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公開番号2024148514
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-18
出願番号2023061709
出願日2023-04-05
発明の名称キャビネット
出願人河村電器産業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H05K 5/02 20060101AFI20241010BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】 開口部を閉塞する複数の蓋板間に配置する中柱の取り付けを容易に行うことができるキャビネットを提供する。
【解決手段】 機器の収納部を備えた箱状の本体2の前面に設けられた開口部Mが、左右方向に分割された複数の蓋板3により閉塞され構造であり、隣接する蓋板3の間に配置されて、左右の蓋板3が当接する断面四角形の中柱4を有し、中柱4の背面に連続する上下端部には、開口部Mの周囲に形成された水切り枠21に対して背部から当接する係止片43が突設されて成り、水切り枠21の背部に配置された係止片43が、前方から水切り枠21を介して挿入されたねじ5により、水切り枠21に固定されて本体2に中柱4が取り付けらる。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
機器の収納部を備えた箱状の本体の前面に設けられた開口部が、左右方向に分割された複数の蓋板により閉塞されるキャビネットであって、
隣接する前記蓋板の間に配置されて、左右の蓋板が当接する断面四角形の中柱を有し、
前記中柱の背面に連続する上下端部には、前記開口部の周囲に形成された枠に対して背部から当接する係止片が突設されて成り、
前記枠の背部に配置された前記係止片が、前方から前記枠を介して挿入されたねじ手段により、前記枠に固定されて前記本体に前記中柱が取り付けられることを特徴とするキャビネット。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記中柱は、金属製の棒体或いは筒体で、下端の端面が前方に向けて下り傾斜を有して形成されていることを特徴とする請求項1記載のキャビネット。
【請求項3】
前記中柱の上下端面には、前記中柱を前記開口部に立設した際に、前記枠と前記中柱とで圧縮されるパッキンが配置されていることを特徴とする請求項2記載のキャビネット。
【請求項4】
前記枠は断面コ字状を成して前記開口部に周設された水切り枠であり、前記蓋板が当接する平坦な前枠と、当該前枠と対峙するように平行に配置された後枠とを有し、
前記後枠に前記ねじ手段を挿通する透孔が設けられていると共に、対向する前記前枠には切り欠きが設けられて、前方からの操作で前記ねじ手段を前記透孔に挿通可能としたことを特徴とする請求項3記載のキャビネット。
【請求項5】
前記中柱は中空の筒体で、背面及び前面のうちの何れか一方にスリット状の開口溝が長手方向に形成され、上下端部は閉塞板が配置されて前記端面を形成し、
下端に配置された前記閉塞板は、前方に向けて下り傾斜するよう配置されて成ることを特徴とする請求項2乃至4の何れかに記載のキャビネット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電気機器等の機器を収納するために壁面に設置されるキャビネットに関し、特に扉構造では無く前面を蓋板で閉塞するキャビネットに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
壁面に取り付けて電気機器等の機器を収納するキャビネットには、扉或いは蓋板で閉塞する開口部に中柱を配置したものがある。例えば特許文献1では、観音開きする扉を備えた開口部の中央に中柱を配置し、左右の扉を密着させることで収納機器の磁気シールドを図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-27552号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
キャビネットを観音開き構造とすることで、扉1枚当たりを小さくでき開閉操作がし易くなったし、収納されている機器のメンテナンス作業がし易かった。
一方で機器の収納やメンテナンス作業をし易くするために、扉を容易に取り外せる蓋板とした構造のキャビネットがある。この場合、蓋板を複数に分離して開口部を閉塞するよう構成した場合、隣接する蓋板の間の隙間を閉塞する中柱が設置されるが、中柱の固定はねじ止め作業等が面倒であり簡単では無かった。
【0005】
そこで、本発明はこのような問題点に鑑み、開口部を閉塞する複数の蓋板間に配置する中柱の取り付けを容易に行うことができるキャビネットを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する為に、本発明に係るキャビネットは、機器の収納部を備えた箱状の本体の前面に設けられた開口部が、左右方向に分割された複数の蓋板により閉塞されるキャビネットであって、隣接する蓋板の間に配置されて、左右の蓋板が当接する断面四角形の中柱を有し、中柱の背面に連続する上下端部には、開口部の周囲に形成された枠に対して背部から当接する係止片が突設されて成り、枠の背部に配置された係止片が、前方から枠を介して挿入されたねじ手段により、枠に固定されて本体に中柱が取り付けられることを特徴とする。
この構成によれば、前方からの取付操作で中柱はキャビネットの本体に固定されるため、固定操作し易い。
【0007】
本発明の別の態様は、上記構成において、中柱は、金属製の棒体或いは筒体で、下端の端面が前方に向けて下り傾斜を有して形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、中柱下端の端面は前方に傾斜しているため、中柱に付いた雨水は下端から傾斜に沿って前方に流れ易く、キャビネット内に留まり難い。よって、中柱及びキャビネット内部の腐食防止に有効である。
【0008】
本発明の別の態様は、上記構成において、中柱の上下端面には、中柱を開口部に立設した際に、枠と中柱とで圧縮されるパッキンが配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、中柱とキャビネットの間にはパッキンが配置されて圧縮されるため、中柱の上下端部からキャビネット内部に雨水が入り込むのを防止できる。
【0009】
本発明の別の態様は、上記構成において、枠は断面コ字状を成して開口部に周設された水切り枠であり、蓋板が当接する平坦な前枠と、当該前枠と対峙するように平行に配置された後枠とを有し、後枠にねじ手段を挿通する透孔が設けられていると共に、対向する前枠には切り欠きが設けられて、前方からの操作でねじ手段を透孔に挿通可能としたことを特徴とする。
この構成によれば、水切り枠には中柱の固定位置に合わせてねじ手段を操作するための切り欠きが設けられているため、ねじ手段を操作し易く中柱の着脱操作がし易い。
【0010】
本発明の別の態様は、上記構成において、中柱は中空の筒体で、背面及び前面のうちの何れか一方にスリット状の開口溝が長手方向に形成され、上下端部は閉塞板が配置されて端面を形成し、下端に配置された閉塞板は、前方に向けて下り傾斜するよう配置されて成ることを特徴とする。
この構成によれば、中柱は中空で縦方向のスリット状開口溝を有するため、強度を維持しながら板材から作製し易く低コストで作製できる。そして、開口溝が背面に形成されている構造は、雨水が中柱の中空部に入るのを防止でき錆の発生を防ぐことができる。また、開口溝が前面に形成されている構造は、下部端面の傾斜により中空部に雨水が入っても排出され易い。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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