TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024150080
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-23
出願番号2023063312
出願日2023-04-10
発明の名称凍結微粉砕浸漬酒の製造方法
出願人サントリーホールディングス株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C12G 3/04 20190101AFI20241016BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】本発明の課題は、凍結微粉砕浸漬酒の製造方法のアルコール浸漬工程において比較的低いアルコール含有量を採用する際に得られる浸漬液に生じる雑味を低減することである。
【解決手段】得られた浸漬液のアルコール含有量を高める。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
飲料又は食品の製造方法であって、
(a)原料果実及び/又は野菜の一種以上を凍結して凍結物を得る工程;
(b)前記凍結物を微粉砕して凍結微粉砕物を得る工程;
(c)当該微粉砕物をそのまま、又は解凍してペースト状にしてから、20v/v%以下のアルコールを含有する水性液に浸漬して浸漬液を得る工程;及び
(d)当該浸漬液にアルコールを加えて、当該浸漬液のアルコール含有量を増加させて、アルコール調整液を得る工程
を含む、飲料又は食品の製造方法。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
工程(d)において、当該浸漬液のアルコール含有量が1v/v%以上増加される、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記原料果実及び/又は野菜が、柑橘類果実から選択される一種以上である、請求項1又は2に記載の製造方法。
【請求項4】
工程(c)において、前記浸漬が40℃以上で実施される、請求項1~3のいずれか一項に記載の製造方法。
【請求項5】
工程(c)において、前記浸漬中の液のpHが4.0未満である、請求項1~4のいずれか一項に記載の製造方法。
【請求項6】
飲料又は食品における雑味を軽減する方法であって、
(a)原料果実及び/又は野菜の一種以上を凍結して凍結物を得る工程;
(b)前記凍結物を微粉砕して凍結微粉砕物を得る工程;
(c)当該微粉砕物をそのまま、又は解凍してペースト状にしてから、20v/v%以下のアルコールを含有する水性液に浸漬して浸漬液を得る工程;及び
(d)当該浸漬液にアルコールを加えて、当該浸漬液のアルコール含有量を増加させて、アルコール調整液を得る工程
を含む、前記方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、凍結微粉砕浸漬酒の製造方法、即ち、原料果実及び/又は野菜を凍結工程、微粉砕工程、アルコール浸漬工程に付すことを含む方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
果実又は野菜などの原料から凍結微粉砕浸漬酒を製造する方法が知られている。例えば、特許文献1と2には、当該原料を、凍結工程、微粉砕工程、アルコール浸漬工程に付して浸漬液を得る方法が開示されている。そのようにして得られた浸漬液は、原料の香味をそのまま有し、従来以上に良い香味を有しており、飲料や食品の製造に適していることが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
WO2006/009252
WO2007/083812
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者は、凍結微粉砕浸漬酒の製造方法をさらに検討し、アルコール浸漬工程において比較的低いアルコール含有量を採用すると、得られた浸漬液の味の厚みが向上するというメリットが得られることを見出した。しかしながら、そのようなアルコール含有量は、浸漬液に雑味も付与してしまった。
【0005】
ここで、当該浸漬液の味の厚みとは、当該浸漬液の摂取時に感じられる飲みごたえ、及び喉を通るかたまり感を意味する。また、当該浸漬液の雑味とは、その摂取時に感じられる後味の複雑味を意味し、消費者の好みや飲用する場面によっては、当該雑味が受け入れられない場合がある。
【0006】
本発明の課題は、凍結微粉砕浸漬酒の製造方法のアルコール浸漬工程において比較的低いアルコール含有量を採用する際に浸漬液に生じる雑味を低減することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、鋭意検討した結果、当該浸漬工程の後に、当該浸漬液にアルコールを添加してアルコール含有量を増加させると、上記課題を解決することができることを見出した。
【0008】
従って、本発明は、以下のものに関するが、これらに限定されない。
[1]
飲料又は食品の製造方法であって、
(a)原料果実及び/又は野菜の一種以上を凍結して凍結物を得る工程;
(b)前記凍結物を微粉砕して凍結微粉砕物を得る工程;
(c)当該微粉砕物をそのまま、又は解凍してペースト状にしてから、20v/v%以下のアルコールを含有する水性液に浸漬して浸漬液を得る工程;及び
(d)当該浸漬液にアルコールを加えて、当該浸漬液のアルコール含有量を増加させて、アルコール調整液を得る工程
を含む、飲料又は食品の製造方法。
[2]
工程(d)において、当該浸漬液のアルコール含有量が1v/v%以上増加される、[1]に記載の製造方法。
[3]
前記原料果実及び/又は野菜が、柑橘類果実から選択される一種以上である、[1]又は[2]に記載の製造方法。
[4]
工程(c)において、前記浸漬が40℃以上で実施される、[1]~[3]のいずれか一項に記載の製造方法。
[5]
工程(c)において、前記浸漬中の液のpHが4.0未満である、[1]~[4]のいずれか一項に記載の製造方法。
[6]
飲料又は食品における雑味を軽減する方法であって、
(a)原料果実及び/又は野菜の一種以上を凍結して凍結物を得る工程;
(b)前記凍結物を微粉砕して凍結微粉砕物を得る工程;
(c)当該微粉砕物をそのまま、又は解凍してペースト状にしてから、20v/v%以下のアルコールを含有する水性液に浸漬して浸漬液を得る工程;及び
(d)当該浸漬液にアルコールを加えて、当該浸漬液のアルコール含有量を増加させて、アルコール調整液を得る工程
を含む、前記方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、凍結微粉砕浸漬酒の製造方法を改善することができる。具体的には、当該製造方法のアルコール浸漬工程において比較的低いアルコール含有量を採用する際に得られる浸漬液に生じる雑味を低減することができる。この結果、味の厚みに優れ、しかも雑味の少ない浸漬液を得ることができ、味に優れた飲料や食品の製造に貢献することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の製造方法では、原料となる果実及び/又は野菜の一種以上から、凍結工程、微粉砕工程、アルコール浸漬工程、及びアルコール含有量調整工程、そして必要に応じて混合工程を経て、飲料又は食品を製造する。その製造方法について、以下に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
菊川深蒸し茶わり
1か月前
東洋紡株式会社
酵素の製造方法
1か月前
池田食研株式会社
納豆菌発酵液
1か月前
東レ株式会社
RNAの検出方法
24日前
東レ株式会社
RNA溶液の製造方法
1か月前
豊田合成株式会社
細胞回収具
1か月前
長谷川香料株式会社
抗菌活性評価方法
1か月前
杏林製薬株式会社
核酸検出用PCR溶液
4か月前
株式会社日本バイオデータ
品質管理方法
25日前
株式会社 資生堂
融解装置
1か月前
個人
アルコール飲料の味覚改良方法
1か月前
株式会社島津製作所
溶血試薬
3か月前
テルモ株式会社
多段培養容器
2か月前
国立大学法人大阪大学
組成物
2か月前
株式会社明治
細菌の検出方法
3か月前
株式会社シバタ
微生物培養用の交換装置
3か月前
学校法人麻布獣医学園
ブタ心臓組織標本
3か月前
東洋紡株式会社
マウス組換え抗体の生産性向上
1か月前
個人
培養システム
3か月前
東ソー株式会社
免疫グロブリン結合性タンパク質
4か月前
本田技研工業株式会社
培養装置
2か月前
メルス ナムローゼ フェンノートシャップ
CLEC12AxCD3二重特異性抗体及び疾患の治療方法
1か月前
株式会社写真化学
菌体観察装置
10日前
株式会社雷神の風
試料採取装置
19日前
株式会社豊田中央研究所
材料評価方法
2か月前
テルモ株式会社
サンプリングキット
2か月前
イチビキ株式会社
下痢・軟便の予防・軽減素材
3か月前
本田技研工業株式会社
培養システム
2か月前
テルモ株式会社
サンプリングキット
2か月前
新東工業株式会社
培養装置
1か月前
本田技研工業株式会社
藻類回収装置
2か月前
東ソー株式会社
多能性幹細胞由来細胞集団の製造方法
3か月前
ヤマモリ株式会社
γ-アミノ酪酸含有発酵液の製造方法
2か月前
国立大学法人大阪大学
新規ポリヌクレオチド
2か月前
株式会社アテクト
培養シート
1か月前
新東工業株式会社
培養システム
1か月前
続きを見る