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公開番号2024151983
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023065851
出願日2023-04-13
発明の名称二輪車用タイヤ
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B60C 11/03 20060101AFI20241018BHJP(車両一般)
要約【課題】 直進走行から旋回走行への過渡特性を向上させることが可能な二輪車用タイヤを提供する。
【解決手段】 トレッド部を含む二輪車用タイヤ1である。トレッド部2は、第1トレッド端T1、第2トレッド端T2と、接地面2sと、接地面2sに配された複数の溝8とを含む。複数の溝8は、第1トレッド端T1側に配された複数のショルダー傾斜溝30と、タイヤ赤道C側に配された複数のミドル傾斜溝20とを含む。複数のミドル傾斜溝20のそれぞれは、タイヤ赤道Cからトレッド展開半幅TWhの3%~35%の距離を隔てた内端から第1トレッド端T1側に延びている。複数のショルダー傾斜溝30のそれぞれは、タイヤ赤道Cからトレッド展開半幅TWhの40%~80%の距離を隔てた内端から第1トレッド端側に延びている。複数のショルダー傾斜溝30の合計本数Nsは、複数のミドル傾斜溝20の合計本数Nmよりも多い。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
トレッド部を含む二輪車用タイヤであって、
前記トレッド部は、第1トレッド端及び第2トレッド端と、前記第1トレッド端と前記第2トレッド端との間の接地面と、前記接地面に配された複数の溝と、タイヤ赤道から前記第1トレッド端までの前記接地面に沿った距離であるトレッド展開半幅とを含み、
前記複数の溝は、前記第1トレッド端側に配された複数のショルダー傾斜溝と、タイヤ赤道側に配された複数のミドル傾斜溝とを含み、
前記複数のミドル傾斜溝のそれぞれは、タイヤ赤道から前記トレッド展開半幅の3%~35%の距離を隔てた内端から前記第1トレッド端側に延びており、
前記複数のショルダー傾斜溝のそれぞれは、タイヤ赤道から前記トレッド展開半幅の40%~80%の距離を隔てた内端から前記第1トレッド端側に延びており、
前記複数のショルダー傾斜溝の合計本数Nsは、前記複数のミドル傾斜溝の合計本数Nmよりも多い、
二輪車用タイヤ。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
前記複数のショルダー傾斜溝の前記合計本数Nsと、前記複数のミドル傾斜溝の前記合計本数Nmとの比Ns/Nmは、1.0~2.5である、請求項1に記載の二輪車用タイヤ。
【請求項3】
前記複数のショルダー傾斜溝のそれぞれのタイヤ周方向に対する角度γは、前記複数のミドル傾斜溝のそれぞれのタイヤ周方向に対する角度βよりも大きい、請求項1又は2に記載の二輪車用タイヤ。
【請求項4】
前記角度γと前記角度βとの比γ/βは、1.5~7.0である、請求項3に記載の二輪車用タイヤ。
【請求項5】
前記比γ/βは、2.0~6.0である、請求項4に記載の二輪車用タイヤ。
【請求項6】
前記角度γは、35~55度である、請求項3に記載の二輪車用タイヤ。
【請求項7】
前記角度βは、5~25度である、請求項3に記載の二輪車用タイヤ。
【請求項8】
前記複数の溝は、複数のミドル傾斜溝よりもタイヤ赤道側に配された複数のクラウン溝をさらに含み、
前記複数のクラウン溝のそれぞれは、タイヤ周方向の一方側に設けられた頂点と、前記頂点から前記第1トレッド端側に向かって傾斜する第1傾斜溝部と、前記頂点から前記第2トレッド端側に向かって傾斜する第2傾斜溝部とを含んでV字状に形成されている、請求項1又は2に記載の二輪車用タイヤ。
【請求項9】
前記第1傾斜溝部及び前記第2傾斜溝部のそれぞれのタイヤ周方向に対する角度αは、35~65度である、請求項8に記載の二輪車用タイヤ。
【請求項10】
前記角度αと、前記複数のミドル傾斜溝のそれぞれのタイヤ周方向に対する角度βとの比β/αは、0.1~0.5である、請求項9に記載の二輪車用タイヤ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、二輪車用タイヤに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、環状に形成されたトレッド部を備えた自動二輪車用空気入りタイヤが記載されている。このタイヤは、タイヤ赤道を中心にV字状に設けられた急傾斜溝と、急傾斜溝のタイヤ幅方向外側端部からトレッド端部までの領域の全幅又は一部に設けられた緩傾斜溝とを具えている。このタイヤは、ウェット制動性能を維持しつつ、耐久性を向上させるという作用を期待している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2012/176912号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般に、自動二輪車等の二輪車は、タイヤにバンク角(タイヤをカーブの内側に傾かせる角度)を与えて旋回走行を行う。したがって、安定した旋回走行を実現するために、二輪車用タイヤには、バンク角が零の直進走行から、バンク角が与えられる旋回走行へのスムーズな変化、すなわち、良好な過渡特性を備えることが求められる。
【0005】
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、直進走行から旋回走行への過渡特性を向上させることが可能な二輪車用タイヤを提供することを主たる目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、トレッド部を含む二輪車用タイヤであって、前記トレッド部は、第1トレッド端及び第2トレッド端と、前記第1トレッド端と前記第2トレッド端との間の接地面と、前記接地面に配された複数の溝と、タイヤ赤道から前記第1トレッド端までの前記接地面に沿った距離であるトレッド展開半幅とを含み、前記複数の溝は、前記第1トレッド端側に配された複数のショルダー傾斜溝と、タイヤ赤道側に配された複数のミドル傾斜溝とを含み、前記複数のミドル傾斜溝のそれぞれは、タイヤ赤道から前記トレッド展開半幅の3%~35%の距離を隔てた内端から前記第1トレッド端側に延びており、前記複数のショルダー傾斜溝のそれぞれは、タイヤ赤道から前記トレッド展開半幅の40%~80%の距離を隔てた内端から前記第1トレッド端側に延びており、前記複数のショルダー傾斜溝の合計本数Nsは、前記複数のミドル傾斜溝の合計本数Nmよりも多い、二輪車用タイヤである。
【発明の効果】
【0007】
本発明の二輪車用タイヤは、上記の構成を採用することにより、直進走行から旋回走行への過渡特性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施形態の二輪車用タイヤの正規状態のタイヤ子午線断面図である。
図1のトレッド部のトレッドパターンを示す展開図である。
複数のミドル傾斜溝の拡大図である。
複数のショルダー傾斜溝の拡大図である。
複数のクラウン溝の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態が図面に基づき説明される。図面は、発明の内容の理解を助けるために、誇張表現や、実際の構造の寸法比とは異なる表現が含まれることが理解されなければならない。また、各実施形態を通して、同一又は共通する要素については同一の符号が付されており、重複する説明が省略される。さらに、実施形態及び図面に表された具体的な構成は、本発明の内容理解のためのものであって、本発明は、図示されている具体的な構成に限定されるものではない。
【0010】
[二輪車用タイヤ]
図1は、本実施形態の二輪車用タイヤ(以下、「タイヤ」ということがある。)1の正規状態のタイヤ子午線断面図である。図2は、タイヤ1のトレッド部2のトレッドパターンを示す展開図である。図1は、図2のA-A断面図に相当する。図1及び図2に示されるように、本実施形態のタイヤ1は、オンロード走行を主体としつつ、オフロードもある程度走行できる自動二輪車(以下、「デュアルパーパス車両」という場合がある。)に用いられるタイヤである。但し、本実施形態のタイヤ1は、このような態様に限定されるものではなく、例えば、自転車等に用いられてもよい。また、本実施形態のタイヤ1は、後輪に用いられる。
(【0011】以降は省略されています)

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