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公開番号2024151195
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-24
出願番号2023064407
出願日2023-04-11
発明の名称タイヤ
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B60C 11/13 20060101AFI20241017BHJP(車両一般)
要約【課題】雪上性能を維持しつつ、ノイズ性能を向上することができるタイヤを提供する。
【解決手段】本発明は、トレッド部2を有するタイヤである。トレッド部2は、陸部4を含み、陸部4は、第1エッジ6と、第2エッジ7と、接地面4sとを含む。接地面4sには、複数の溝状要素8が形成されている。溝状要素8は、周方向部10と、傾斜部15とを含む。周方向部10は、第1エッジ6を部分的に切り欠くように第1エッジ6を含んで形成されている。溝状要素8のそれぞれは、第1端8aと、第2端8bとを備えている。第1端8aは、第2端8bよりもタイヤ周方向の第1の側に位置している。複数の溝状要素8は、タイヤ1周に亘って第1の配列で並べられている。第1の配列は、タイヤ周方向で隣接する溝状要素8のペアにおいて、一方の溝状要素8の第1端8aが、他方の溝状要素8の第2端8bと、タイヤ周方向で同じ位置とされている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
トレッド部を有するタイヤであって、
前記トレッド部は、陸部を含み、
前記陸部は、タイヤ軸方向の一方側でタイヤ周方向と平行に延びる第1エッジと、タイヤ軸方向の他方側でタイヤ周方向と平行に延びる第2エッジと、前記第1エッジと前記第2エッジとの間の接地面とを含み、
前記接地面には、前記接地面をタイヤ軸方向に完全に横切る複数の溝状要素が形成されており、
前記溝状要素は、タイヤ周方向と平行にのびる第1周方向部と、前記第1周方向部に連なり、かつ、タイヤ周方向及びタイヤ軸方向に対して傾斜した傾斜部とを含み、
前記第1周方向部は、前記第1エッジを部分的に切り欠くように前記第1エッジを含んで形成されており、
前記溝状要素のそれぞれは、前記第1周方向部の前記傾斜部が連なる側とは反対側の端部である第1端と、前記第2エッジで開口する第2端とを備え、
前記第1端は、前記第2端よりもタイヤ周方向の第1の側に位置しており、
前記複数の溝状要素は、タイヤ1周に亘って第1の配列で並べられており、
前記第1の配列は、タイヤ周方向で隣接する前記溝状要素のペアにおいて、一方の前記溝状要素の前記第1端が、他方の前記溝状要素の前記第2端と、タイヤ周方向で同じ位置とされている、
タイヤ。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記溝状要素は、前記傾斜部に連なり、かつ、タイヤ周方向と平行にのびる第2周方向部を含み、
前記第2周方向部は、前記第2エッジを部分的に切り欠くように前記第2エッジを含んで形成されている、請求項1に記載のタイヤ。
【請求項3】
前記溝状要素の一つ又は複数は、前記第1周方向部と前記傾斜部とが、円弧状部を介して接続されている、請求項1に記載のタイヤ。
【請求項4】
前記溝状要素の一つ又は複数は、前記第1周方向部と前記傾斜部とが、円弧状部を介することなく接続されている、請求項1に記載のタイヤ。
【請求項5】
トレッド部を有するタイヤであって、
前記トレッド部は、陸部を含み、
前記陸部は、タイヤ軸方向の一方側でタイヤ周方向と平行に延びる第1エッジと、タイヤ軸方向の他方側でタイヤ周方向と平行に延びる第2エッジと、前記第1エッジと前記第2エッジとの間の接地面とを含み、
前記接地面には、前記接地面をタイヤ軸方向に完全に横切る複数の溝状要素が形成されており、
前記溝状要素は、前記第1エッジ及び前記第2エッジの両方からタイヤ軸方向にそれぞれ距離を隔てた位置でタイヤ周方向と平行にのびる周方向部と、前記周方向部のタイヤ周方向の両側に連なり、かつ、タイヤ周方向及びタイヤ軸方向に対して傾斜した2つの傾斜部とを含み
前記溝状要素のそれぞれは、前記第1エッジ側の第1端と、前記第2エッジ側の第2端とを備え、
前記第1端は、前記第2端よりもタイヤ周方向の第1の側に位置しており、
前記複数の溝状要素は、タイヤ1周に亘って第1の配列で並べられており、
前記第1の配列は、タイヤ周方向で隣接する前記溝状要素のペアにおいて、一方の溝状要素の前記第1端が、他方の溝状要素の前記第2端と、タイヤ周方向で同じ位置とされている、
タイヤ。
【請求項6】
前記複数の溝状要素のそれぞれは、幅が2mmよりも大きい溝である、請求項1ないし5のいずれか1項に記載のタイヤ。
【請求項7】
前記複数の溝状要素のそれぞれは、幅が2mm以下のサイプである、請求項1ないし5のいずれか1項に記載のタイヤ。
【請求項8】
前記タイヤが、正規リムに正規内圧でリム組みされ、かつ、正規荷重を負荷してキャンバー角ゼロで平面に接触させた正規荷重負荷状態の接地面において、前記陸部を横切る前記接地面の縁のタイヤ周方向の長さは、前記溝状要素の一つのタイヤ周方向の長さの20%以下である、請求項1ないし5のいずれか1項に記載のタイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、タイヤのトレッド部には、氷雪路性能やドライ路面での操縦安定性を向上させる観点から、溝やサイプが設けられる(例えば、下記特許文献1参照)。一方、溝やサイプは、走行時にノイズを発生させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-156025号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年の車両の静粛化に伴い、タイヤについても、さらなるノイズ性能の改善が求められており、溝やサイプに起因する走行ノイズを低減させる必要がある。
【0005】
本発明は、以上のような実情に鑑み案出なされたもので、雪上性能を維持しつつ、ノイズ性能を向上することができるタイヤを提供することを主たる目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、トレッド部を有するタイヤであって、前記トレッド部は、陸部を含み、前記陸部は、タイヤ軸方向の一方側でタイヤ周方向と平行に延びる第1エッジと、タイヤ軸方向の他方側でタイヤ周方向と平行に延びる第2エッジと、前記第1エッジと前記第2エッジとの間の接地面とを含み、前記接地面には、前記接地面をタイヤ軸方向に完全に横切る複数の溝状要素が形成されており、前記溝状要素は、タイヤ周方向と平行にのびる第1周方向部と、前記第1周方向部に連なり、かつ、タイヤ周方向及びタイヤ軸方向に対して傾斜した傾斜部とを含み、前記第1周方向部は、前記第1エッジを部分的に切り欠くように前記第1エッジを含んで形成されており、前記溝状要素のそれぞれは、前記第1周方向部の前記傾斜部が連なる側とは反対側の端部である第1端と、前記第2エッジで開口する第2端とを備え、前記第1端は、前記第2端よりもタイヤ周方向の第1の側に位置しており、前記複数の溝状要素は、タイヤ1周に亘って第1の配列で並べられており、前記第1の配列は、タイヤ周方向で隣接する前記溝状要素のペアにおいて、一方の前記溝状要素の前記第1端が、他方の前記溝状要素の前記第2端と、タイヤ周方向で同じ位置とされている、タイヤである。
【発明の効果】
【0007】
本発明のタイヤは、雪上性能を維持しつつ、ノイズ性能を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態のタイヤのトレッド部の平面図である。
溝状要素が配された陸部の拡大図である。
図2の溝状要素の拡大斜視図である。
他の実施形態の陸部の拡大図である。
他の実施形態の陸部の拡大図である。
接地面の形状を示すトレッド部の平面図である。
比較例のタイヤについての、溝状要素が設けられた陸部の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明のいくつかの実施形態が図面に基づき説明される。図面は、本発明の特徴を内包して記載されているが、本発明の理解を助けるために、誇張表現や、実際の構造の寸法比とは異なる表現が含まれている場合がある。また、各実施形態を通して、同一又は共通する要素については同一の符号が付されており、重複する説明が省略される。
【0010】
図1は、本実施形態のタイヤ1の正規状態におけるトレッド部2の展開図である。図1に示されるように、本実施形態のタイヤ1は、例えば、乗用車用の空気入りタイヤとして実施される。望ましい態様として、本実施形態のタイヤ1は、ドライ路面及び氷雪路面の双方での走行を想定したオールシーズン用のタイヤとして用いられる。本発明は、自動二輪車用タイヤや、重荷重用タイヤとして実施されても良い。
(【0011】以降は省略されています)

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