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公開番号
2024151534
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-25
出願番号
2023064960
出願日
2023-04-12
発明の名称
制御装置、制御方法、及び、コンピュータプログラム
出願人
日本電気株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H04W
72/542 20230101AFI20241018BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】通信状況に応じた適切な無線リソース及び変調符号化方式の少なくとも一方を無線端末に割り当てる。
【解決手段】制御装置10は、無線装置と無線端末との間の通信を制御する。制御装置10は、無線端末がビームを用いて送信した参照信号を用いて、当該ビームを用いた場合の無線端末と無線装置との間のチャネル利得を計算する計算部11と、チャネル利得と無線装置の送信電力とに基づいて、無線端末がビームを用いて受信した場合の受信品質を推定する推定部12と、受信品質に基づいて、無線端末に、無線リソース及び変調符号化方式の少なくとも一方を割り当てる割当部13とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
無線装置と無線端末との間の通信を制御する制御装置であって、
前記無線端末が第1のビームを用いて送信した参照信号を用いて、当該第1のビームを用いた場合の前記無線端末と前記無線装置との間のチャネル利得を計算する計算手段と、
前記チャネル利得と前記無線装置の送信電力とに基づいて、前記無線端末が前記第1のビームを用いて受信した場合の受信品質を推定する推定手段と、
前記受信品質に基づいて、前記無線端末に、無線リソース及び変調符号化方式の少なくとも一方を割り当てる割当手段と、
を備える制御装置。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記計算手段は、前記無線端末が前記第1のビームを用いて受信した場合の受信電力であって、前記無線装置が送信した参照信号の受信電力を用いて、前記チャネル利得を計算する、
請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記制御装置は、複数の前記無線装置と前記無線端末との間の通信を制御し、
前記計算手段は、前記複数の無線装置のうちの何れかの無線装置の各々と前記無線端末との間のチャネル利得を計算する、
請求項1又は2に記載の制御装置。
【請求項4】
前記推定手段は、前記無線端末が前記無線装置以外から受信した信号の受信電力を推定し、当該受信電力を用いて、前記受信品質を推定する、
請求項1又は2に記載の制御装置。
【請求項5】
前記推定手段は、前記無線端末が受信する際に用いるアンテナパネル及びビームの少なくとも一方に関する情報に基づいて、前記受信品質を推定する、
請求項1又は2に記載の制御装置。
【請求項6】
前記計算手段は、前記無線装置が第2のビームを用いた場合の前記チャネル利得を計算し、
前記推定手段は、前記無線装置が前記第2のビームを用いた場合の前記チャネル利得を用いて、前記受信品質を推定する、
請求項1又は2に記載の制御装置。
【請求項7】
前記推定手段は、前記無線装置が前記無線端末との通信に用いる送受信器ユニットに対応した前記受信品質を推定する、
請求項1又は2に記載の制御装置。
【請求項8】
無線装置と無線端末との間の通信を制御する制御方法であって、
前記無線端末が第1のビームを用いて送信した参照信号を用いて、前記第1のビームを用いた場合の前記無線端末と前記無線装置との間のチャネル利得を計算することと、
前記チャネル利得と前記無線装置の送信電力とに基づいて、前記無線端末が前記第1のビームを用いて受信した場合の受信品質を推定することと、
前記受信品質に基づいて、前記無線端末に、無線リソース及び変調符号化方式の少なくとも一方を割り当てることと、
を含む制御方法。
【請求項9】
プロセッサ及びメモリを含むコンピュータに、
無線装置と無線端末との間の通信を制御する制御方法であって、
前記無線端末が第1のビームを用いて送信した参照信号を用いて、前記第1のビームを用いた場合の前記無線端末と前記無線装置との間のチャネル利得を計算することと、
前記チャネル利得と前記無線装置の送信電力とに基づいて、前記無線端末が前記第1のビームを用いて受信した場合の受信品質を推定することと、
前記受信品質に基づいて、前記無線端末に、無線リソース及び変調符号化方式の少なくとも一方を割り当てることと、
を含む制御方法を実行させるプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、移動通信システムにおける制御装置、制御方法、及び、コンピュータプログラムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
無線通信の高速大容量化を実現するために、広い帯域幅を確保できる高周波数帯の活用が進んでいる。例えば、第5世代移動通信システム(5G:5 Generation)では、ミリ波帯がサポートされている。さらに、第6世代移動通信システム(6G:6 Generation)では、ミリ波帯よりも周波数が高いテラヘルツ波帯のサポートが検討されている。
【0003】
高周波数帯の無線通信では大きな伝搬損失が課題の1つである。高周波数帯では、伝搬損失を補償するために、無線端末に複数のアンテナパネルを搭載することが想定されている。各アンテナパネルが異なる方向にビームを形成することで、どの方向に対しても電波を送受信することができる。
【0004】
移動通信システムにおける基地局は、無線端末のチャネル状態を考慮して、無線端末に無線リソースや変調符号化方式を割り当てる。無線端末が複数のアンテナパネルを搭載してビームフォーミングを行う場合、基地局は、無線端末が使用するアンテナパネルやビームの影響を加味したチャネル状態を把握する必要がある。
【0005】
特許文献1には、無線端末が複数のアンテナパネルを搭載する場合における、無線端末から基地局へのチャネル状態情報の報告方法が記載されている。チャネル状態情報の一例としては、CQI(Channel QualityIndicator)やL1-SINR(Layer 1 Signal to Interference plusNoise Ratio)が記載されている。
尚、本開示に関連する他の先行技術文献として、特許文献2から特許文献4があげられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2022/201551号公報
特表2022-547093号公報
国際公開第2021/220482号公報
国際公開第2021/192173号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載の方法で基地局に報告されるチャネル状態情報は、過去の測定時におけるチャネル状態を表したものであり、通信時のチャネル状態とは必ずしも一致しない。例えば、無線端末が移動したり、無線端末の周辺環境が変化したりすると、チャネル状態情報の測定時と通信時とでチャネル状態が大きく異なる可能性がある。測定時と通信時とでチャネル状態が異なる場合には、基地局が無線端末に対して適切に無線リソースや変調符号化方式を割り当てることができず、通信速度が低下する可能性がある。
【0008】
本開示の目的の1つは、上述した課題を解決するためになされたものであり、無線端末がビームフォーミングを行う場合において、通信状況に応じて適切に無線リソース及び変調符号化方式の少なくとも一方を割り当てることが可能な制御装置、制御方法、及び、コンピュータプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示に係る制御装置は、
無線装置と無線端末との間の通信を制御する制御装置であって、
前記無線端末が第1のビームを用いて送信した参照信号を用いて、当該第1のビームを用いた場合の前記無線端末と前記無線装置との間のチャネル利得を計算する計算手段と、
前記チャネル利得と前記無線装置の送信電力とに基づいて、前記無線端末が前記第1のビームを用いて受信した場合の受信品質を推定する推定手段と、
前記受信品質に基づいて、前記無線端末に、無線リソース及び変調符号化方式の少なくとも一方を割り当てる割当手段と、
を備える。
【0010】
本開示に係る制御方法は、
無線装置と無線端末との間の通信を制御する制御方法であって、
前記無線端末が第1のビームを用いて送信した参照信号を用いて、前記第1のビームを用いた場合の前記無線端末と前記無線装置との間のチャネル利得を計算することと、
前記チャネル利得と前記無線装置の送信電力とに基づいて、前記無線端末が前記第1のビームを用いて受信した場合の受信品質を推定することと、
前記受信品質に基づいて、前記無線端末に、無線リソース及び変調符号化方式の少なくとも一方を割り当てることと、
を含む。
(【0011】以降は省略されています)
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