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公開番号2024150084
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-23
出願番号2023063320
出願日2023-04-10
発明の名称車輪止め構造
出願人ダイハツ工業株式会社
代理人個人
主分類B65D 88/12 20060101AFI20241016BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】車輪止めとして、厚みが相違するものを多種類準備する必要をなくし、または少なくしつつ、重量や車輪サイズが相違する多種類の車両を適用対象として、コンテナ内における固定を適切に図ることが可能な車輪止め構造を提供する。
【解決手段】車両輸送用のコンテナ1の床上の四隅部分13に配置される複数の車輪止め2を備えており、各車輪止め2は、コンテナ1内に搬入された車両Vの各車輪3のトレッド面30および外側面31にそれぞれ当接または対向させるための第1および第2のストッパ部Sa,Sbを有している、車輪止め構造Aであって、各車輪止め2は、形状およびサイズが同一に形成されている他の追加の車輪止め2’と上下に重ね合わせることが可能とされ、かつこの重ね合わせ状態時において、上下重ね合わされた車輪止め2,2’どうしが水平方向に相対的に位置ずれすることを規制可能な位置ずれ規制手段21,22,25,26を備えている。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
車両輸送用のコンテナの床上の四隅部分に配置される複数の車輪止めを備えており、
前記各車輪止めは、前記コンテナ内に搬入された車両の各車輪のトレッド面および外側面にそれぞれ当接または対向させるための第1および第2のストッパ部を有している、車輪止め構造であって、
前記各車輪止めは、形状およびサイズが同一に形成されている他の追加の車輪止めと上下に重ね合わせることが可能とされ、かつこの重ね合わせ状態時において、上下重ね合わされた車輪止めどうしが水平方向に相対的に位置ずれすることを規制可能な位置ずれ規制手段を備えていることを特徴とする、車輪止め構造。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
請求項1に記載の車輪止め構造であって、
前記各車輪止めは、
前記第1および第2のストッパ部を構成する部位として、前記車両の車幅方向および車両前後方向にそれぞれ延びる第1および第2の内側縁部を有し、かつこれら第1および第2の内側縁部に挟まれた領域は、前記各車輪を進入配置させるための車輪配置用領域とされるベースプレート部と、
前記ベースプレート部の下面部に設けられた下面開口状の凹状部と、
前記ベースプレート部の上面部に設けられ、かつ前記位置ずれ規制手段を構成する上向き突出状の凸状部と、
を備えており、
前記各車輪止めおよび前記追加の車輪止めのそれぞれの前記凹状部は、少なくとも車幅方向または車両前後方向の一端部が開口部として形成されており、前記追加の車輪止めを前記各車輪止めの上側にその車幅方向外方側または車両前後方向外方側からスライドさせて重ねるときに、前記追加の車輪止めの前記凹状部を前記各車輪止めの前記凸状部に対して前記開口部からスライド嵌合させることが可能な構成とされている、車輪止め構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車などの車両を車両輸送用のコンテナ内に搬入させて輸送する際に、前記車両をコンテナ内において固定させておくための車輪止め構造に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
本出願人は、車輪止め構造の一例として、特許文献1に記載のものを先に提案している。
同文献に記載の車輪止め構造においては、車両輸送用のコンテナの床上の四隅部分に、複数の車輪止めが配置されている。これら複数の車輪止めは、前記コンテナ内に搬入された車両の複数の車輪のトレッド面および外側面にそれぞれ当接または対向させるための第1および第2のストッパ部を有している。
【0003】
このような構成によれば、コンテナ内において、複数の車輪止めを利用して車両の固定を簡易かつ的確に図ることが可能であり、たとえばワイヤを利用して車両の固定を図る必要を無くすことができる。また、複数の車輪止めは、コンテナの四隅部分に位置してそれ以上に外方側へ移動しないように設定した上で車両の車輪に当接または対向した状態に設定することができるため、これら複数の車輪止めがコンテナ輸送時の振動によって不当に位置ずれしないようにすることも可能である。
【0004】
しかしながら、前記従来技術によれば、次に述べるように、改善すべき余地があった。
【0005】
すなわち、コンテナ輸送される車両の種類は一定ではなく、様々な車両がコンテナ輸送される。近年においては、従来式エンジン車に加え、HEV(Hybrid Electric Vehicle)や、BEV(Battery Electronic Vehicle)などの電気自動車の車種も増加している。このような電気自動車は、大型バッテリを搭載しているなどの理由から、従来式エンジン車に比べて車重が大きい。このため、従来式エンジン車に適するサイズに製造された車輪止めを用いた場合には、この車輪止めの厚みが薄く、強度不足を生じる虞がある。
また、車両の種類の1つとして、SUV(Sport Utility Vehicle)である場合には、SUVではない他の一般的車両と比較して、車輪が大径である。このため、車輪止めとして、一般的車両の車輪サイズに適する厚みに製造されているものを、SUVに用いた場合においても、車輪止めの厚みが不足する虞がある。
【0006】
このようなことを防止する手段としては、車輪止めとして、コンテナ輸送対象の車両の重量や車輪サイズに適する厚みに形成された複数種類の車輪止めを準備しておけばよいが、そうすると車両の種類が多い場合に、準備すべき車輪止めの種類も多くなる。これでは、車輪止めに要するコストが高価となる。また、多種類の車輪止めを保管・管理する手間も煩雑になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2017-81602号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであり、車輪止めとして、厚みが相違するものを多種類準備する必要をなくし、または少なくしつつ、重量や車輪サイズが相違する多種類の車両を適用対象として、コンテナ内における固定を適切に図ること
が可能な車輪止め構造を提供することを、その課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
【0010】
本発明により提供される車輪止め構造は、車両輸送用のコンテナの床上の四隅部分に配置される複数の車輪止めを備えており、前記各車輪止めは、前記コンテナ内に搬入された車両の各車輪のトレッド面および外側面にそれぞれ当接または対向させるための第1および第2のストッパ部を有している、車輪止め構造であって、前記各車輪止めは、形状およびサイズが同一に形成されている他の追加の車輪止めと上下に重ね合わせることが可能とされ、かつこの重ね合わせ状態時において、上下重ね合わされた車輪止めどうしが水平方向に相対的に位置ずれすることを規制可能な位置ずれ規制手段を備えていることを特徴としている。
(【0011】以降は省略されています)

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