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公開番号
2024151418
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-25
出願番号
2023064700
出願日
2023-04-12
発明の名称
非常電話機能付き発信機
出願人
能美防災株式会社
代理人
彩雲弁理士法人
主分類
G08B
17/00 20060101AFI20241018BHJP(信号)
要約
【課題】非常電話の通話が可能な発信機を提供する。
【解決手段】防火対象物(建物等)に設けられ、火災の発生場所等にいる人が押しボタンスイッチを押すことにより、防火対象物の防災センター等に設けられる受信機に火災信号を発信して火災を通報する機器である自動火災報知設備の一部をなす発信機1は、火災通報用の押しボタンスイッチ3を備えると共に、マイク4とスピーカ5を備え、押しボタンスイッチ3が押されたときに、受信機側に火災信号の発信と非常電話の呼び出し発信を行い、受信機側が応答したときに、マイク4とスピーカ5を介し、受信機側と非常電話の通話が可能な状態になる。また、非常電話の呼び出し発信中、スピーカから呼び出し音を発する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
火災通報用の押しボタンスイッチを備えると共に、マイクとスピーカを備え、
前記押しボタンスイッチが押されたときに、受信機側に火災信号の発信と非常電話の呼び出し発信を行い、受信機側が応答したときに、前記マイクと前記スピーカを介し、受信機側と非常電話の通話が可能な状態になることを特徴とする非常電話機能付き発信機。
続きを表示(約 370 文字)
【請求項2】
前記非常電話の呼び出し発信中、前記スピーカから呼び出し音を発することを特徴とする請求項1に記載の非常電話機能付き発信機。
【請求項3】
発信機前面には、通話が可能であることを示す文字又は記号が付されることを特徴とする請求項1に記載の非常電話機能付き発信機。
【請求項4】
保守通話スイッチをさらに備え、
前記保守通話スイッチがオン操作されたときに、受信機側に保守電話の呼び出し発信を行い、受信機側が応答したときに、前記マイクと前記スピーカを介し、受信機側と保守電話の通話が可能な状態になることを特徴とする請求項1に記載の非常電話機能付き発信機。
【請求項5】
常時は前記保守通話スイッチを覆うカバーをさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の非常電話機能付き発信機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、手動で火災を通報するための発信機に関し、より詳細には、非常電話の機能も有する発信機に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
発信機は、自動火災報知設備の一部をなすものとして防火対象物(建物等)に設けられ、火災の発生場所等にいる人が押しボタンスイッチを押すことにより、防火対象物の防災センター、中央管理室、守衛室、管理人室等(以下、「防災センター等」という)に設けられる受信機に火災信号を発信して火災を通報する機器である(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
非常電話は、発信機と同様、火災を通報するためのものであるが、受信機と共に設けられる親機等との間の専用電話として設けられ、火災の発生場所等にいる人がハンドセットを取り上げることにより、受信機側に呼び出し信号を発信し、それに応答した防災センター等にいる監視員等(守衛等)と通話して火災を通報する機器である(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
発信機と非常電話は、防火対象物に対し、一方だけが設けられることもあるし、両方とも設けられることもある。また、両方とも設けられる場合、別々に設けられることもあるし、一緒に設けられることもある(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
なお、自動火災報知設備に非常放送設備が併設される場合、発信機と非常電話はどちらも、非常放送の起動装置として機能する。すなわち、発信機の押しボタンスイッチが押されても、非常電話のハンドセットが取り上げられても、どちらも非常放送が鳴動する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2016-140583号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
発信機と非常電話は、どちらも火災を通報するためのものであるが、非常電話によれば、監視員等との通話が可能であり、火災の発生状況等を言葉で伝えることができる。
【0008】
しかしながら、非常電話には、次のような問題がある。
・非常電話は、非常放送設備の起動装置として機能するものであり、ハンドセットが取り上げられるだけで、火災発生の非常放送を鳴動させるものである。そのため、ハンドセットが振動や衝撃等によって落下するだけでも、非常放送が鳴動してしまうことになる。
・非常電話は、消火栓のボックス等の筐体の内部にハンドセットが収納されて設けられることがある。その場合、筐体の扉に非常電話の銘板が貼付されるが(例えば、特許文献1参照)、筐体の内部にハンドセットが収納されていることまでは気付きにくい。
・非常電話という名称は、火災の通報用のものとしては、それほど広くは知られていない。そのため、ハンドセットがあると、火災以外の緊急の通報(急病人の発生や事故の発生の通報等)をするために使用される可能性があり、そのように間違って使用されることによっても、非常放送が鳴動してしまうことになる。
【0009】
発信機であれば、前記のような問題はない。しかしながら、監視員等との通話ができず、火災の発生状況等を言葉で伝えることができない。
【0010】
この発明は、以上の事情に鑑み、非常電話の通話が可能な発信機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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