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公開番号
2024150896
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-24
出願番号
2023063917
出願日
2023-04-11
発明の名称
総合操作盤
出願人
能美防災株式会社
代理人
弁理士法人瑛彩知的財産事務所
主分類
G08B
17/00 20060101AFI20241017BHJP(信号)
要約
【課題】感知器の劣化具合を監視可能な総合操作盤を提供する。
【解決手段】本発明に係る総合操作盤は、複数の感知器の各々について劣化の度合いを示すデータを取得する取得部と、複数の感知器のうち、劣化の度合いが第1のしきい値以上である感知器を特定する特定部と、複数の感知器がシンボルを用いて描画されている防火対象物の地図であって、特定された感知器が、他の感知器と区別可能なように描画されている地図を表示する表示制御部とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
複数の感知器の各々について劣化の度合いを示すデータを取得する取得部と、
前記複数の感知器のうち、劣化の度合いが第1のしきい値以上である感知器を特定する特定部と、
前記複数の感知器がシンボルを用いて描画されている防火対象物の地図であって、前記特定された感知器が、他の感知器と区別可能なように描画されている地図を表示する表示制御部と
を備える総合操作盤。
続きを表示(約 490 文字)
【請求項2】
前記表示制御部は、前記第1のしきい値を利用者に選択または入力させるための表示要素をさらに表示することを特徴とする、請求項1に記載の総合操作盤。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記複数の感知器のうち、劣化の度合いが第2のしきい値以上である感知器について、当該感知器の異常を知らせる情報をさらに表示し、
前記第2のしきい値は、前記第1のしきい値よりも高い値である
ことを特徴とする、請求項1に記載の総合操作盤。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記複数の感知器のうち、いずれかのシンボルが選択されると、選択されたシンボルに対応する感知器について、劣化の推移を示す情報をさらに表示することを特徴とする、請求項1に記載の総合操作盤。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記複数の感知器のうち、いずれかのシンボルが選択されると、選択されたシンボルに対応する感知器について、劣化の度合いが前記第2のしきい値以上となるタイミングの予測値をさらに表示することを特徴とする、請求項3に記載の総合操作盤。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、総合操作盤に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、光電式の煙感知器が知られている。光電式の煙感知器は、発光素子と受光素子を備え、発光素子の光束が暗箱内に流入した煙により散乱して受光素子に当たり、受光素子の起電圧が増加することを利用して火災を感知するものである。この光電式煙感知器の、例えば受光素子が汚れてしまうと、正確な火災の検知が難しくなる。そのため、現行の火災検知システムでは、感知器の汚れが異常値に達した時に、「出力値異常」という表示を行うようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-83938号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
異常を検知された感知器は、速やかに交換する必要がある。その際の交換の流れは、一般的には、客先への感知器交換の見積提出、客先承認、感知器手配、感知器交換というものである。この交換の流れでは、感知器交換までに、見積提出、客先承認、そして感知器手配が必要になる。異常検知後に、これらの手続きを行っていては、異常検知から感知器交換までに時間がかかってしまう。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、感知器の早期メンテナンスを可能にすべく、感知器の劣化具合を監視可能な総合操作盤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するため、本発明に係る総合操作盤は、複数の感知器の各々について劣化の度合いを示すデータを取得する取得部と、前記複数の感知器のうち、劣化の度合いが第1のしきい値以上である感知器を特定する特定部と、前記複数の感知器がシンボルを用いて描画されている防火対象物の地図であって、前記特定された感知器が、他の感知器と区別可能なように描画されている地図を表示する表示制御部とを備える。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、感知器の劣化具合を監視可能な総合操作盤を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、防災システム100の構成例を示す。
図2は、火災受信機103の構成例を示す。
図3は、ディスプレイシステム104の構成例を示す。
図4は、モニタリング画面の一例を示す。
図5は、消防支援ウィンドウの一例を示す。
図6は、詳細ウィンドウの一例を示す。
図7は、詳細ウィンドウの生成方法の一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
1.実施例
本発明の実施例について説明する。
1-1.概要
まず、本実施例の概要について説明する。
本実施例では、ディスプレイシステムに「感知器のモニタリングモード」を設ける。この「感知器のモニタリングモード」では、感知器がシンボルで描画された平面図と、汚れのしきい値を選択するためのプルダウンメニューが表示される。利用者は、表示されたプルダウンメニューから、所望のしきい値(例えば、70%)を選択する。しきい値が選択されると、選択されたしきい値以上に汚れている感知器のシンボルが上記の平面図上で点滅する。利用者は、この点滅表示を見ることで、選択したしきい値以上に汚れている感知器を識別できる。
【0009】
また、本実施例では、平面図上で感知器のシンボルが選択されると、選択された感知器について、汚れの推移を表示する。この汚れの推移は、過去の汚れの履歴を示すだけでなく、将来の汚れの予測値も示すものである。利用者は、この汚れの推移を確認することで、感知器交換のおおよその時期を知ることができる。
【0010】
このように本実施例によれば、感知器の汚れ具合を監視することができる。そのため、近い将来に異常が検知されるであろう感知器について事前に交換の見積提出等の手続きを行っておくことで、異常検知から感知器交換までの時間を短縮することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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