からずれた状態で成形ドラムに貼り付けられる(所謂、蛇行)と、タイヤのユニフォミティが悪化し、タイヤの品質が低下する。かかる工程でもタイヤ用ゴム材料の幅方向の長さを測定することにより、コード材料の蛇行の有無を確認することができると考えられる。しかしながら、成形ドラムは、円筒状の形状を有しているため、コード材料の上下方向にレーザ変位センサを配置することが困難である。
【0005】
本発明者は、製造されるローカバーの品質を向上させたいと考えている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ここに開示されるローカバー成形装置は、予め定められた方向に配列された複数のコードがトッピングゴムで被覆されたコード材料が、外周に貼り付けられる筒状の成形ドラムと、前記成形ドラムに貼り付けられた前記コード材料が写るように、前記成形ドラムの外周面の予め定められた位置に向けて配置された、少なくとも1つのカメラと、処理装置とを有している。前記演算装置は、前記カメラにより撮影された、前記成形ドラムの外周面に貼り付けられた前記コード材料の画像を取得する処理と、取得された前記コード材料の画像から、前記コード材料の端部を抽出する処理と、が実行されるように構成されている。
【発明の効果】
【0007】
ここに開示されるローカバー成形装置によれば、成形ドラムに貼り付けられたコード材料の状態を検査できる。このため、製造されるローカバーの品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、タイヤ200の断面構造を示す断面図である。
図2は、ローカバー成形装置100の側面図である。
図3は、図2における成形ドラム51付近の拡大図である。
図4は、検査システム10の模式的な正面図である。
図5は、第2カメラ62により撮影された画像の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、一実施形態に係るローカバー成形装置および検査システムを図面に基づいて説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されない。各図面は模式的に描かれており、必ずしも実物を反映していない。各図面は、一例を示すのみであり、特に言及されない限りにおいて本発明を限定しない。また、同一の作用を奏する部材・部位には、適宜に同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0010】
〈タイヤ200〉
図1は、タイヤ200の断面構造を示す断面図である。図1では、タイヤ200のトレッド部210の幅方向に沿った断面が示されている。タイヤ200は、複数の未加硫のゴム部材が組み合わされた未加硫のタイヤであるローカバーが加硫され、一体化され、かつ、トレッドパターンなどの外形形状が成形されたものである。ローカバーは、ローカバー成形装置100(図2参照)により成形される。図1には、加硫前のローカバーでのタイヤ200を構成する部材の境界が分かるように、加硫前のゴム部材の境界が描かれている。加硫前のローカバーでのタイヤ200を構成する部材の境界について、加硫後は一体化されている。また、図を見やすくするために、一部においてハッチングが省略されている。なお、図1は、タイヤの一実施形態が例示されているに過ぎず、特に言及されない限りにおいて、タイヤの構造は、図1に示された形態に限定されない。また、各部材の配置や組み合わせる順番なども、特に言及されない限りにおいて変更されうる。
(【0011】以降は省略されています)

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