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公開番号
2024157722
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2023072249
出願日
2023-04-26
発明の名称
スマートグラス及び避難支援システム
出願人
能美防災株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
G01S
1/78 20060101AFI20241031BHJP(測定;試験)
要約
【課題】携帯性を保持しつつ、周囲に生じている音響事象を、視覚を通じて利用者に知らせることができるスマートグラスを得る。
【解決手段】スマートグラス(1)は、利用者に装着されるメガネ型のフレーム本体(16)と、音響情報を収音する複数の収音部(14)と、レンズ部に位置する表示部(11)と、表示部(11)による表示を制御する制御部(12)と、を備え、制御部(12)は、収音部(14)によって収音された音響情報の中に設定周波数の音が検知された場合、当該設定周波数の音が発せられた方向に対応する表示部(11)の領域に対して映像処理を施すことで、音響情報を視覚化した情報を前記利用者に対して提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
利用者に装着されるメガネ型のフレーム本体と、
音響情報を収音する複数の収音部と、
レンズ部に位置する表示部と、
前記表示部による表示を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記収音部によって収音された前記音響情報の中に設定周波数の音が検知された場合、当該設定周波数の音が発せられた方向に対応する前記表示部の領域に対して映像処理を施すことで、前記音響情報を視覚化した情報を前記利用者に対して提供する、
スマートグラス。
続きを表示(約 890 文字)
【請求項2】
前記収音部は、前記フレーム本体が前記利用者に装着されている状態で、前記利用者の顔の左右にそれぞれ位置しており、
前記制御部は、左右に位置する各前記収音部から検出されるそれぞれの音響情報の音圧を比較することにより、いずれの方向から前記設定周波数の音が発せられたかを判定する、請求項1に記載のスマートグラス。
【請求項3】
前記制御部は、前記映像処理として、検知された前記設定周波数の音の強弱を色の濃淡で表現する音圧分布映像を、前記表示部の表示面に付す処理を施す、請求項1に記載のスマートグラス。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載のスマートグラスと、
建物内の各所に設置されている防災機器から火災発生信号を受信する受信機と、
前記スマートグラス及び前記受信機と通信可能な、前記利用者に携帯されている携帯端末と、
を備え、
前記受信機は、火災発生信号を受信すると、当該火災発生信号を送信した防災機器のアドレスに基づいて、出火場所を特定し、当該出火場所を示す情報である出火場所情報を、前記携帯端末に送信し、
前記携帯端末は、視覚を通じて前記利用者の避難を支援する情報である避難支援情報を、前記出火場所情報に基づいて作成し、当該避難支援情報を前記スマートグラスの前記表示部に表示させる、
避難支援システム。
【請求項5】
建物内の各所に設置されている防災機器から火災発生信号を受信する受信機と、
前記受信機と通信可能な情報端末と、
を備え、
前記受信機は、火災発生信号を受信すると、当該火災発生信号を送信した防災機器のアドレスに基づいて、出火場所を特定し、当該出火場所を示す情報である出火場所情報を、前記情報端末に送信し、
前記情報端末は、視覚を通じて当該情報端末を所持している利用者の避難を支援する情報である避難支援情報を、前記出火場所情報に基づいて作成し、当該避難支援情報を表示する、
避難支援システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、周囲に生じている音響事象を可視化するスマートグラス及び避難支援システムに関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
車両からのクラクション音、火災の発生を知らせるアラート音などの警報音が鳴動しても、耳の不自由な者は、これらの警報音に気付かない可能性がある。このため、各種の警報音を聴覚以外で通知する手段が望まれる。
【0003】
これに対し、計測された音圧を可視化して利用者に提示する装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に係る音源可視化装置は、空間の各箇所における各時点での音圧を取得し、予め決められた周波数について、各箇所における音圧の時間変化をグラフで表示する。また、特許文献1に係る音源可視化装置は、グラフ中の時点と対応づけて、空間における当該時点の音圧マップを表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-135276号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の音源可視化装置により、音を可視化して利用者に提示することができる。しかしながら、特許文献1に記載の音源可視化装置は、計測された音圧などの情報をよりわかりやすくユーザに提示してデータ分析の手間を軽減させることを目的としているに過ぎず、耳の不自由な者に対して各種の警報音を可視化して通知するものではない。
【0006】
さらに、特許文献1に記載の音源可視化装置は、ディスプレイやキーボードを備えた据え置き型のコンピュータであり、携帯性に課題があり、外出先で日常的に使用できるものではない。従って、特許文献1に記載の音源可視化装置は、音響情報を視覚化して利用者に通知する日常的な用途には適していない。
【0007】
本開示は、上記の課題を解決するためになされたものであり、携帯性を保持しつつ、周囲に生じている音響事象を、視覚を通じて利用者に知らせることができるスマートグラス及び避難支援システムを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示に係るスマートグラスは、利用者に装着されるメガネ型のフレーム本体と、音響情報を収音する複数の収音部と、レンズ部に位置する表示部と、表示部による表示を制御する制御部と、を備え、制御部は、収音部によって収音された音響情報の中に設定周波数の音が検知された場合、当該設定周波数の音が発せられた方向に対応する表示部の領域に対して映像処理を施すことで、音響情報を視覚化した情報を前記利用者に対して提供する。
【0009】
また、本開示に係る避難支援システムは、建物内の各所に設置されている防災機器から火災発生信号を受信する受信機と、受信機と通信可能な情報端末と、を備え、受信機は、火災発生信号を受信すると、当該火災発生信号を送信した防災機器のアドレスに基づいて、出火場所を特定し、当該出火場所を示す情報である出火場所情報を、情報端末に送信し、情報端末は、視覚を通じて当該情報端末を所持している利用者の避難を支援する情報である避難支援情報を、出火場所情報に基づいて作成し、当該避難支援情報を表示する。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、携帯性を保持しつつ、周囲に生じている音響事象を、視覚を通じて利用者に知らせることができるスマートグラス及び避難支援システムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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