TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024151019
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-24
出願番号2023064126
出願日2023-04-11
発明の名称電磁石、及び磁場印加システム
出願人株式会社東栄科学産業,国立大学法人東北大学,株式会社アドバンテスト,株式会社東京精密
代理人弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類H01F 7/14 20060101AFI20241017BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】複数の磁場印加態様を実現可能な電磁石及び磁場印加システムを提供する。
【解決手段】電磁石1は、Z軸方向に平行な中心軸C1と同軸の棒状部位30を有し、棒状部位30の先端がZ軸方向の第1側Z1を向いている第1ヨーク3と、第1ヨーク3の棒状部位30の外周側RD1に配置され且つ中心軸C1を中心とする筒状部位40を有し、筒状部位40の先端がZ軸方向の第1側Z1を向いている第2ヨーク4と、第1ヨーク3の棒状部位30及び第2ヨーク4の筒状部位40を包囲するコイル6と、を有する。第1ヨーク3及び第2ヨーク4は、それぞれ独立してZ軸方向に沿った直線移動が可能に構成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
Z軸方向に平行な中心軸と同軸の棒状部位を有し、前記棒状部位の先端がZ軸方向の第1側を向いている第1ヨークと、
前記第1ヨークの前記棒状部位の外周側に配置され且つ前記中心軸を中心とする筒状部位を有し、前記筒状部位の先端がZ軸方向の前記第1側を向いている第2ヨークと、
前記第1ヨークの前記棒状部位及び前記第2ヨークの前記筒状部位を包囲するコイルと、を備え、
前記第1ヨーク及び前記第2ヨークは、それぞれ独立してZ軸方向に沿った直線移動が可能に構成されている、電磁石。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記第1ヨーク及び前記第2ヨークは、第1位置及び第2位置を含む複数の位置に移動可能に構成されており、
前記第1ヨーク及び前記第2ヨークが前記第1位置にある状態において、前記第1ヨークの前記棒状部位の前記第1側の第1面と前記第2ヨークの前記筒状部位の前記第1側の第2面のZ軸方向に沿った離間距離が5mm以内であり、
前記第1ヨーク及び前記第2ヨークが前記第2位置にある状態において、前記第1面と前記第2面のZ軸方向に沿った離間距離が5mmよりも大きく、前記第1面は前記第2面よりも前記第1側に位置している、請求項1に記載の電磁石。
【請求項3】
前記第2ヨークの外周側に配置される環状の第3ヨークを備え、
前記第1ヨーク及び前記第2ヨークが前記第1位置にある状態において、前記第2面と前記第3ヨークの前記第1側の第3面のZ軸方向に沿った離間距離が5mm以内であり且つ前記第1面と前記第3面のZ軸方向に沿った離間距離が5mm以内であり、
前記第1ヨーク及び前記第2ヨークが前記第2位置に位置する状態において、前記第2ヨークと前記第3ヨークとが離間すると共に、前記第3ヨークが前記第1ヨークの前記棒状部位の外周側であって前記第2面よりも前記第1側に位置する、請求項2に記載の電磁石。
【請求項4】
前記第1ヨーク及び前記第2ヨークに磁気的に接続され、前記第1ヨークの前記棒状部位及び前記第2ヨークの前記筒状部位の外周側において、Z軸方向における前記第1側とは反対側である第2側から前記第1側へ延びるリターンヨークを更に備える、請求項2に記載の電磁石。
【請求項5】
前記第1ヨーク及び前記第2ヨークに磁気的に接続され、前記第1ヨークの前記棒状部位及び前記第2ヨークの前記筒状部位の外周側において、Z軸方向における前記第1側とは反対側である第2側から前記第1側へ延び且つ前記第3ヨークから離間するリターンヨークを更に備える、請求項3に記載の電磁石。
【請求項6】
前記第1ヨークを直線移動させるための第1駆動機構と、前記第1ヨークの位置を決定する第1位置決め機構と、前記第2ヨークを直線移動させるための第2駆動機構と、前記第2ヨークの位置を決定する第2位置決め機構と、を更に備える、請求項1に記載の電磁石。
【請求項7】
請求項1~6のいずれかに記載の電磁石と、
前記コイルに電流を供給する電流供給部と、を備える、磁場印加システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電磁石、及び磁場印加システムに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
磁気抵抗測定装置、振動試料型磁力計、MRAM評価装置を始めとする各種磁気物性測定装置用電磁石、磁場中熱処理装置、着磁脱磁処理装置、磁歪測定装置等の電磁石を用いた処理装置など、磁気応用産業から半導体産業、さらには医療やバイオ分野と、磁場を使用する技術が多方面にわたって実用化されている。
【0003】
上記の分野においては、所望の方向に磁場を印加して被測定物の磁場中の特性を計測することや所望の磁場中に被処理物を配置して熱処理等を施すことによって被処理物の磁気特性を変化させること等のために、電磁石を使い電流制御や電磁石の回転等により所望の方向に磁場を印加することも行われている。
【0004】
例えば、特許文献1には、磁場印加領域を装置の鉛直方向(Z軸方向)の一方側のみとし、機械的動作の制約及び装置大型化を回避した電磁石が開示されている。特許文献1に記載の電磁石は、鉛直方向であるZ軸方向と、Z軸方向に直交する水平面におけるX軸方向及びY軸方向を含む任意方向の磁場が印加可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6473546号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
磁場印加の用途の一例として、狭い範囲に強い磁場を印加する用途や、比較的広い範囲に均一な強さの磁場に印加する用途などの種々の用途が要求される。用途ごとに電磁石を用意する場合には、電磁石の数の増大や電磁石の切り替え機構などが必要となり、磁場印加システムのコスト増を招来し得る。
【0007】
本開示は、複数の磁場印加態様を実現可能な電磁石及び磁場印加システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の電磁石は、Z軸方向に平行な中心軸と同軸の棒状部位を有し、前記棒状部位の先端がZ軸方向の第1側を向いている第1ヨークと、前記第1ヨークの前記棒状部位の外周側に配置され且つ前記中心軸を中心とする筒状部位を有し、前記筒状部位の先端がZ軸方向の前記第1側を向いている第2ヨークと、前記第1ヨークの前記棒状部位及び前記第2ヨークの前記筒状部位を包囲するコイルと、を備え、前記第1ヨーク及び前記第2ヨークは、それぞれ独立してZ軸方向に沿った直線移動が可能に構成されている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
磁場印加システムを構成する電磁石のヨークのみを示す模式的な平面図。
第1ヨーク及び第2ヨークが第1位置に位置する状態における図1のA1-A1部位断面図。
第1ヨーク及び第2ヨークが第2位置に位置する状態における図1のA1-A1部位断面図。
図2に示す均一広磁場モードにおける電磁石半分の磁束密度分布を示す図。
図4のシミュレーション結果を示す図。
図3に示す強磁場モードにおける電磁石半分の磁束密度分布を示す図。
図6のシミュレーション結果を示す図。
第1ヨーク及び第2ヨークが第1位置に位置する状態の駆動機構を模式的に示す断面図。
第1ヨーク及び第2ヨークが第2位置に位置する状態の駆動機構を模式的に示す断面図。
無磁場モードにおける第1ヨーク及び第2ヨークの位置関係を示す断面図。
変形例の第1ヨーク及び第2ヨークが第1位置に位置する状態における図1のA1-A1部位断面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[第1実施形態]
以下、本開示の第1実施形態について、図面を用いて説明する。
(【0011】以降は省略されています)

特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
電波吸収体
4日前
個人
テーブルタップ
1日前
東レ株式会社
二次電池
26日前
株式会社東光高岳
開閉器
12日前
キヤノン株式会社
電子機器
1日前
株式会社ダイヘン
碍子
6日前
太陽誘電株式会社
全固体電池
14日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
1日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
1日前
三菱電機株式会社
端子カバー
26日前
個人
六角形パネル展開アレーアンテナ
1日前
株式会社ユーシン
スイッチ装置
1日前
個人
電波散乱方向制御板
26日前
株式会社ユーシン
スイッチ装置
1日前
住友電装株式会社
コネクタ
26日前
ローム株式会社
半導体装置
1日前
イビデン株式会社
プリント配線板
4日前
イビデン株式会社
プリント配線板
12日前
株式会社デンソー
半導体装置
1日前
富士電機株式会社
半導体装置
12日前
株式会社デンソー
半導体装置
1日前
トヨタ自動車株式会社
電池温調装置
26日前
株式会社村田製作所
二次電池
4日前
日本圧着端子製造株式会社
コネクタ
5日前
太陽誘電株式会社
コイル部品
1日前
富士電機株式会社
半導体装置
12日前
日産自動車株式会社
電子機器
4日前
富士電機株式会社
半導体装置
1日前
富士電機株式会社
半導体装置
26日前
オムロン株式会社
リード線整列治具
1日前
日本無線株式会社
モノポールアンテナ
1日前
個人
ユニバーサルデザインコンセントプラグ
1日前
株式会社ジェイテクト
電源装置
6日前
河村電器産業株式会社
速結端子
4日前
サン電子株式会社
アンテナ装置
12日前
サン電子株式会社
アンテナ装置
12日前
続きを見る