特許ウォッチ

公開番号2024152252
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023066327
出願日2023-04-14
発明の名称タイヤ
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B60C 11/12 20060101AFI20241018BHJP(車両一般)
要約【課題】ドライ路面での操縦安定性を維持しつつ、スノー路面での走行性能を向上させることができるタイヤを提供する。
【解決手段】本発明は、トレッド部2を有するタイヤである。本発明のタイヤは、複数の横溝16によって区分された複数のブロック17を含むブロック列を備えている。複数のブロック17のそれぞれには、少なくとも1つの横溝16に連通してタイヤ周方向に延びる1本の縦サイプ27が設けられている。縦サイプ27は、局所的に折れ曲がった屈曲部28を少なくとも1つ含む。縦サイプ27のエッジの少なくとも一方には、面取り部30が形成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
トレッド部を有するタイヤであって、
複数の横溝によって区分された複数のブロックを含むブロック列を備え、
前記複数のブロックのそれぞれには、少なくとも１つの前記横溝に連通してタイヤ周方向に延びる１本の縦サイプが設けられており、
前記縦サイプは、局所的に折れ曲がった屈曲部を少なくとも１つ含み、
前記縦サイプのエッジの少なくとも一方には、面取り部が形成されている、
タイヤ。
続きを表示（約 940 文字）【請求項２】
前記面取り部は、前記縦サイプの全長さに亘って形成されている、請求項１に記載のタイヤ。
【請求項３】
前記面取り部は、前記縦サイプの両側のエッジに形成されている、請求項１に記載のタイヤ。
【請求項４】
前記縦サイプは、前記ブロックをタイヤ周方向に完全に横断している、請求項１に記載のタイヤ。
【請求項５】
前記縦サイプは、一端が前記複数の横溝の一つに連通し、かつ、他端が前記ブロック内で途切れる途切れ端であり、
前記ブロックには、さらに、副縦サイプが設けられており、
前記副縦サイプは、前記縦サイプが連通している前記横溝とは反対側に位置する他の前記横溝に連通してタイヤ周方向に延びており、
前記副縦サイプは、前記ブロック内に途切れ端を有し、
前記副縦サイプの前記途切れ端と、前記縦サイプの前記途切れ端との間の最短距離が２．０mm以下である、請求項１又は２に記載のタイヤ。
【請求項６】
前記副縦サイプには、面取り部が形成されており、
前記副縦サイプの前記面取り部は、前記縦サイプの前記面取り部と連なっている、請求項５に記載のタイヤ。
【請求項７】
前記縦サイプは、前記途切れ端からタイヤ周方向に対して、第１の向きに傾斜して延びる部分を含み、
前記副縦サイプは、タイヤ周方向に対して、前記第１の向きとは逆向きの第２の向きに傾斜している、請求項５に記載のタイヤ。
【請求項８】
前記縦サイプの最大の深さは、前記ブロックの最大の高さの５０％～１００％である、請求項１に記載のタイヤ。
【請求項９】
前記縦サイプの前記屈曲部での折れ曲がり角度は、９０～１３５°である、請求項１に記載のタイヤ。
【請求項１０】
前記面取り部は、前記縦サイプの長手方向と直交する断面において、前記ブロックの接地面からタイヤ法線に対して傾斜して延びる傾斜面を含み、
前記接地面の平面視において、前記傾斜面の幅は、０．５～２．０mmである、請求項１に記載のタイヤ。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、タイヤに関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
下記特許文献１には、氷雪路性能を高めた乗用車用の空気入りタイヤが提案されている。この空気入りタイヤは、トレッド部に形成されるタイヤ周方向にのびる各主溝及び各横溝の溝幅、形状及び配設位置を規定し、排水性能及びノイズ性能の低下を抑えつつ氷雪路性能を向上させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１２－２１８６５１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
近年、ドライ路面やウェット路面に加えてスノー路面も走行可能なオールシーズンタイヤ（オールウェザータイヤとも称される。）が種々提案されている。この種のタイヤにおいて、スノー路面での走行性能を向上させるために、ブロックにタイヤ周方向に延びる副溝やサイプを設けた場合、ドライ路面での操縦安定性を損ねるおそれがある。
【０００５】
本発明は、以上のような実状に鑑み案出なされたもので、ドライ路面での操縦安定性を維持しつつ、スノー路面での走行性能を向上させることができるタイヤを提供することを主たる課題としている。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明は、トレッド部を有するタイヤであって、複数の横溝によって区分された複数のブロックを含むブロック列を備え、前記複数のブロックのそれぞれには、少なくとも１つの前記横溝に連通してタイヤ周方向に延びる１本の縦サイプが設けられており、前記縦サイプは、局所的に折れ曲がった屈曲部を少なくとも１つ含み、前記縦サイプのエッジの少なくとも一方には、面取り部が形成されている、タイヤである。
【発明の効果】
【０００７】
本発明のタイヤは、上記の構成を採用したことによって、ドライ路面での操縦安定性を維持しつつ、スノー路面での走行性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
本発明の一実施形態を示すトレッド部の展開図である。
図１の第１ミドル陸部の拡大図である。
図２の２つの第１ミドルブロックの拡大図である。
図３のＣ－Ｃ線断面図である。
他の実施形態の縦サイプの拡大断面図である。
第１ショルダー周方向溝の拡大断面図と、第１ミドル横溝の拡大断面図を並べた参考図である。
図１の第２ショルダー周方向溝及び第２クラウン周方向溝の拡大図である。
図７のＡ－Ａ線断面図である。
図７のＢ－Ｂ線断面図である。
図１の第２ミドル陸部及びクラウン陸部の拡大図である。
図１０のＤ－Ｄ線断面図である。
他の実施形態のクラウンブロックの先細部の断面図である。
図１の第１ショルダー陸部の拡大図である。
比較例のタイヤのトレッド部の展開図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。図１は、本発明の一実施形態を示すタイヤ１のトレッド部２の展開図である。本実施形態のタイヤ１は、乗用車用の空気入りタイヤであって、ドライ路面やウェット路面に加えてスノー路面も走行可能なオールシーズンタイヤ（オールウェザータイヤとも称される。）として好適に使用される。但し、本発明は、このような態様に限定されるものではなく、重荷重用の空気入りタイヤや、タイヤの内部に加圧された空気が充填されない非空気式タイヤに適用されても良い。
【００１０】
図１に示されるように、本発明のトレッド部２は、第１トレッド端Ｔ１と、第２トレッド端Ｔ２と、第１トレッド端Ｔ１と第２トレッド端Ｔ２との間でタイヤ周方向に連続して延びる複数の周方向溝３と、これらの周方向溝３に区分された複数の陸部４とを含む。望ましい態様として、本実施形態のタイヤ１は、トレッド部２が４本の周方向溝３及び５つの陸部４で構成されている。また、本実施形態では、各陸部４が複数の横溝１６によって区分された複数のブロック１７を含むブロック列として構成されている。但し、本発明は、このような態様に限定されるものではない。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許