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公開番号2024152251
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023066326
出願日2023-04-14
発明の名称タイヤ
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B60C 11/12 20060101AFI20241018BHJP(車両一般)
要約【課題】スノー路面での走行性能を維持しつつ、ドライ路面での操縦安定性を向上させることができるタイヤを提供する。
【解決手段】本発明は、トレッド部2を有するタイヤである。トレッド部2は、第1トレッド端T1及び第2トレッド端T2と、複数の周方向溝3と、複数の陸部4とを含む。複数の陸部4は、第1ショルダー陸部13と、第2ショルダー陸部14と、他の陸部とを含む。複数の陸部4のそれぞれは、横溝16で区分されたブロック17を含むブロック列である。複数のブロック17のそれぞれには、複数のサイプ18が設けられている。複数のサイプ18は、面取りサイプ23、及び/又は、非面取りサイプ24を含む。第1ショルダー陸部13の面取りサイプ率Rcsは、他の陸部の面取りサイプ率Rcsよりも大きい。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
トレッド部を有するタイヤであって、
前記トレッド部は、第1トレッド端及び第2トレッド端と、前記第1トレッド端と前記第2トレッド端との間でタイヤ周方向に連続して延びる複数の周方向溝と、前記複数の周方向溝に区分された複数の陸部とを含み、
前記複数の陸部は、前記第1トレッド端を含む第1ショルダー陸部と、前記第2トレッド端を含む第2ショルダー陸部と、前記第1ショルダー陸部と前記第2ショルダー陸部との間に設けられた少なくとも1つの他の陸部とを含み、
前記複数の陸部のそれぞれは、タイヤ軸方向に延びる複数の横溝で区分された複数のブロックを含むブロック列であり、
前記複数のブロックのそれぞれには、複数のサイプが設けられており、
前記複数のサイプは、両側のエッジの少なくとも一方に面取り部が形成された面取りサイプ、及び/又は、両側のエッジのいずれにも面取り部が形成されていない非面取りサイプを含み、
前記複数の陸部のそれぞれについて、前記複数のサイプの合計長さに対する、前記面取りサイプの合計長さの比率を面取りサイプ率とした場合、前記第1ショルダー陸部の面取りサイプ率は、前記少なくとも1つの他の陸部の面取りサイプ率よりも大きい、
タイヤ。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記第2ショルダー陸部の面取りサイプ率は、前記少なくとも1つの他の陸部の前記面取りサイプ率よりも大きい、請求項1に記載のタイヤ。
【請求項3】
前記少なくとも1つの他の陸部は、前記第1ショルダー陸部に隣接する第1ミドル陸部であり、
前記複数のブロックは、前記第1ミドル陸部に形成された複数の第1ミドルブロックを含み、
前記複数のサイプは、前記第1ミドルブロックにおいてタイヤ周方向に延びる縦サイプを含み、
前記縦サイプは、前記面取りサイプを含む、請求項1又は2に記載のタイヤ。
【請求項4】
前記複数のサイプは、前記第1ミドルブロックにおいてタイヤ軸方向に延びる第1ミドル横サイプを含み、
前記第1ミドル横サイプは、前記非面取りサイプを含む、請求項3に記載のタイヤ。
【請求項5】
前記少なくとも1つの他の陸部は、前記第2ショルダー陸部に隣接する第2ミドル陸部であり、
前記複数のブロックは、前記第2ミドル陸部に形成された複数の第2ミドルブロックを含み、
前記複数のサイプは、前記第2ミドルブロックにおいてタイヤ軸方向に延びる第2ミドルサイプを含み、
前記第2ミドルサイプは、前記非面取りサイプを含む、請求項1又は2に記載のタイヤ。
【請求項6】
前記少なくとも1つの他の陸部は、タイヤ赤道上に設けられたクラウン陸部であり、
前記複数のブロックは、前記クラウン陸部に形成された複数のクラウンブロックを含み、
前記複数のサイプは、前記クラウンブロックにおいてタイヤ軸方向に延びるクラウンサイプを含み、
前記クラウンサイプは、前記非面取りサイプを含む、請求項1又は2に記載のタイヤ。
【請求項7】
前記面取り部は、その横断面において、前記陸部の接地面からタイヤ法線に対して傾斜して延びる傾斜面を含む、請求項1又は2に記載のタイヤ。
【請求項8】
前記面取り部は、その横断面において、前記陸部の接地面からタイヤ半径方向に延びる縦面と、前記縦面から前記接地面に沿って延びる平底面とを含む、請求項1又は2に記載のタイヤ。
【請求項9】
前記第1トレッド端からタイヤ赤道までの領域におけるランド比は、前記第2トレッド端からタイヤ赤道までの領域におけるランド比よりも大きい、請求項1又は2に記載のタイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、外側ショルダーサイプに面取り部が形成されたタイヤが提案されている。このタイヤは、前記面取り部によって、操縦安定性及びノイズ性能の向上を期待している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-191142号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、ドライ路面やウェット路面に加えてスノー路面も走行可能なオールシーズンタイヤ(オールウェザータイヤとも称される。)が種々提案されている。この種のタイヤにおいて、ドライ路面での操縦安定性を維持するために、サイプに面取り部を形成した場合、スノー路面での走行性能を損ねる場合がある。
【0005】
本発明は、以上のような実状に鑑み案出なされたもので、スノー路面での走行性能を維持しつつ、ドライ路面での操縦安定性を向上させることができるタイヤを提供することを主たる課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、トレッド部を有するタイヤであって、前記トレッド部は、第1トレッド端及び第2トレッド端と、前記第1トレッド端と前記第2トレッド端との間でタイヤ周方向に連続して延びる複数の周方向溝と、前記複数の周方向溝に区分された複数の陸部とを含み、前記複数の陸部は、前記第1トレッド端を含む第1ショルダー陸部と、前記第2トレッド端を含む第2ショルダー陸部と、前記第1ショルダー陸部と前記第2ショルダー陸部との間に設けられた少なくとも1つの他の陸部とを含み、前記複数の陸部のそれぞれは、タイヤ軸方向に延びる複数の横溝で区分された複数のブロックを含むブロック列であり、前記複数のブロックのそれぞれには、複数のサイプが設けられており、前記複数のサイプは、両側のエッジの少なくとも一方に面取り部が形成された面取りサイプ、及び/又は、両側のエッジのいずれにも面取り部が形成されていない非面取りサイプを含み、前記複数の陸部のそれぞれについて、前記複数のサイプの合計長さに対する、前記面取りサイプの合計長さの比率を面取りサイプ率とした場合、前記第1ショルダー陸部の面取りサイプ率は、前記少なくとも1つの他の陸部の面取りサイプ率よりも大きい、タイヤである。
【発明の効果】
【0007】
本発明のタイヤは、上記の構成を採用したことによって、スノー路面での走行性能を維持しつつ、ドライ路面での操縦安定性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態を示すトレッド部の展開図である。
図1のE-E線断面図である。
他の実施形態の面取りサイプの断面図である。
図1のF-F線断面図である。
他の実施形態の非面取りサイプの断面図である。
図1の第1ショルダー陸部及び第2ショルダー陸部の拡大図である。
図1の第1ミドル陸部の拡大図である。
図7の2つの第1ミドルブロックの拡大図である。
図8のC-C線断面図である。
第1ショルダー周方向溝の拡大断面図と、第1ミドル横溝の拡大断面図を並べた参考図である。
図1の第2ショルダー周方向溝及び第2クラウン周方向溝の拡大図である。
図11のA-A線断面図である。
図11のB-B線断面図である。
図1の第2ミドル陸部及びクラウン陸部の拡大図である。
図15のD-D線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。図1は、本発明の一実施形態を示すタイヤ1のトレッド部2の展開図である。本実施形態のタイヤ1は、乗用車用の空気入りタイヤであって、ドライ路面やウェット路面に加えてスノー路面も走行可能なオールシーズンタイヤ(オールウェザータイヤとも称される。)として好適に使用される。但し、本発明は、このような態様に限定されるものではなく、重荷重用の空気入りタイヤや、タイヤの内部に加圧された空気が充填されない非空気式タイヤに適用されても良い。
【0010】
図1に示されるように、本発明のトレッド部2は、第1トレッド端T1と、第2トレッド端T2と、第1トレッド端T1と第2トレッド端T2との間でタイヤ周方向に連続して延びる複数の周方向溝3と、これらの周方向溝3に区分された複数の陸部4とを含む。望ましい態様として、本実施形態のタイヤ1は、トレッド部2が4本の周方向溝3及び5つの陸部4で構成されている。また、
(【0011】以降は省略されています)

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