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公開番号2024129636
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-27
出願番号2023038968
出願日2023-03-13
発明の名称搭載構造
出願人ダイハツ工業株式会社
代理人個人
主分類B60K 1/04 20190101AFI20240919BHJP(車両一般)
要約【課題】車室内の空間の圧迫を抑制可能であると共に、側面衝突による影響の抑制が可能な車両への電子機器の搭載構造を提供する。
【解決手段】搭載構造1は、複数の電子機器40を車両に搭載するものであり、車両は、車両の前後方向に延び、車幅方向に所定の間隔を空けて配置されたサイドメンバ5L,5Rと、サイドメンバ5L,5Rと交差する方向に配置されたクロスメンバ20F,20Rと、を有し、電子機器41、42は、クロスメンバ20Rを介して車幅方向に並べて配置され、車両に対して車幅方向の外側寄りに配置された電子機器42は、クロスメンバ20Rに支持された固定部50に保持されている。固定部50は、保持部51及び支持部55を有し、保持部51は、内側脚部52A及び外側脚部52Bを有する。外側脚部52Bは、内側脚部52Aより上下方向に長尺に形成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
複数の電子機器を車両に搭載する搭載構造であって、
前記車両は、
当該車両の前後方向に延び、車幅方向に所定の間隔を空けて配置された一対のサイドメンバと、
前記サイドメンバと交差する方向に配置された少なくとも一つのクロスメンバと、
を有し、
複数の前記電子機器は、前記クロスメンバを介して前記車幅方向に並べて配置されており、
複数の前記電子機器のうち、前記車両に対して前記車幅方向の外側寄りに配置された少なくとも一つの前記電子機器は、前記クロスメンバに支持された固定部に保持されていること、を特徴とする搭載構造。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記固定部は、
前記クロスメンバと間隔を空けて少なくとも一つの前記電子機器を保持する保持部と、
前記保持部を支持すると共に、前記クロスメンバから、前記保持部に向けて突出する少なくとも一つの支持部と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の搭載構造。
【請求項3】
前記保持部は、
保持した少なくとも一つの前記電子機器を介して前記車幅方向の両側において一対の脚部を有しており、
一対の前記脚部のうちの前記車幅方向の外側寄りに配置された外側脚部が、他方側の内側脚部よりも上下方向に長尺に形成されていること、を特徴とする請求項2に記載の搭載構造。
【請求項4】
前記固定部は、前記クロスメンバとの間に空間を有しており、
前記空間に、配線、又は冷却配管を配置可能であること、を特徴とする請求項2又は3に記載の搭載構造。
【請求項5】
前記外側脚部は、
前記内側脚部よりも曲げ強度が弱く形成されていること、を特徴とする請求項3に記載の搭載構造。
【請求項6】
前記支持部は、
前記保持部に保持された少なくとも一つの前記電子機器を介して前記車幅方向の外側寄りに配置された外側支持部と、
前記保持部に保持された少なくとも一つの前記電子機器を介して前記車幅方向の内側寄りに配置された内側支持部と、
を有しており、
前記外側支持部は、
前記内側支持部に対して前記車幅方向と交差する方向に傾斜するように配置されていること、を特徴とする請求項2又は3に記載の搭載構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に電子機器を搭載するための搭載構造に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、パワーコントロールユニット(PCU)等の電子機器が搭載された電気自動車等の車両が知られている(例えば、特許文献1)。上述した特許文献1に記載の車両では、PCUがサイドメンバよりも上方に突出した空間部の内部に配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-104759号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した特許文献1に記載の車両は、上述した空間部の内部に複数の電子機器を上下方向に積層して配置しているため、電子機器の設置高さが高くなり、車室内の空間を圧迫する懸念がある。これに対し、上述した空間部の内部に複数の電子機器を車幅方向に並べて配置した場合、高さは抑えることができるものの、側面衝突を受けた場合、電子機器が側方から押され、他の電子機器等の部品に干渉する懸念がある。その結果、電子機器が破損し、正常に機能しない懸念がある。
【0005】
そこで、本発明は、車室内の空間の圧迫を抑制可能であると共に、側面衝突による影響の抑制が可能な車両への電子機器の搭載構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)上述した課題を解決すべく提供される本発明の搭載構造は、複数の電子機器を車両に搭載する搭載構造であって、前記車両は、当該車両の前後方向に延び、車幅方向に所定の間隔を空けて配置された一対のサイドメンバと、前記サイドメンバと交差する方向に配置された少なくとも一つのクロスメンバと、を有し、複数の前記電子機器は、前記クロスメンバを介して前記車幅方向に並べて配置されており、複数の前記電子機器のうち、前記車両に対して前記車幅方向の外側寄りに配置された少なくとも一つの前記電子機器は、前記クロスメンバに支持された固定部に保持されていること、を特徴とするものである。
【0007】
上述した搭載構造は、複数の電子機器が車両における車幅方向に並べて配置されているので、車室内の空間の圧迫を抑制できる。また、上述した搭載構造では、複数の電子機器のうち、車両に対して車幅方向の外側寄りに配置された少なくとも一つの電子機器が、クロスメンバに支持された固定部に保持されている。したがって、上述した搭載構造は、車両が側面から衝突(以下、側突とも称する)を受けた際に、車幅方向に隣接する他の電子機器が、固定部に保持された電子機器と干渉して損傷することを抑制できる。ここで、電子機器は、例えば、電子制御ユニット(Electronic Control Unit:ECU)、パワーコントロールユニット(Power Control Unit:PCU)、エレクトリックサプライユニット(Electricity Supply Unit:ESU)などが挙げられる。また、固定部に保持される電子機器は、例えば、例えば充電ECUやバキュームポンプECUなどが挙げられる。
【0008】
(2)上述した本発明の搭載構造において、前記固定部は、前記クロスメンバと間隔を空けて少なくとも一つの前記電子機器を保持する保持部と、前記保持部を支持すると共に、前記クロスメンバから、前記保持部に向けて突出する少なくとも一つの支持部と、を有することを特徴とするとよい。
【0009】
上述した搭載構造は、支持部及び保持部によって少なくとも一つの電子機器がクロスメンバと間隔を空けて保持されているので、電子機器を比較的高い位置に配置することができる。そのため、上述した搭載構造によれば、電子機器の組み付けやメンテナンスの際の作業性向上が期待できる。また、上述した搭載構造によれば、保持部に保持された電子機器とクロスメンバとの間に空間が形成されるので、当該空間を利用して各種の部材を収容できる。そのため、上述した搭載構造は、電子機器の設置スペースを低減できる。また、上述した搭載構造は、保持部によって少なくとも一つの電子機器がクロスメンバと間隔を空けて保持されているので、車両が側突を受けた際に、保持部が衝撃を吸収(緩衝)することにより、車幅方向に隣接する他の電子機器の損傷を抑制できる。
【0010】
(3)本発明の搭載構造において、前記保持部は、保持した少なくとも一つの前記電子機器を介して前記車幅方向の両側において一対の脚部を有しており、一対の前記脚部のうちの前記車幅方向の外側寄りに配置された外側脚部が、他方側の内側脚部よりも上下方向に長尺に形成されていること、を特徴とするとよい。
(【0011】以降は省略されています)

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