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公開番号2024150342
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-23
出願番号2023063715
出願日2023-04-10
発明の名称タイヤ
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人弁理士法人WisePlus
主分類B60C 11/00 20060101AFI20241016BHJP(車両一般)
要約【課題】低燃費性、耐摩耗性及び氷雪上性能の総合性能を向上できるタイヤを提供する。
【解決手段】ゴム成分と、シリカを含む充填剤と、樹脂とを含むゴム組成物により形成されるキャップトレッドを備えたタイヤであって、
前記樹脂が、窒素原子、酸素原子、フッ素原子及び塩素原子からなる群より選択される少なくとも1種の原子を含む変性基を持つ変性樹脂を含有し、
前記ゴム成分100質量部に対する前記シリカの含有量Sc(質量部)と、トレッドの厚みTt(mm)との比(Sc/Tt)が、5.0以上であるタイヤに関する。
【選択図】なし


特許請求の範囲【請求項1】
ゴム成分と、シリカを含む充填剤と、樹脂とを含むゴム組成物により形成されるキャップトレッドを備えたタイヤであって、
前記樹脂が、窒素原子、酸素原子、フッ素原子及び塩素原子からなる群より選択される少なくとも1種の原子を含む変性基を持つ変性樹脂を含有し、
前記ゴム成分100質量部に対する前記シリカの含有量Sc(質量部)と、トレッドの厚みTt(mm)との比(Sc/Tt)が、5.0以上であるタイヤ。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
前記ゴム成分100質量%中のイソプレン系ゴムの含有量Ic(質量%)が15~45質量%であり、
前記ゴム成分100質量%中の総スチレン量St(質量%)と、前記ゴム成分100質量%中のイソプレン系ゴムの含有量Ic(質量%)との比(St/Ic)が、1.0以下である請求項1に記載のタイヤ。
【請求項3】
前記ゴム成分が、ガラス転移温度(Tg)が-25℃以下のスチレンブタジエンゴムを含む請求項1に記載のタイヤ。
【請求項4】
前記Sc/Ttが7.8以上である請求項1に記載のタイヤ。
【請求項5】
前記ゴム成分100質量%中の総スチレン量St(質量%)が、15.0質量%以下である請求項1に記載のタイヤ。
【請求項6】
前記ゴム組成物のアセトン抽出量AE(質量%)が、32.5質量%以下である請求項1に記載のタイヤ。
【請求項7】
前記ゴム成分100質量部に対する前記シリカの含有量Sc(質量部)と、前記ゴム組成物のアセトン抽出量AE(質量%)との比(Sc/AE)が、1.9以上である請求項1に記載のタイヤ。
【請求項8】
前記ゴム成分100質量%中の総スチレン量St(質量%)と、トレッドの厚みTt(mm)との積(St×Tt)が、120以下である請求項1に記載のタイヤ。
【請求項9】
前記ゴム組成物のアセトン抽出量AE(質量%)と、トレッドの厚みTt(mm)との積(AE×Tt)が、300以下である請求項1に記載のタイヤ。
【請求項10】
前記ゴム成分100質量部に対する前記シリカの含有量Sc(質量部)と、前記トレッドに形成された周方向溝の溝深さD(mm)との積(Sc×D)が、450以上である請求項1に記載のタイヤ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
冬用タイヤ(例えば、スタッドレスタイヤ)やオールシーズンタイヤなどのタイヤには、種々の性能が要求され、例えば、低燃費性、耐摩耗性、氷雪上性能などの付与が求められている。しかし、一般に、これらは背反する性能であるため、これらの性能をバランスよく向上することが望まれている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-249423号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、前記課題を解決し、低燃費性、耐摩耗性及び氷雪上性能の総合性能を向上できるタイヤを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、ゴム成分と、シリカを含む充填剤と、樹脂とを含むゴム組成物により形成されるキャップトレッドを備えたタイヤであって、
前記樹脂が、窒素原子、酸素原子、フッ素原子及び塩素原子からなる群より選択される少なくとも1種の原子を含む変性基を持つ変性樹脂を含有し、
前記ゴム成分100質量部に対する前記シリカの含有量Sc(質量部)と、トレッドの厚みTt(mm)との比(Sc/Tt)が、5.0以上であるタイヤに関する。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、ゴム成分と、シリカを含む充填剤と、樹脂とを含むゴム組成物により形成されるキャップトレッドを備えたタイヤであって、前記樹脂が、窒素原子、酸素原子、フッ素原子及び塩素原子からなる群より選択される少なくとも1種の原子を含む変性基を持つ変性樹脂を含有し、前記ゴム成分100質量部に対する前記シリカの含有量Sc(質量部)と、トレッドの厚みTt(mm)との比(Sc/Tt)が、5.0以上であるタイヤであるので、低燃費性、耐摩耗性及び氷雪上性能の総合性能を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
空気入りタイヤの一部が示された断面図である。
図1のタイヤ2のトレッド4の近辺が示された拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明のタイヤは、ゴム成分と、シリカを含む充填剤と、樹脂とを含むゴム組成物により形成されるキャップトレッドを備え、前記樹脂が、窒素原子、酸素原子、フッ素原子及び塩素原子からなる群より選択される少なくとも1種の原子を含む変性基を持つ変性樹脂を含有し、かつ前記Sc/Tが5.0以上という関係を満たしている。
【0009】
前記作用効果が得られる理由は必ずしも明らかではないが、以下のようなメカニズムによるものと推察される。
シリカは極性物質であり、自己凝集性が強く、ジエン系ゴム中へ分散しにくい材料であるが、窒素原子、酸素原子、フッ素原子及び塩素原子からなる群より選択される少なくとも1種の原子を含む変性基を持つ変性樹脂を配合することで、該変性樹脂がシリカ表面に吸着し、ゴム成分への親和性が向上することで、シリカの分散性が良好になると考えられる。
更に、シリカの含有量Scとトレッドの厚みTとの比(Sc/T)が5.0以上を満たすようにトレッドの厚みに対してシリカを比較的多量に配合することで、路面と接触できるシリカの割合が増加し、かつ、高い補強性が確保される。高い補強性が確保されるため、高い耐摩耗性や、低温での硬さが確保される。
従って、上記関係を満たすことで、ゴム内での応力集中が起こりにくく、トレッドゴムが十分に補強され、路面と接触できるシリカの割合が増加する状態が得られることにより、低転がり抵抗を維持しつつ、耐摩耗性、氷雪上性能が向上するため、低燃費性、耐摩耗性及び氷雪上性能の総合性能が向上すると推察される。
【0010】
このように、本発明は、ゴム成分とシリカを含む充填剤と前記樹脂とを含むゴム組成物により形成されるキャップトレッドを備え、かつSc/Tが5.0以上を満たすタイヤの構成にすることにより、低燃費性、耐摩耗性及び氷雪上性能の総合性能を向上するという課題(目的)を解決するものである。すなわち、Sc/Tが5.0以上のパラメータは課題(目的)を規定したものではなく、本願の課題は、低燃費性、耐摩耗性及び氷雪上性能の総合性能を向上することであり、そのための解決手段として前記パラメータを満たすような構成としたものである。
(【0011】以降は省略されています)

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