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公開番号2024149135
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-18
出願番号2023062830
出願日2023-04-07
発明の名称ストッカシステム及び加工機システム
出願人村田機械株式会社
代理人個人
主分類B65G 1/06 20060101AFI20241010BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】複数のストッカ間をパレットが移動可能として、ストッカ全体としての汎用性を向上させる。
【解決手段】ストッカシステム2は、板材Wを加工するレーザ加工機6の周囲に並んで設置され、パレット13を収容する第1ストッカ2A及び第2ストッカ2Bを備え、第1ストッカ2A及び第2ストッカ2Bのそれぞれは、上下に複数段に配置されてパレット13を収容可能な複数の収容部11を備え、複数の収容部11のうち、レーザ加工機6に対して板材Wを搬入及び搬出する加工パレット5の搬送経路であるレール6aよりも上方又は下方である特定収容部11Cどうしを接続するレール2Cと、パレット13を載せてレール2Cに沿って移動し、第1ストッカ2Aと第2ストッカ2Bとの間でパレット13を搬送する台車2Dと、を有する。
【選択図】図2

特許請求の範囲【請求項１】
板材を加工する加工機の周囲に並んで設置され、前記加工機の加工対象である板材、又は前記加工機により加工されて前記板材が切り分けられた製品が載置されたパレットを収容する第１ストッカ及び第２ストッカを備えるストッカシステムであって、
前記第１ストッカ及び前記第２ストッカのそれぞれは、上下に複数段に配置されて前記パレットを収容可能な複数の収容部を備え、
前記複数の収容部のうち、前記加工機に対して板材を搬入及び搬出する搬送装置の搬送経路よりも上方又は下方である特定収容部どうしを接続するレールと、
前記パレットを載せて前記レールに沿って移動し、前記第１ストッカと前記第２ストッカとの間で前記パレットを搬送する台車と、を有する、ストッカシステム。
続きを表示（約 850 文字）【請求項２】
前記第１ストッカ及び前記第２ストッカのそれぞれは、前記収容部、又は前記特定収容部の前記台車から前記パレットを引き出して昇降するエレベータを有する、請求項１に記載のストッカシステム。
【請求項３】
前記エレベータは、前記第１ストッカ及び前記第２ストッカが並ぶ第１方向と直交する第２方向に、前記第１ストッカ及び前記第２ストッカから同じ側に突出して設けられる、請求項２に記載のストッカシステム。
【請求項４】
前記パレットは、前記エレベータ側の端部から突出して設けられる鉤部を備え、
前記エレベータは、前記鉤部に係止して前記第２方向に移動することで前記パレットを前記第２方向に移動させるフックを備える、請求項３に記載のストッカシステム。
【請求項５】
前記台車は、前記パレットの一部が下方に嵌まり込むことで前記台車に対する前記パレットの前記第２方向への移動を規制する係止部を備える、請求項１に記載のストッカシステム。
【請求項６】
前記台車は、前記レールに対する前記係止部の前記第２方向の位置を調整する調整機構を有する、請求項５に記載のストッカシステム。
【請求項７】
前記第１ストッカ及び前記第２ストッカのそれぞれは、前記調整機構により前記係止部が前記レールよりも外側に移動するのを規制するストッパを備える、請求項６に記載のストッカシステム。
【請求項８】
前記ストッパは、前記レールのうち前記第１ストッカ内の位置及び前記第２ストッカ内の位置にそれぞれ設けられる、請求項７に記載のストッカシステム。
【請求項９】
前記ストッパは、前記第２方向の位置を調整可能である、請求項８に記載のストッカシステム。
【請求項１０】
板材を加工する加工機と、
請求項１から請求項９のいずれか一項に記載のストッカシステムと、を有する加工機システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、ストッカシステム及び加工機システムに関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
板材を加工する加工機を備える加工機システムが知られている。このような加工機システムでは、加工機の加工対象である板材、又は加工機により加工されて板材が切り分けられた製品が載置されたパレットを収容するストッカが用いられる（例えば、特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特許第７０６９５６５号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
上記した加工機システムでは、ストッカを複数並べて配置し、収容可能なパレットの数を増やすことが検討されている。その場合に、複数のストッカを並べて配置しただけでは、各ストッカの用途が限定されてしまう可能性がある。つまり、１つのストッカには、素材となる板材を載置したパレットが収容され、他のストッカには製品が載置されたパレットが収容されるなど、ストッカごとに収容するパレットが設定され、全体としての汎用性が低いといった課題がある。
【０００５】
本発明は、複数のストッカ間をパレットが移動可能として、ストッカ全体としての汎用性を向上させることが可能なストッカシステム及び加工機システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の態様に係るストッカシステムは、板材を加工する加工機の周囲に並んで設置され、加工機の加工対象である板材、又は加工機により加工されて板材が切り分けられた製品が載置されたパレットを収容する第１ストッカ及び第２ストッカを備えるストッカシステムであって、第１ストッカ及び第２ストッカのそれぞれは、上下に複数段に配置されてパレットを収容可能な複数の収容部を備え、複数の収容部のうち、加工機に対して板材を搬入及び搬出する搬送装置の搬送経路よりも上方又は下方である特定収容部どうしを接続するレールと、パレットを載せてレールに沿って移動し、第１ストッカと第２ストッカとの間でパレットを搬送する台車と、を有する。
【０００７】
本発明の態様に係る加工機システムは、板材を加工する加工機と、上記態様のストッカシステムと、を有する。
【発明の効果】
【０００８】
上記態様に係るストッカシステム及び加工機システムによれば、台車がレールを移動することにより、第１ストッカの収容部と第２ストッカの収容部との間でパレットを搬送することができる。従って、板材を載置したパレット及び製品を載置したパレットを、それぞれ第１ストッカと第２ストッカとの間で移動させることができる。その結果、第１ストッカの収容部と第２ストッカの収容部とで収容物を特定する必要がなく、ストッカシステムの全体として汎用性（利便性）を向上させることができる。
【０００９】
また、上記態様に係るストッカシステムにおいて、第１ストッカ及び第２ストッカのそれぞれは、収容部、又は特定収容部の台車からパレットを引き出して昇降するエレベータを有してもよい。この構成によれば、第１ストッカ及び第２ストッカのそれぞれにおいてエレベータによりパレットを上下方向に搬送することができる。また、上記態様に係るストッカシステムにおいて、エレベータは、第１ストッカ及び第２ストッカが並ぶ第１方向と直交する第２方向に、第１ストッカ及び第２ストッカから同じ側に突出して設けられてもよい。この構成によれば、それぞれのエレベータを配置するためのスペースが第１ストッカ及び第２ストッカに対して第２方向の同じ側にあるので、エレベータの補修、点検を容易に行うことができる。
【００１０】
また、上記態様に係るストッカシステムにおいて、パレットは、エレベータ側の端部から突出して設けられる鉤部を備え、エレベータは、鉤部に係止して第２方向に移動することでパレットを第２方向に移動させるフックを備えてもよい。この構成によれば、フックを鉤部に係止させた状態でフックを移動させることにより、収容部とエレベータとの間でパレットを容易に移動させることができる。また、上記態様に係るストッカシステムにおいて、台車は、パレットの一部が下方に嵌まり込むことで台車に対するパレットの第２方向への移動を規制する係止部を備えてもよい。この構成によれば、パレットの一部が係止部に嵌まり込むことで、台車がパレットに対して第２方向に移動するのを規制する。その結果、台車がレールに沿って第１方向へ移動する際に、台車からパレットが外れるのを抑制できる。
（【００１１】以降は省略されています）

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