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公開番号
2024121895
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-09
出願番号
2023029118
出願日
2023-02-28
発明の名称
コード状ヒータと面状ヒータ
出願人
株式会社クラベ
代理人
主分類
H05B
3/56 20060101AFI20240902BHJP(他に分類されない電気技術)
要約
【課題】発熱量の設計を容易にすることが可能なコード状ヒータ及び面状ヒータを提供すること。
【解決手段】複数本の導体素線5x,5yを有し、上記複数の導体素線5x,5yが、線径の異なるものを有するコード状ヒータ10。上記複数の導体素線5x,5yの内の少なくとも一部または全てが、絶縁被膜5bにより被覆されているコード状ヒータ10。上記複数の導体素線5x,5yが、芯線3を中心として撚り合わされているコード状ヒータ10。上記のコード状ヒータ10を基材に配設した面状ヒータ。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
複数本の導体素線を有するコード状ヒータであって、
上記複数の導体素線が、線径の異なるものを有するコード状ヒータ。
続きを表示(約 170 文字)
【請求項2】
上記複数の導体素線の内の少なくとも一部または全部が、絶縁被膜により被覆されている請求項1記載のコード状ヒータ。
【請求項3】
上記複数の導体素線が、芯線を中心として撚り合わされている請求項1記載のコード状ヒータ。
【請求項4】
請求項1~3何れか記載のコード状ヒータを基材に配設した面状ヒータ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気毛布、電気カーペット、カーシートヒータ、ステアリングヒータなどに好適に使用可能で、発熱量の設計を容易にすることが可能なコード状ヒータと、このコード状ヒータを使用した面状ヒータに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
コード状ヒータは、電気毛布、電気カーペット、カーシートヒータ、ステアリングヒータ等に使用されている。一般的に知られているコード状ヒータは、まず、芯線に複数のヒータ線を螺旋状に巻き、その上から絶縁体層による外被を被覆して形成されている。ヒータ線は、銅線やニッケルクロム合金線などの導体素線を複数本引き揃えるか、この導体素線を複数本撚合せて形成されている。熱融着部材がヒータ線の外周に形成され、この熱融着部材により、ヒータ線は例えば不織布やアルミ箔で形成された基材に接着される(例えば、特許文献1など参照)。
【0003】
導体素線が引張られたり屈曲されたりしたときに、導体素線の一部が断線することがある。従来は、コード状ヒータの各導体素線が接した状態となっているため、導体素線の一部が断線した場合、この断線した部分でヒータ線の径が細くなる。ヒータ線の径が細くなった部分は単位断面積当たりの電流量が増加するため、この部分は通常以上の発熱を起こす可能性がある。別の例で、導体素線の1本ずつを個別に絶縁被膜を形成してヒータ線を形成した場合、それぞれの導体素線が並列回路を形成する。このヒータ線の場合、導体素線の一部に断線が生じたとき、並列回路の一部が断線することになる。このヒータ線の場合、過大な発熱を防止できる(例えば、特許文献2、特許文献3など参照)。
【0004】
又、本発明に関連する技術として、当該出願人より特許文献4~6が出願されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2003-174952公報:クラベ
特開昭61-47087号公報:松下電器産業
特開2008-311111公報:クラベ
特開2010-15691公報:クラベ
国際公開WO2011/001953公報:クラベ
国際公開WO2022/054701公報:クラベ
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来のコード状ヒータにおいては、複数の導体素線は何れも同じ線径となっている。ここで、自動車用途のコード状ヒータの場合、電圧は一定で印可されることから、発熱量は導体素線の抵抗値に依存することになる。導体素線の抵抗値は、導体素線の線径と長さに依存し、導体素線の長さは、コード状ヒータを配置するパターン形状と、導体素線の巻ピッチに依存することになる。コード状ヒータを配置するパターン形状は、被加熱部の形状や大きさに依存することから設計の制約が大きく、また、導体素線の巻ピッチは、耐屈曲性や断線のしにくさなどコード状ヒータの強度に影響することから最適な数値が予め定められている。そこで、導体素線の線径により導体素線の抵抗値、即ちコード状ヒータの発熱量を設計することが考えられるが、導体素線の線径には規格があり、製造工程上も線径細かく刻んだ多品種の導体素線を製造することは困難である。
【0007】
本発明はこのような従来技術の問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、発熱量の設計を容易にすることが可能なコード状ヒータ及びそれを使用した面状ヒータを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するべく、本発明によるコード状ヒータは、複数本の導体素線を有するコード状ヒータであって、上記複数の導体素線が、線径の異なるものを有することを特徴とするものである。
また、上記複数の導体素線の内の少なくとも一部または全てが、絶縁被膜により被覆されていることが考えられる。
また、上記複数の導体素線が、芯線を中心として撚り合わされていることが考えられる。
又、本発明による面状ヒータは、上記のコード状ヒータを基材に配設したものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明のコード状ヒータは、異なる線径の導体素線を組合せて使用しているため、目的とする導体素線の抵抗値、即ち、コード状ヒータの発熱量を設計することが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明による実施の形態示す図で、コード状ヒータの構成を示す一部切り欠き側面図である。
本発明による実施の形態示す図で、絶縁被膜が形成された導体素線の構成を示す一部切り欠き側面図である。
本発明による実施の形態を示す図で、ホットプレス式ヒータ製造装置の構成を示す図である。
本発明による実施の形態を示す図で、コード状ヒータを所定のパターン形状に配設する様子を示す一部斜視図である。
本発明による実施の形態を示す図で、面状ヒータの構成を示す平面図である。
本発明による他の実施の形態示す図で、コード状ヒータの構成を示す一部切り欠き側面図である。
本発明による他の実施の形態示す図で、コード状ヒータの構成を示す一部切り欠き側面図である。
本発明による他の実施の形態示す図で、コード状ヒータの構成を示す一部切り欠き側面図である。
本発明による他の実施の形態示す図で、コード状ヒータの構成を示す一部切り欠き側面図である。
本発明による他の実施の形態示す図で、コード状ヒータの構成を示す一部切り欠き側面図である。
本発明による他の実施の形態示す図で、コード状ヒータの構成を示す一部切り欠き側面図である。
本発明による実施の形態示す図で、コード状ヒータの構成を示す断面図である。
本発明による面状ヒータを車両用シート内に埋め込んだ様子を一部切り欠いて部示す斜視図である。
本発明による面状ヒータをステアリングホイール内に埋め込んだ様子を一部切り欠いて示す斜視図である。
【発明を実施するための最良の形態】
(【0011】以降は省略されています)
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