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公開番号2024148760
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-18
出願番号2023062163
出願日2023-04-06
発明の名称屋根壁材及び屋根壁材の設置方法
出願人三菱重工業株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類E04D 3/00 20060101AFI20241010BHJP(建築物)
要約【課題】作業を行う際に屋内設備等を撤去する必要が無く、作業期間において屋内設備を稼働することが可能な屋根壁材及び屋根壁材の設定方法を提供する。
【解決手段】屋根壁材は、板状の基材と、基材の第1面のうち所定方向の一方側の第1端部に配置され、第1ボルト及び第1ナットにより基材に連結され、基材との間で屋根の一部を挟み込む第1挟み込み板と、基材の第1面の裏面側である第2面のうち所定方向の他方側の第2端部側に当該第2端部とは間隔を空けて配置され、第2ボルト及び第2ナットにより基材に連結され、基材との間で周囲の屋根の一部を挟み込む第2挟み込み板とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
板状の基材と、
前記基材の第1面のうち所定方向の一方側の第1端部に配置され、第1ボルト及び第1ナットにより前記基材に連結され、前記基材との間で屋根の一部を挟み込む第1挟み込み板と、
前記基材の前記第1面の裏面側である第2面のうち前記所定方向の他方側の第2端部側に当該第2端部とは間隔を空けて配置され、第2ボルト及び第2ナットにより前記基材に連結され、前記基材との間で周囲の屋根の一部を挟み込む第2挟み込み板と
を備える屋根壁材。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記基材、前記第1挟み込み板及び前記第2挟み込み板として、波板が用いられる
請求項1に記載の屋根壁材。
【請求項3】
前記第1挟み込み板は、前記第2挟み込み板よりも前記所定方向の寸法が大きく、
前記第1端部から前記第1ボルト及び前記第1ナットまでの前記所定方向の距離は、前記第2端部から前記第2ボルト及び前記第2ナットまでの前記所定方向の距離よりも大きい
請求項1に記載の屋根壁材。
【請求項4】
前記基材、前記第1挟み込み板及び前記第2挟み込み板は、光を透過可能である
請求項1に記載の屋根壁材。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の屋根壁材を屋根に設置する屋根壁材の設置方法であって、
屋根のうち前記屋根壁材を設置する対象となる部分に開口部を形成する開口部形成工程と、
前記屋根のうち前記開口部の上端側縁部の下面側に前記基材の前記第1端部を配置し、前記上端側縁部の上面側に前記第1挟み込み板を配置して、前記基材と前記第1挟み込み板とで前記上端側縁部を挟み込む上側挟み込み工程と、
前記上端側縁部を挟み込んだ状態で前記基材を前記開口部に沿って下方にスライドさせることで、前記開口部の下端側縁部の上面側に前記基材の前記第2端部を配置し、前記下端側縁部の下面側に前記第2挟み込み板を配置して、前記基材と前記第2挟み込み板とで前記下端側縁部を挟み込む下側挟み込み工程と、
前記上端側縁部及び前記下端側縁部をそれぞれ挟み込んだ状態で、前記第1ボルト及び前記第1ナットと、前記第2ボルト及び前記第2ナットとをそれぞれ締結して、前記基材を前記屋根に固定する固定工程と
を含む屋根壁材の設置方法。
【請求項6】
前記上側挟み込み工程では、前記第1ボルト及び前記第1ナットを緩めた状態とすることで、前記第1挟み込み板を前記基材から上方に移動可能な状態とする
請求項5に記載の屋根壁材の設置方法。
【請求項7】
前記上側挟み込み工程では、前記基材と前記第1挟み込み板との間に治具を差し込むことで前記基材と前記第1挟み込み板との間に隙間を確保する
請求項5に記載の屋根壁材の設置方法。
【請求項8】
前記基材、前記第1挟み込み板及び前記第2挟み込み板として、波板が用いられ、
前記治具は、
作業者が把持する柄部と、前記柄部に設けられ前記屋根壁材を保持する爪部とを有し、
前記爪部は、波板の凹凸部に沿って延びるように形成され前記基材と前記第1挟み込み板との間に挿入される複数の第1棒状部及び複数の第2棒状部を有し、
複数の前記第1棒状部と複数の前記第2棒状部とは、長手方向に直交する方向に間隔を空けて配置され、
前記上側挟み込み工程では、前記治具により、複数の前記第1棒状部により前記基材を下方側に押さえ、複数の前記第2棒状部により前記第1挟み込み板を持ち上げることで、前記基材と前記第1挟み込み板との間に隙間を確保する
請求項7に記載の屋根壁材の設置方法。
【請求項9】
前記下側挟み込み工程では、前記第2ボルト及び前記第2ナットを緩めた状態とすることで、前記第2挟み込み板を重力により前記基材から下方に離すようにする
請求項5に記載の屋根壁材の設置方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、屋根壁材及び屋根壁材の設置方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
工場、倉庫等の建築物の屋根を補修する際、大掛かりな足場を組まなくても済むように、例えば建築物の屋内に金具を取り付ける構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6647011号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の技術では、屋内から屋根近傍に直接アプローチできないため、例えば屋内に高所作業車又はリフタを配置する必要がある。この場合、屋内設備及び資材を撤去する必要があり、作業期間においては屋内設備を稼働できなくなる。
【0005】
本開示は、上記に鑑みてなされたものであり、作業を行う際に屋内設備等を撤去する必要が無く、作業期間において屋内設備を稼働することが可能な屋根壁材及び屋根壁材の設定方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る屋根壁材は、板状の基材と、前記基材の第1面のうち所定方向の一方側の第1端部に配置され、第1ボルト及び第1ナットにより前記基材に連結され、前記基材との間で屋根の一部を挟み込む第1挟み込み板と、前記基材の前記第1面の裏面側である第2面のうち前記所定方向の他方側の第2端部側に当該第2端部とは間隔を空けて配置され、第2ボルト及び第2ナットにより前記基材に連結され、前記基材との間で周囲の屋根の一部を挟み込む第2挟み込み板とを備える。
【0007】
本開示に係る屋根壁材の設置方法は、上記の屋根壁材を設置する屋根壁材の設置方法であって、屋根のうち前記屋根壁材を設置する対象となる部分に開口部を形成する開口部形成工程と、前記屋根のうち前記開口部の上端側縁部の下面側に前記基材の前記第1端部を配置し、前記上端側縁部の上面側に前記第1挟み込み板を配置して、前記基材と前記第1挟み込み板とで前記上端側縁部を挟み込む上側挟み込み工程と、前記上端側縁部を挟み込んだ状態で前記基材を前記開口部に沿って下方にスライドさせることで、前記開口部の下端側縁部の上面側に前記基材の前記第2端部を配置し、前記下端側縁部の下面側に前記第2挟み込み板を配置して、前記基材と前記第2挟み込み板とで前記下端側縁部を挟み込む下側挟み込み工程と、前記上端側縁部及び前記下端側縁部をそれぞれ挟み込んだ状態で、前記第1ボルト及び前記第1ナットと、前記第2ボルト及び前記第2ナットとをそれぞれ締結して、前記基材を前記屋根に固定する固定工程とを含む。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、作業を行う際に屋内設備等を撤去する必要が無く、作業期間において屋内設備を稼働することが可能な屋根壁材及び屋根壁材の設定方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本実施形態に係る屋根壁材の一例を示す図である。
図2は、本実施形態に係る屋根壁材の一例を示す図である。
図3は、本実施形態に係る屋根壁材の一例を示す図である。
図4は、本実施形態に係る屋根壁材の設置方法の一例を示すフローチャートである。
図5は、屋根壁材の設置方法の一例を示す工程図である。
図6は、屋根壁材の設置方法の一例を示す工程図である。
図7は、屋根壁材の設置方法の一例を示す工程図である。
図8は、屋根壁材の設置方法の一例を示す工程図である。
図9は、屋根壁材の設置方法の一例を示す工程図である。
図10は、屋根壁材の設置方法の一例を示す工程図である。
図11は、屋根壁材の設置方法で用いられる治具の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示に係る屋根壁材及び屋根壁材の設置方法の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
(【0011】以降は省略されています)

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