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公開番号2024158365
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023073514
出願日2023-04-27
発明の名称シート搬送ローラ用ゴム組成物およびシート搬送ローラ
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人個人,個人
主分類C08L 9/00 20060101AFI20241031BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】同様の基材ゴムおよび架橋剤を含有するゴム組成物において、摩擦係数が優れたシート搬送ローラを作製できるゴム組成物を提供する。
【解決手段】シート搬送ローラ用ゴム組成物は、基材ゴムと石油樹脂とを含有し、前記基材ゴムが、ジエン系ゴムを含有し、前記ジエン系ゴムの含有率が、前記基材ゴム100質量%中、50質量%以上であることを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
基材ゴムと石油樹脂とを含有し、
前記基材ゴムが、ジエン系ゴムを含有し、
前記ジエン系ゴムの含有率が、前記基材ゴム100質量%中、50質量%以上であることを特徴とするシート搬送ローラ用ゴム組成物。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記石油樹脂が、脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、脂肪族-芳香族共重合系石油樹脂、ジシクロペンタジエン系石油樹脂、脂肪族-ジシクロペンタジエン共重合系石油樹脂、芳香族-ジシクロペンタジエン共重合系石油樹脂、脂肪族-芳香族-ジシクロペンタジエン共重合系石油樹脂、水素添加脂肪族系石油樹脂、水素添加芳香族系石油樹脂、水素添加脂肪族-芳香族共重合系石油樹脂、水素添加ジシクロペンタジエン系石油樹脂、水素添加脂肪族-ジシクロペンタジエン共重合系石油樹脂、水素添加芳香族-ジシクロペンタジエン共重合系石油樹脂、水素添加脂肪族-芳香族-ジシクロペンタジエン共重合系石油樹脂、および、スチレン系樹脂よりなる群から選択される1種類以上の石油樹脂である、請求項1に記載のシート搬送ローラ用ゴム組成物。
【請求項3】
前記ジエン系ゴムが、イソプレンゴムおよび/または天然ゴムを含有する請求項1または2に記載のシート搬送ローラ用ゴム組成物。
【請求項4】
前記石油樹脂の含有量が、前記基材ゴム100質量部に対して、1質量部~15質量部である請求項1または2に記載のシート搬送ローラ用ゴム組成物。
【請求項5】
前記基材ゴムが、さらにエチレン-αオレフィン共重合体、および/または、エチレン-酢酸ビニル共重合体を含有する請求項1または2に記載のシート搬送ローラ用ゴム組成物。
【請求項6】
前記シートが、枚葉紙である請求項1または2に記載のシート搬送ローラ用ゴム組成物。
【請求項7】
請求項1または2に記載のシート搬送ローラ用ゴム組成物から成型されたことを特徴とするシート搬送ローラ。
【請求項8】
基材ゴムと石油樹脂とを含有するシート搬送ローラ用ゴム組成物の製造方法であって、
ジエン系ゴムを50質量%以上含有する基材ゴムと前記石油樹脂とを、前記石油樹脂の軟化点以上の温度で混錬することを特徴とするシート搬送ローラ用ゴム組成物の製造方法。
【請求項9】
基材ゴム、石油樹脂および架橋剤を含有するシート搬送ローラ用ゴム組成物の製造方法であって、
ジエン系ゴムを50質量%以上含有する基材ゴムと、前記石油樹脂とを、前記石油樹脂の軟化点以上の温度で混錬して混練物を得る第1工程と、
前記混錬物に架橋剤を混合する第2工程とを有することを特徴とするシート搬送ローラ用ゴム組成物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シート搬送ローラの形成に使用されるゴム組成物に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
静電式複写機、レーザープリンタ、普通紙ファクシミリ装置、およびこれらの複合機、インクジェットプリンタ等の画像形成装置、ならびに、帳票類のスキャナやソートを行う書類処理装置等の機器類におけるシート搬送機構には、各種のシート搬送ローラが組み込まれている。前記シート搬送ローラは、紙、プラスチックフィルム等のシートと接触しながら回転して摩擦によってシートを搬送する。
【0003】
シート搬送ローラの材料としては、摩擦係数、耐環境性能(例えば、耐オゾン性)、コストの観点からエチレンプロピレンジエンモノマー共重合体(EPDM)が使用されることが多い。ここで、近年、画像形成装置等で使用されるシートの種類が多岐にわたるようになり、シート搬送ローラに対しては高い摩擦係数が要求される場合がある。
【0004】
そこで、EPDMを用いたローラの摩擦係数を高める技術が提案されている。例えば、特許文献1には、紙送りローラのローラ本体を形成するためのゴム組成物であって、ゴム成分として、エチレン含量が55%以上、72%以下の非油展エチレンプロピレンジエンゴムと、油展エチレンプロピレンジエンゴムとを含有し、前記非油展エチレンプロピレンジエンゴムの割合が、前記ゴムの総量100質量部中の20質量部以上、80質量部以下であるゴム組成物からなるローラ本体を含む紙送りローラが記載されている(特許文献1(請求項5、表1)参照)。
【0005】
また、基材ゴムの主体をイソプレンゴムや天然ゴムに変更することでローラの摩擦係数を高める技術が提案されている。例えば、特許文献2には、ローラ本体を含み、前記ローラ本体は、イソプレンゴム、および天然ゴムからなる群より選ばれた少なくとも1種のイソプレン系ゴム(ただし、エポキシ化天然ゴムを除く)を、ゴムの総量100質量部中に55質量部以上の割合で含むゴム組成物の架橋物からなる紙送りローラが記載されている(特許文献2(請求項1、表1)参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2020-2271号公報
特開2021-91549号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、同様の基材ゴムおよび架橋剤を含有するゴム組成物において、摩擦係数が優れたシート搬送ローラを作製できるゴム組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決することができた本発明のシート搬送ローラ用ゴム組成物は、基材ゴムと石油樹脂とを含有し、前記基材ゴムがジエン系ゴムを含有し、前記ジエン系ゴムの含有率が、前記基材ゴム100質量%中、50質量%以上であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、同様の基材ゴムおよび架橋剤を含有するゴム組成物において、摩擦係数が優れたシート搬送ローラを作製できるゴム組成物が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明のシート搬送ローラの一例を示す斜視図である。
摩擦係数測定方法を説明する模式図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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