TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024146963
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-16
出願番号
2023059693
出願日
2023-04-03
発明の名称
火災シミュレーションシステム
出願人
能美防災株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
G08B
17/00 20060101AFI20241008BHJP(信号)
要約
【課題】ユーザの防火対象施設に適合したシミュレーションモデルに基づく火災シミュレーション結果を提供する。
【解決手段】火災の拡大状況に関する時間推移および避難状況に関する時間推移の少なくともいずれか一方を防火対象施設の火災シミュレーション結果として得るために必要なシミュレーション条件を設定する条件設定部と、シミュレーション条件に基づいてシミュレーションモデルを構築するモデル構築部と、防火対象施設内に設置され、火災発生状態を検出可能なセンサ群と、センサ群により検出された火災発生状態を取得し、構築されたシミュレーションモデルを用いて火災シミュレーションを実行することで、火災発生時からの時間経過に伴う火災の拡大状況に関する時間推移および避難状況に関する時間推移の少なくともいずれか一方を推定し、推定結果に基づいて避難誘導に関する情報を生成する実行部とを備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
ユーザの防火対象施設に対応して構築されたシミュレーションモデルを用いて、火災発生時の避難誘導に関する情報を提供する火災シミュレーションシステムであって、
火災の拡大状況に関する時間推移および避難状況に関する時間推移の少なくともいずれか一方を前記防火対象施設の火災シミュレーション結果として得るために必要なシミュレーション条件を設定する条件設定部と、
前記シミュレーション条件に基づいて前記シミュレーションモデルを構築するモデル構築部と、
前記防火対象施設内に設置され、火災発生状態を検出可能なセンサ群と、
前記センサ群により検出された前記火災発生状態を取得し、前記モデル構築部で構築された前記シミュレーションモデルを用いて火災シミュレーションを実行することで、前記火災発生時からの時間経過に伴う前記火災の拡大状況に関する時間推移および前記避難状況に関する時間推移の少なくともいずれか一方を推定し、推定結果に基づいて前記避難誘導に関する情報を生成する実行部と
を備える火災シミュレーションシステム。
続きを表示(約 760 文字)
【請求項2】
前記実行部は、
前記火災発生状態に基づいて火災が発生したか否かを判断し、
火災発生時において前記シミュレーションモデルを用いて火災シミュレーションを実行することで、前記火災発生時における前記火災の拡大状況に関する時間推移および前記避難状況に関する時間推移の少なくともいずれか一方を推定するとともに、前記火災発生状態を時間推移に伴って時々刻々変化するフィードバック情報として取得し、前記フィードバック情報に基づいて前記推定結果を修正し、
修正後の推定結果に基づいて前記避難誘導に関する情報を生成する
請求項1に記載の火災シミュレーションシステム。
【請求項3】
前記実行部は、
前記条件設定部で設定される種々のシミュレーション条件に対応して前記モデル構築部により構築された種々のシミュレーションモデルのそれぞれを用いて火災発生前に前記火災シミュレーションを実行し、
前記火災発生状態に基づいて火災が発生したか否かを判断し、
火災発生時において、前記センサ群により検出された前記火災発生状態を取得し、前記種々のシミュレーション条件の中から前記火災発生時における前記火災発生状態に最も近いシミュレーション条件を最適シミュレーション条件として選択し、選択した前記最適シミュレーション条件を用いて事前に火災シミュレーションを実行することで得られている火災シミュレーション結果を用いて、前記火災発生時における前記火災の拡大状況に関する時間推移および前記避難状況に関する時間推移の少なくともいずれか一方を推定し、
前記推定結果に基づいて前記避難誘導に関する情報を生成する
請求項1に記載の火災シミュレーションシステム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、防火対象施設の火災シミュレーション結果を提供する火災シミュレーションシステムに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
受信機、発信機、中継器、音響装置、感知器等を備えて構成され、火災から防火対象施設である建物などの内部にいる人々を守る自動火災報知設備がある(例えば、非特許文献1参照)。自動火災報知設備では、感知器が熱や煙を感知することで、受信機に対して火災信号を送信する。火災信号を受信した受信機は、火災発生場所に応じて、警報を発し、音響装置を鳴動させ、防火対象施設内にいる人に火災の発生を知らせている。
【0003】
また、火災を研究対象としている防火安全分野においては、火災の数値シミュレーションが用いられている(例えば、非特許文献2参照)。防火安全分野において、このような数値シミュレーションを用いることで、火災に対する安全性の評価、およびその評価に基づいて適切な防災設備を設計するための支援を行うことができる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
能美防災株式会社 ホームページ、自動火災報知設備(URL:https://www.nohmi.co.jp/product/materiel/fid.html)
「CFDを用いた火災の数値シミュレーション」、阿部伸之、独立行政法人消防研究所、日本流体力学会数値流体力学部門Web会誌、第12巻第2号、2004年11月
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、お城、公共施設、工場、雑居ビルなどの火災事故についてのニュースが散見される。そこで、例えば、事業継続計画を立てる上で、防火対象施設の責任者、管理者等(すなわち、防災設備のユーザ)の立場としては、現状の防災設備が適切であるか、改良すべき点はないか、新規の防火対象施設においてどのような防災設備を設置すべきか、などを正確に把握することが重要となる。
【0006】
一方、自動火災報知設備に代表される防災設備の製造メーカの立場としては、既存のユーザあるいは新規のユーザに対して、それぞれのユーザにおける防火対象施設に適した防災設備を提案することが重要となる。
【0007】
どちらの立場においても、個々のユーザの防災設備に即して、種々の条件下での火災シミュレーション結果を時間経過に伴って示すことができれば、例えば、現状の消火設備で足りているか、火災がどのようなスピードで進行するか、どのような設備をどこに配置することが有効か、などの情報を得ることができる。
【0008】
火災シミュレーションを行うことができるソフトウェアは市販または無料で公開されており、必要であればだれでも購入することが可能である。非特許文献2においても、米国商務省国立標準技術研究所(NIST)が開発したFDS(Fire Dynamics Simulator)が使用されている。
【0009】
しかしながら、このような市販のソフトウェアは、火災についての知識を有する人が使うことが前提となっている。例えば、火災の知識がある人とない人が市販のソフトウェアを用いてそれぞれシミュレーションを行った場合には、まったく違う結果になることが予想できる。より具体的には、火災の数値シミュレーションの精度を上げるためには、シミュレーション条件の設定が非常に重要となる。
【0010】
また、火災の発生状況をシミュレーションするばかりでなく、各種センサ、各種スプリンクラの配置や有効性を、ユーザおよびメーカの両方の立場で、個々のユーザの防火対象施設に即して正確に分析できる火災シミュレーション技法が確立できれば、それぞれのユーザにおける防火対象施設に適した防災設備を効率的に構築することが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
能美防災株式会社
防災設備
10日前
能美防災株式会社
加煙試験器
1か月前
能美防災株式会社
防災制御盤
16日前
能美防災株式会社
総合操作盤
1か月前
能美防災株式会社
防災システム
3日前
能美防災株式会社
警報転送装置
16日前
能美防災株式会社
消火システム
1か月前
能美防災株式会社
撮影機能付き発信機
1か月前
能美防災株式会社
データ提供システム
1か月前
能美防災株式会社
避難経路通知システム
1か月前
能美防災株式会社
位置情報共有システム
16日前
能美防災株式会社
非常電話機能付き発信機
1か月前
能美防災株式会社
防災設備の設計支援装置
16日前
能美防災株式会社
発信装置、及び発信システム
1か月前
能美防災株式会社
情報管理装置およびプログラム
1か月前
能美防災株式会社
火災シミュレーションシステム
1か月前
能美防災株式会社
火災シミュレーションシステム
1か月前
株式会社三菱地所設計
消火設備
16日前
能美防災株式会社
スマートグラス及び避難支援システム
16日前
能美防災株式会社
火災警報システム及びそのための火災警報器
17日前
能美防災株式会社
煙感知器
9日前
能美防災株式会社
火災受信機
1か月前
能美防災株式会社
火災報知装置
1か月前
能美防災株式会社
炎検知システム
1か月前
能美防災株式会社
表示灯一体型発信機
16日前
能美防災株式会社
自動弁及びそのユニット
11日前
能美防災株式会社
火災シミュレーションシステム
1か月前
個人
火器使用警報装置
1か月前
大阪瓦斯株式会社
警報装置
1か月前
アズビル株式会社
測定システム
16日前
株式会社大林組
誘導装置
1か月前
ニッタン株式会社
発信機
1か月前
株式会社SUBARU
車載装置
1か月前
ニッタン株式会社
煙感知器
1か月前
大阪瓦斯株式会社
音声出力システム
1か月前
株式会社ブリッツ
車両情報処理装置
1か月前
続きを見る
他の特許を見る