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公開番号2024156512
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-06
出願番号2023071035
出願日2023-04-24
発明の名称車高調整装置
出願人株式会社アイシン
代理人個人
主分類B60G 17/015 20060101AFI20241029BHJP(車両一般)
要約【課題】車輪及びエアばねの圧力を迅速且つ効率的に調整する車高調整装置を得る。
【解決手段】車輪Hに対する第1接続部J1と、車体1を支持するべく車輪Hと車体1との間に設けられたエアばねAに対する第2接続部J2と、第1接続部J1と第2接続部J2との間に接続され空気を流通させる第1流路R1と、第1流路R1を連通・遮断するよう第1流路R1において車輪Hの側から順に直列に設けられた第1電磁弁V1および第2電磁弁V2と、第1電磁弁V1と第2電磁弁V2との間から分岐し、第1電磁弁V1と並列状態に第1流路R1に設けられた第2流路R2と、第2流路R2に設けられ、車輪Hの空気をエアばねAに供給可能なコンプレッサCと、を備えた車高調整装置S。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車輪に対する第1接続部と、
車体を支持するべく前記車輪と前記車体との間に設けられたエアばねに対する第2接続部と、
前記第1接続部と前記第2接続部との間に接続され空気を流通させる第1流路と、
前記第1流路を連通・遮断するよう前記第1流路において前記車輪の側から順に直列に設けられた第1電磁弁および第2電磁弁と、
前記第1電磁弁と前記第2電磁弁との間から分岐し、前記第1電磁弁と並列状態に前記第1流路に設けられた第2流路と、
前記第2流路に設けられ、前記車輪の空気を前記エアばねに供給可能なコンプレッサと、を備えた車高調整装置。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記第2流路のうち前記コンプレッサの下流側に流通・遮断機能を有する第3電磁弁を介して高圧タンクが接続され、
前記第2流路のうち前記コンプレッサの上流側に流通・遮断機能を有する第4電磁弁を介して低圧タンクが接続され、
前記第1流路であって、前記第1電磁弁と前記車輪との間の位置、かつ、前記第4電磁弁と前記車輪との間の位置に、前記第1流路を流通・遮断する第5電磁弁が備えられている請求項1に記載の車高調整装置。
【請求項3】
前記第2流路のうち前記コンプレッサの下流側に、排気流路および当該排気流路の流通・遮断機能を有する排気弁が接続され、
前記第2流路のうち前記コンプレッサの上流側に、前記第2流路の流通・遮断機能を有する第6電磁弁が設けられ、
前記コンプレッサと前記第6電磁弁との間に、外気を導入する外気導入流路および当該外気導入流路の流通・遮断機能を有するチェック弁が接続されている請求項1に記載の車高調整装置。
【請求項4】
前記第2流路のうち前記コンプレッサの上流側に、第2流路の流通・遮断機能を有する第6電磁弁が設けられ、
前記第2流路のうち前記コンプレッサと前記第6電磁弁との間から分岐して前記第2電磁弁と前記エアばねとの間に合流する第3流路を備え、当該第3流路に流通・遮断機能を有する第7電磁弁が設けられている請求項1に記載の車高調整装置。
【請求項5】
前記第6電磁弁および前記第7電磁弁の間の位置、且つ、前記コンプレッサの上流側の位置に、外気を導入する外気導入流路および当該外気導入流路の流通・遮断機能を有するチェック弁が設けられ、
前記第1電磁弁および前記第2電磁弁の間の位置、且つ、前記コンプレッサの下流側の位置に、排気流路および当該排気流路の流通・遮断機能を有する排気弁が接続されている請求項4に記載の車高調整装置。
【請求項6】
前記車輪がリアの車輪であり、
前記エアばねがフロントのエアばねである請求項1に記載の車高調整装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エアばねで支持される車両において、車輪の内圧とエアばねの内圧とを変更可能な車高調整装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、このような車高調整装置として、例えば特許文献1に示すものがある(〔0006〕,〔0011〕,〔0017〕乃至〔0020〕,〔0035〕乃至〔0043〕,図1参照)。
【0003】
この車高調整装置は、車輪20に対応してエアばね30が設けられており、車輪20とエアばね30に対する注入空気量を増減させて車輪20の空気圧や車高を調整することができる。
【0004】
具体的には、車輪20には回転中でも空気の導入が可能な回転エアシール32が設けられており、回転エアシール32に連通するエア通路には、各車輪20に対応してタイヤ空気圧制御バルブ42が設けられている。タイヤ空気圧制御バルブ42は、ECU80からの信号に応じて開弁状態と閉弁状態とに切り替えることができる。また、車体12には、エア通路にエアを圧縮供給するコンプレッサ60と、コンプレッサ60からの圧縮エアを蓄える高圧タンク66が設けられている。
【0005】
ECU80は、車輪速センサ36からの信号により車速を知ることができ、車高センサ34の検出値により車高を知ることができる。また、空気圧センサ22からの信号により各車輪20のタイヤ空気圧を知ることができる。ECU80は、ドライバーによるスイッチ操作または所定のアルゴリズムにしたがって、車高の目標値およびタイヤ空気圧の目標値を設定し、車高制御バルブ40、タイヤ空気圧制御バルブ42、高圧タンクバルブ68および排気バルブ70を開閉制御して、車高およびタイヤ空気圧を調整することができる。
【0006】
本装置によれば、例えば高速走行時において、タイヤ圧を高くして安全余裕度を確保し、車高を低くして走行安定性を高めるよう協調制御することができる。車高の下げは、車高制御バルブ40およびタイヤ空気圧制御バルブ42を開き、エアばね30のエアをタイヤ空気室に流入させることで行う。これに伴いタイヤの空気圧が上昇する。ただし、タイヤ空気圧が設定値に達していない場合、コンプレッサ60が作動して不足分のエアがタイヤに供給される。特に、当該装置においては、タイヤを低圧タンクの代わりに用いることで、車高の下げ速度を高めることができるとのことである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2005-254866号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記従来の車高調整装置にあっては、タイヤの空気圧調整の機会が制限される。例えば、エアばねの空気を車輪に流入させることはできるものの、車輪の空気を排出する場合には排出空気を有効に利用することができない。そのため、車両が段差や突起を乗り越える際のショックを低減するにも限界があった。
【0009】
また、車高を上げる際には、通常気圧の外気をコンプレッサで所定の圧力まで高める必要がある。そのため、エアばねを所期の状態に設定するまでに時間を要する。さらに、常圧の外気をエアばねが要求する圧力に高めるには所定のエネルギー消費が必要となる。
【0010】
このように、従来の車高調整装置では種々の解決すべき課題を有しており、タイヤの圧力調整およびエアばねの圧力調整が迅速かつ効率的に行える車高調整装置が求められていた。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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