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公開番号2024151512
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023064894
出願日2023-04-12
発明の名称構造物のシステム
出願人日鉄エンジニアリング株式会社,岡部株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類E04B 1/24 20060101AFI20241018BHJP(建築物)
要約【課題】設計を容易としつつ、下部構造物のせん断耐力を向上させた構造物のシステムを提供することを目的とする。
【解決手段】下部構造物10と、下部構造物10に固定されるベースプレート20と、を備える構造物と、補強構造と、を備える構造物のシステムであって、補強構造は、構造物に生じるせん断力SFのみに抵抗するせん断力補強部200、を含む、ことを特徴とする。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
下部構造物と、前記下部構造物に固定されるベースプレートと、を備える構造物と、
補強構造と、
を備える構造物のシステムであって、
前記補強構造は、前記構造物に生じるせん断力のみに抵抗するせん断力補強部、
を含む、
ことを特徴とする構造物のシステム。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記構造物は、前記ベースプレートに設けられ、且つ、耐震補強用部材であるブレースを更に備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の構造物のシステム。
【請求項3】
前記構造物は、前記ベースプレートに設けられる柱部材を更に備える、
ことを特徴とする請求項2に記載の構造物のシステム。
【請求項4】
前記ブレースは、前記柱部材及び前記ベースプレートの所定の側に設けられ、
前記せん断力補強部は、前記ベースプレートの前記所定の側に設けられる、
ことを特徴とする請求項3に記載の構造物のシステム。
【請求項5】
前記せん断力補強部は、圧縮アンカーを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の構造物のシステム。
【請求項6】
前記せん断力補強部は、せん断アンカーを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の構造物のシステム。
【請求項7】
前記せん断力補強部は、水平方向に沿って見て、前記ベースプレートと重なる、
ことを特徴とする請求項4に記載の構造物のシステム。
【請求項8】
前記せん断力補強部と前記ベースプレートとの間には隙間が設けられ、
前記隙間には間詰め材が充填される、
ことを特徴とする請求項7に記載の構造物のシステム。
【請求項9】
前記せん断力補強部は、前記ベースプレートに当接する、
ことを特徴とする請求項7に記載の構造物のシステム。
【請求項10】
前記せん断力補強部は、複数のアンカーボルトを含む、
ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の構造物のシステム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、構造物のシステムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
建物の柱脚には、地震等の外部入力によって、柱を倒れさせるように作用する力(回転力)や、柱の長手方向に直交する方向へのせん断力が付加される。
特許文献1には、柱脚に付加されるせん断力に対する耐力(せん断耐力)を確保するために、柱と梁の交差部に設けられる接合金具をコンクリートスラブ面に接着させず、接合金具とは別に力を負担するプレート等の移動拘束部材を設ける技術が開示されている。
また、特許文献2には、鉄骨造建物の隅柱あるいは側柱となる鉄骨柱に適用したときに効果的な露出型柱脚の定着構造として、露出型柱脚の定着構造において、被覆コンクリートの水平方向への広がりが、少なくとも一方向に形成されない設置場所に位置する鉄骨柱の下端に固着されているベースプレートに、被覆コンクリートの水平方向への広がりが形成されない方向とは反対の方向に向けて水平アンカー材を接合し、被覆コンクリートに埋設した構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-177135号公報
特許第7194405号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この種の構造物には、設計を容易としつつ、せん断耐力を向上させることが望まれている。
【0005】
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、設計を容易としつつ、構造物のせん断耐力を向上させた構造物のシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
<1>本発明の態様1に係る構造物のシステムは、下部構造物と、前記下部構造物に固定されるベースプレートと、を備える構造物と、補強構造と、を備える構造物のシステムであって、前記補強構造は、前記構造物に生じるせん断力のみに抵抗するせん断力補強部、を含むことを特徴とする。
【0007】
この発明によれば、構造物に生じるせん断力のみに抵抗するせん断力補強部を含む。これにより、構造物のせん断耐力を向上させることができる。ここで、ベースプレートによって構造物のせん断耐力を向上させようとすると、ベースプレートを大きくする、又はアンカーボルトの本数を増やす、アンカーボルトの径を大きくする、あるいはその全てを行う必要がある。この場合、ベースプレートをめくり上げようとする力に対する剛性が、必要以上に高くなる。すなわち、例えば、構造物が柱部材を備える場合、つまり、ベースプレートに柱部材が取り付けられた場合における、柱部材を倒れさせるように作用する力(回転力)に対する剛性(接合部の回転剛性)が必要以上に高くなる。これにより、例えば、ベースプレートの費用が必要以上に高くなる。更に、例えば、構造物がブレースを備える場合、つまり、ベースプレートにブレースが取り付けられている場合、柱部材に付加される力がブレースに十分に伝達されず、ブレースの性能を十分に活かせない原因となる。また、大きなせん断力に対応できる既存の柱脚製品がなく、別途設計が必要となる場合がある。
【0008】
せん断力補強部を備えることで、例えば、ベースプレートを、接合部の回転剛性のみを考慮した構造とすることができる。したがって、構造物の回転剛性に影響を及ぼすことなく、構造物のせん断耐力を向上させることができる。よって、例えば、ベースプレートを必要以上に大きくする、又はアンカーボルトを必要以上に増やすことを抑えることができる。
また、例えば、構造物が柱部材及びブレースを備える場合、つまり、ベースプレートに柱部材及びブレースが取り付けられている場合、柱部材に付加される力をブレースに十分に伝達することができる。よって、ブレースの性能を十分に活かすことができる。更に、ベースプレートに設けられるアンカーボルトの数を増やすことなく、アンカーボルトが負担する応力を抑えることができる。よって、ベースプレートに設けられるアンカーボルトの曲げ抵抗を確保することができる。
【0009】
ここで、例えば、ベースプレートに柱部材及びブレースが設けられている場合、構造物に生じるせん断力の向きは、例えば、鉛直方向から見て、ブレースが延びる方向に沿う。このため、ベースプレートを、せん断耐力を考慮した構造とする場合、ブレースが取付く方向にアンカーボルト等の増設やベースプレートの拡大を行うため回転剛性が水平方向に対称とならない上、ベースプレートの構造が複雑になる。構造物がせん断力補強部を備え、ベースプレートを接合部の回転剛性のみを考慮した構造とすることができることで、構造物の接合部の回転剛性を左右方向に対称とすることができる。よって、構造物の設計を容易にすることができる。
【0010】
<2>本発明の態様2に係る構造物のシステムは、態様1に係る構造物のシステムにおいて、前記構造物は、前記ベースプレートに設けられ、且つ、耐震補強用部材であるブレースを更に備えることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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