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公開番号2024152253
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023066328
出願日2023-04-14
発明の名称タイヤ
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B60C 11/13 20060101AFI20241018BHJP(車両一般)
要約【課題】スノー路面での走行性能を維持しつつ、ドライ路面での操縦安定性を向上させることができるタイヤを提供する。
【解決手段】本発明は、車両への装着の向きが指定されたトレッド部2を有するタイヤである。トレッド部2は、車両装着時に車両外側となる第1トレッド端T1と、車両装着時に車両内側となる第2トレッド端T2とを含む。トレッド部2には、複数の周方向溝3が設けられている。複数の周方向溝3は、第2ショルダー周方向溝6と、第2クラウン周方向溝8とを含む。第2ショルダー周方向溝6の両側の溝壁は、それぞれ、第2ショルダー周方向溝6の横断面がタイヤ軸方向に変位を繰り返すジグザグ面である。第2クラウン周方向溝8の両側の溝壁は、それぞれ、第2クラウン周方向溝8の横断面がタイヤ軸方向に変位することなく、タイヤ周方向に平行に延びる平坦面である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両への装着の向きが指定されたトレッド部を有するタイヤであって、
前記トレッド部は、車両装着時に車両外側となる第1トレッド端と、車両装着時に車両内側となる第2トレッド端とを含み、
前記トレッド部には、タイヤ周方向に連続して延びる複数の周方向溝が設けられており、
前記複数の周方向溝は、最も前記第2トレッド端の側に設けられた第2ショルダー周方向溝と、タイヤ赤道と前記第2ショルダー周方向溝との間に設けられた第2クラウン周方向溝とを含み、
前記第2ショルダー周方向溝の両側の溝壁は、それぞれ、前記第2ショルダー周方向溝の横断面がタイヤ軸方向に変位を繰り返すジグザグ面であり、
前記第2クラウン周方向溝の両側の溝壁は、それぞれ、前記第2クラウン周方向溝の横断面がタイヤ軸方向に変位することなく、タイヤ周方向に平行に延びる平坦面である、
タイヤ。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記第2ショルダー周方向溝の両側の溝壁は、それぞれ、第1面と、前記第1面とは異なる向きに延びる第2面とをタイヤ周方向に交互に含み、
前記第1面のタイヤ軸方向に対する角度は、65~75°である、請求項1に記載のタイヤ。
【請求項3】
前記第2面のタイヤ軸方向に対する角度は、15~25°である、請求項2に記載のタイヤ。
【請求項4】
前記第2ショルダー周方向溝に沿った方向の前記第1面の長さは、前記第2ショルダー周方向溝の溝幅の70%~80%である、請求項2又は3に記載のタイヤ。
【請求項5】
前記第2ショルダー周方向溝の溝幅は、前記第2クラウン周方向溝の溝幅よりも大きい、請求項1又は2に記載のタイヤ。
【請求項6】
前記第2ショルダー周方向溝の溝幅は、前記第2クラウン周方向溝の溝幅の105%~110%である、請求項5に記載のタイヤ。
【請求項7】
前記第2クラウン周方向溝の深さは、前記第2ショルダー周方向溝の深さの100%~105%である、請求項1又は2に記載のタイヤ。
【請求項8】
前記複数の周方向溝は、最も前記第1トレッド端の側に設けられた第1ショルダー周方向溝と、タイヤ赤道と前記第1ショルダー周方向溝との間に設けられた第1クラウン周方向溝とを含み、
前記トレッド部は、前記第1ショルダー周方向溝、前記第1クラウン周方向溝、前記第2ショルダー周方向溝及び前記第2クラウン周方向溝に区分された5つの陸部で構成されている、請求項1又は2に記載のタイヤ。
【請求項9】
前記第2ショルダー周方向溝の両側の溝壁は、それぞれ、前記第2ショルダー周方向溝に連通する複数の横溝によってタイヤ周方向に分断されており、
前記第2ショルダー周方向溝の両側の溝壁は、それぞれ、第1面と、前記第1面とは異なる向きに延びる第2面とをタイヤ周方向に交互に含み、
前記第2ショルダー周方向溝の両側の溝壁は、それぞれ、タイヤ周方向に隣接する2つの前記横溝の間に前記第1面を2~4個備えている、請求項1又は2に記載のタイヤ。
【請求項10】
前記複数の周方向溝は、最も前記第1トレッド端の側に設けられた第1ショルダー周方向溝と、タイヤ赤道と前記第1ショルダー周方向溝との間に設けられた第1クラウン周方向溝とを含み、
前記トレッド部は、前記第1ショルダー周方向溝と前記第1クラウン周方向溝との間に区分された第1ミドル陸部を含み、
前記第1ミドル陸部には、前記第1ショルダー周方向溝から前記第1クラウン周方向溝までタイヤ軸方向に延びる複数の第1ミドル横溝が設けられており、
前記第1ミドル横溝は、タイヤ軸方向に対して傾斜した第1溝部と、タイヤ軸方向に対して前記第1溝部とは逆向きに傾斜した第2溝部とを含む、請求項1又は2に記載のタイヤ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、クラウン陸部に複数のクラウンサイプが設けられたタイヤが提案されている。前記タイヤは、前記クラウンサイプを改善することにより、ドライ路面での操縦安定性と雪上性能とをバランス良く向上させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-189106号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、ドライ路面やウエット路面に加えてスノー路面も走行可能なオールシーズンタイヤ(オールウェザータイヤとも称される。)が種々提案されている。この種のタイヤでは、スノー路面での走行性能を確保するために、そのトレッド部に多くのエッジ成分が提供される。しかしながら、そのようなタイヤはドライ路面での操縦安定性について改善の余地があった。
【0005】
本発明は、以上のような実状に鑑み案出なされたもので、スノー路面での走行性能を維持しつつ、ドライ路面での操縦安定性を向上させることができるタイヤを提供することを主たる課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、車両への装着の向きが指定されたトレッド部を有するタイヤであって、前記トレッド部は、車両装着時に車両外側となる第1トレッド端と、車両装着時に車両内側となる第2トレッド端とを含み、前記トレッド部には、タイヤ周方向に連続して延びる複数の周方向溝が設けられており、前記複数の周方向溝は、最も前記第2トレッド端の側に設けられた第2ショルダー周方向溝と、タイヤ赤道と前記第2ショルダー周方向溝との間に設けられた第2クラウン周方向溝とを含み、前記第2ショルダー周方向溝の両側の溝壁は、それぞれ、前記第2ショルダー周方向溝の横断面がタイヤ軸方向に変位を繰り返すジグザグ面であり、前記第2クラウン周方向溝の両側の溝壁は、それぞれ、前記第2クラウン周方向溝の横断面がタイヤ軸方向に変位することなく、タイヤ周方向に平行に延びる平坦面である、タイヤである。
【発明の効果】
【0007】
本発明のタイヤは、上記の構成を採用したことによって、スノー路面での走行性能を維持しつつ、ドライ路面での操縦安定性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態を示すトレッド部の展開図である。
図1の第2ショルダー周方向溝及び第2クラウン周方向溝の拡大図である。
図2のA-A線断面図である。
図2のB-B線断面図である。
図1の第1ミドル陸部の拡大図である。
第1ショルダー周方向溝の拡大断面図と、第1ミドル横溝の拡大断面図を並べた参考図である。
図5の2つの第1ミドルブロックの拡大図である。
図7のC-C線断面図である。
他の実施形態の縦サイプの拡大断面図である。
図1の第2ミドル陸部及びクラウン陸部の拡大図である。
図10のD-D線断面図である。
他の実施形態のクラウンブロックの先細部の断面図である。
図1の第1ショルダー陸部の拡大図である。
比較例のタイヤのトレッド部の展開図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。図1は、本発明の一実施形態を示すタイヤ1のトレッド部2の展開図である。本実施形態のタイヤ1は、乗用車用の空気入りタイヤであって、ドライ路面やウェット路面に加えてスノー路面も走行可能なオールシーズンタイヤ(オールウェザータイヤとも称される。)として好適に使用される。但し、本発明は、このような態様に限定されるものではなく、重荷重用の空気入りタイヤや、タイヤの内部に加圧された空気が充填されない非空気式タイヤに適用されても良い。
【0010】
図1に示されるように、本発明のトレッド部2は、第1トレッド端T1と、第2トレッド端T2と、第1トレッド端T1と第2トレッド端T2との間でタイヤ周方向に連続して延びる複数の周方向溝3と、これらの周方向溝3に区分された複数の陸部4とを含む。望ましい態様として、本実施形態のタイヤ1は、トレッド部2が4本の周方向溝3及び5つの陸部4で構成されている。また、本実施形態では、各陸部4が複数の横溝16によって区分された複数のブロック17を含むブロック列として構成されている。但し、本発明は、このような態様に限定されるものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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