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公開番号2024151056
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-24
出願番号2023064175
出願日2023-04-11
発明の名称紙送りローラ用ゴム組成物および紙送りローラ
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人個人,個人
主分類C08L 21/00 20060101AFI20241017BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】成形性が高い紙送りローラ用ゴム組成物を提供する。
【解決手段】紙送りローラ用ゴム組成物は、基材ゴム、架橋剤、および、低密度ポリエチレン(ただし、直鎖状低密度ポリエチレンを除く。)を含有し、前記低密度ポリエチレンの密度が、0.910g/cm3~0.930g/cm3であり、前記低密度ポリエチレンの含有量が、前記基材ゴム100質量部に対して3質量部~35質量部であることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基材ゴム、架橋剤、および、低密度ポリエチレン(ただし、直鎖状低密度ポリエチレンを除く。)を含有し、
前記低密度ポリエチレンの密度が、0.910g/cm
3
~0.930g/cm
3
であり、
前記低密度ポリエチレンの含有量が、前記基材ゴム100質量部に対して3質量部~35質量部であることを特徴とする紙送りローラ用ゴム組成物。
続きを表示(約 210 文字)【請求項2】
前記低密度ポリエチレンが、体積基準の中位径が100μm以下の粉体である請求項1に記載の紙送りローラ用ゴム組成物。
【請求項3】
前記基材ゴムが、エチレン-プロピレン-ジエン共重合体を含有する請求項1に記載の紙送りローラ用ゴム組成物。
【請求項4】
ローラ本体が、請求項1~3のいずれか1項に記載の紙送りローラ用ゴム組成物から成形されたことを特徴とする紙送りローラ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、紙送りローラの形成に使用されるゴム組成物に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
静電式複写機、レーザープリンタ、普通紙ファクシミリ装置、およびこれらの複合機、インクジェットプリンタ等の画像形成装置、ならびに自動現金預払機(ATM)等の機器類における紙送り機構には、各種の紙送りローラが組み込まれている。前記紙送りローラは、紙、プラスチックフィルム等のシートと接触しながら回転して摩擦によってシートを搬送する。
【0003】
紙送りローラは、エチレン-プロピレン-ジエンゴム(EPDM)からなるローラを使用することが多い。例えば、特許文献1には、基材ゴムと、この基材ゴム100部に対して5部以上50部以下の超高分子量ポリエチレンとを含むゴム組成物が架橋されてなる紙送りローラが記載されている(特許文献1(請求項1、段落0019~0021)参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2002-179263号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
紙送りローラは、接圧面積を大きくするために、ローラ外径を大きくすることが好ましい。しかし、このような外径が大きなローラは、成形が困難であるため、紙送りローラ用ゴム組成物には良好な成形性が求められる。
ここで、ゴム組成物の成形性は、オイル、ワックス等の可塑剤の配合量を増加させることで高めることができる。しかしながら、紙送りローラ用ゴム組成物では、成形後のローラ表面へのブリードや、用紙汚れを防止する観点から、オイル、ワックス等の可塑剤の配合量を増加させることができない。
【0006】
そのため、従来の紙送りローラ用ゴム組成物では、外径が大きなローラを成形する際に、成形不良(充填不足、ゴム割れ・ウェルド等)が発生し易い傾向があった。本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、成形性が高い紙送りローラ用ゴム組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決することができた本発明の紙送りローラ用ゴム組成物は、基材ゴム、架橋剤、および、低密度ポリエチレン(ただし、直鎖状低密度ポリエチレンを除く。)を含有し、前記低密度ポリエチレンの密度が0.910g/cm
3
~0.930g/cm
3
であり、前記低密度ポリエチレンの含有量が、前記基材ゴム100質量部に対して3質量部~35質量部であることを特徴とする。
【0008】
ゴム組成物に所定量の低密度ポリエチレンを配合することで、成形時のゴム組成物の流動性が向上し、成形性が良好となる。そのため、外径が大きなローラを成形する場合でも、成形不良の発生を抑制できる。また、低密度ポリエチレンは、ゴムを硬化させた後は、基材ゴムに対して均一に混合された状態で固化する。よって、ブルームが起こることがなく、また、基材ゴムの性能への影響が小さく、紙送りローラの性能を損なうことなく、ゴム組成物の成形性を高めることができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、成形性が高い紙送りローラ用ゴム組成物が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の紙送りローラの一例を示す斜視図である。
摩擦係数測定方法を説明する模式図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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