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公開番号2024142712
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2023055003
出願日2023-03-30
発明の名称タイヤの空気圧監視装置
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人個人,個人
主分類B60C 23/04 20060101AFI20241003BHJP(車両一般)
要約【課題】減圧の進行速度が遅い場合であっても、タイヤの減圧を精度よく検出する。
【解決手段】空気圧監視装置は、空気圧取得部と、調圧判定部と、判定部とを備える。空気圧取得部は、車両に装着されるタイヤの空気圧のデータを取得する。調圧判定部は、前記タイヤの空気圧の調整が行われたか否かを判定する。判定部は、前記空気圧のデータの経時的変化に基づいて、前記タイヤがスローパンクしているか否かを判定する。前記判定部は、前記調圧判定部により、前記タイヤの空気圧の調整が行われたと判定された場合に、最後に取得された前記空気圧のデータを補正し、補正後の前記空気圧のデータに基づいて前記タイヤがスローパンクしているか否かを判定する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車両に装着されるタイヤの空気圧のデータを取得する空気圧取得部と、
前記タイヤの空気圧の調整が行われたか否かを判定する調圧判定部と、
前記空気圧のデータの経時的変化に基づいて、前記タイヤがスローパンクしているか否かを判定する判定部と、
を備え、
前記判定部は、前記調圧判定部により、前記タイヤの空気圧の調整が行われたと判定された場合に、最後に取得された前記空気圧のデータを補正し、補正後の前記空気圧のデータに基づいて前記タイヤがスローパンクしているか否かを判定する、
タイヤの空気圧監視装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記調圧判定部は、最後に取得された前記空気圧のデータと、それよりも過去に取得された前記空気圧のデータ、または、前記空気圧のデータが最後に取得されたタイミングにおいて、前記タイヤの空気圧の調整が行われていないと仮定した場合に推定される前記空気圧のデータとに基づいて、前記タイヤの空気圧の調整が行われたか否かを判定する、
請求項1に記載のタイヤの空気圧監視装置。
【請求項3】
前記タイヤの内部温度のデータを取得する温度取得部
をさらに備え、
前記空気圧取得部は、前記空気圧のデータを、前記タイヤの内部温度のデータに基づいて補正する、
請求項1または2に記載のタイヤの空気圧監視装置。
【請求項4】
前記判定部は、前記タイヤの空気圧の減少速度に基づき、前記タイヤがスローパンクしているか否かを判定する、
請求項1または2に記載のタイヤの空気圧監視装置。
【請求項5】
前記判定部が、前記タイヤがスローパンクしていると判定した場合に、スローパンクが発生していることを報知する報知部
をさらに備える、
請求項1または2に記載のタイヤの空気圧監視装置。
【請求項6】
車両に装着されるタイヤの空気圧のデータを取得することと、
前記タイヤの空気圧の調整が行われたか否かを判定することと、
前記空気圧のデータの経時的変化に基づいて、前記タイヤがスローパンクしているか否かを判定することと
を1または複数のコンピュータに実行させ、
前記タイヤがスローパンクしているか否かを判定することは、
前記タイヤの空気圧の調整が行われたと判定された場合に、最後に取得された前記空気圧のデータを補正することと、
補正後の前記空気圧のデータに基づいて前記タイヤがスローパンクしているか否かを判定することと
を含む、
タイヤの空気圧監視プログラム。
【請求項7】
車両に装着されるタイヤの空気圧のデータを取得することと、
前記タイヤの空気圧の調整が行われたか否かを判定することと、
前記空気圧の経時的変化に基づいて、前記タイヤがスローパンクしているか否かを判定することと
を含み、
前記タイヤがスローパンクしているか否かを判定することは、
前記タイヤの空気圧の調整が行われたと判定された場合に、前記空気圧のデータを補正することと、
補正後の前記空気圧のデータに基づいて前記タイヤがスローパンクしているか否かを判定することと
を含む、
タイヤの空気圧監視方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に装着されるタイヤの空気圧監視装置、プログラム及び方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
車両を快適に走行させるためには、タイヤの空気圧が調整されていることが重要である。空気圧が適正値を下回ると、乗り心地や燃費が悪くなるという問題が生じ得るからである。このため、従来、タイヤの減圧を自動的に検出するシステム(Tire Pressure Monitoring System;TPMS)が研究されている。タイヤが減圧しているという情報は、例えば、運転者への警報に用いることができる。
【0003】
ところで、タイヤの減圧には、通常の発生する減圧と比較して、より緩やかに進行していくものがある。これは、「スローパンク」または「スローパンクチャー」等と称される現象であり、例えばタイヤのゴム部分に小さい傷があったり、ゴム部分に異物が刺さっていたり、エアバルブが完全に閉じられていなかったりすることにより発生する。スローパンクは、減圧進行速度が比較的遅いため、従来のTPMSでは減圧としてこれを検出することが困難な場合がある。しかしながら、スローパンクを放置して走行を続けると、タイヤがバーストする可能性がある。従って、通常のタイヤの減圧とは区別してスローパンクを検出し、早期にドライバーにこれを報知することが好ましい。
【0004】
特許文献1は、タイヤの空気圧低下速度が緩やかな「スローリーク」の場合であっても正確に空気圧低下を検出することができる技術を開示する。特許文献1の技術では、一定の検出周期ごとにタイヤ空気圧データを取得し、取得された最新のタイヤ空気圧データを、1周期以上過去のタイヤ空気圧データと比較して空気圧の減少値を算出する。この減少値の大きさが、予め定められた閾値以上である場合は、タイヤの空気圧が低下していると判定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-065730号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の構成では、前回の空気圧の検出と、今回の空気圧の検出との間にタイヤの空気圧の調整等が行われた場合、過去のタイヤ空気圧データと今回のタイヤ空気圧データとの間に予め定められた閾値以上の差がなくなり、進行速度が緩やかな減圧を検出できないおそれがある。しかし、特許文献1ではこのことが考慮されていない。
【0007】
本発明は、減圧の進行速度が遅い場合であっても、タイヤの減圧を精度よく検出することができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1観点に係るタイヤの空気圧監視装置は、空気圧取得部と、調圧判定部と、判定部とを備える。空気圧取得部は、車両に装着されるタイヤの空気圧のデータを取得する。調圧判定部は、前記タイヤの空気圧の調整が行われたか否かを判定する。判定部は、前記空気圧のデータの経時的変化に基づいて、前記タイヤがスローパンクしているか否かを判定する。前記判定部は、前記調圧判定部により、前記タイヤの空気圧の調整が行われたと判定された場合に、最後に取得された前記空気圧のデータを補正し、補正後の前記空気圧のデータに基づいて前記タイヤがスローパンクしているか否かを判定する。
【0009】
第2観点に係るタイヤの空気圧監視装置は、第1観点に係るタイヤの空気圧監視装置であって、前記調圧判定部は、最後に取得された前記空気圧のデータ、または、前記空気圧のデータが最後に取得されたタイミングにおいて、前記タイヤの空気圧の調整が行われていないと仮定した場合に推定される前記空気圧のデータと、それよりも過去に取得された前記空気圧のデータとに基づいて、前記タイヤの空気圧の調整が行われたか否かを判定する。
【0010】
第3観点に係るタイヤの空気圧監視装置は、第1観点または第2観点に係るタイヤの空気圧監視装置であって、前記タイヤの内部温度のデータを取得する温度取得部をさらに備える。前記空気圧取得部は、前記空気圧のデータを、前記タイヤの内部温度のデータに基づいて補正する。
(【0011】以降は省略されています)

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