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公開番号2024141242
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023052773
出願日2023-03-29
発明の名称火災受信機
出願人能美防災株式会社
代理人弁理士法人きさ特許商標事務所
主分類G08B 17/00 20060101AFI20241003BHJP(信号)
要約【課題】パネルを開口部に嵌め込むだけで開口部の中心部に位置させることが可能な火災受信機を得る。
【解決手段】火災受信機1は、本体2と、本体2の前面開口を開閉する扉3と、扉3に設けられた開口部31に前面側から嵌め込まれて扉3に取り付けられるパネル5とを有する。扉3の裏面3aには、後方に向けて延びる係止片が開口部31を挟んで左右一対、設けられており、パネル5は、表面板51と、表面板51の裏面から後方に延び、開口部31に嵌め込まれる周壁52と、周壁52において左右方向に対向する右壁53及び左壁54から後方に向かって互いに離れる方向に傾斜して延び、根元を支点に弾性変形可能であって、パネル5の周壁52が開口部31に嵌め込まれる過程で一対の係止片62に接触して互いに近づく方向に倒れた後、弾性復帰して一対の係止片62に係止される一対の係止爪57とを備えた。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
前面が開口した箱状の本体と、前記本体の前面開口を開閉する扉と、前記扉に設けられた開口部に前面側から嵌め込まれて前記扉に取り付けられるパネルとを有する火災受信機において、
前記扉の裏面には、後方に向けて延びる係止片を有する取付板が前記開口部を挟んで左右一対、設けられており、
前記パネルは、
表面板と、
前記表面板の裏面から後方に延び、前記開口部に嵌め込まれる周壁と、
前記周壁において左右方向に対向する右壁及び左壁から後方に向かって互いに離れる方向に傾斜して延び、根元を支点に弾性変形可能であって、前記パネルの前記周壁が前記開口部に嵌め込まれる過程で前記一対の係止片に接触して互いに近づく方向に倒れた後、弾性復帰して前記一対の係止片に係止される一対の係止爪と、を備えた火災受信機。
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
前記表面板の外形は、前記周壁の外形よりも大きく形成され、前記表面板の外周部は、前記表面板と前記周壁との接続部分から外側に張り出した鍔部となっており、前記鍔部により前記周壁と前記扉の前記開口部との隙間が前面側から見て覆われている請求項1記載の火災受信機。
【請求項3】
前記一対の係止爪は、前記右壁及び前記左壁に、上下方向に間隔を空けて2つ、設けられている請求項1又は請求項2記載の火災受信機。
【請求項4】
前記本体、前記扉及び前記取付板は板金で構成され、
前記パネルは樹脂で構成されている請求項1又は請求項2記載の火災受信機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、火災報知設備における火災受信機に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
火災受信機は、火災報知設備において複数の火災検知器等からの火災信号等を受信するためものである。火災受信機は、その前面に、地区窓パネルや火災受信機の操作を行うための操作パネル等のパネルを有している。このようなパネルを有する火災受信機として、例えば、特許文献1に開示された火災受信機がある。特許文献1の火災受信機は、前面が開口した箱状の本体と、本体の前面開口に対し開閉自在に装着された扉と、扉を前後に貫通する開口部に上下方向に並んで配置され、前面側から嵌め込まれることで取り付けられる複数のパネルとを有する。
【0003】
パネルは、横長の矩形平板状の表面板と、表面板の裏面の外周縁部から所定距離内側の入った位置に立設された矩形枠状の周壁とを有する。周壁の短辺で構成される左右の両側壁の外面には、パネルを扉の開口部に対して位置決めするための位置決め用突起が形成されている。位置決め用突起は、周壁の左右の両側壁に、前後方向に延びる突条で構成されている。扉の開口部の左右方向の両縁部には、パネル数と同数の位置決め用凹部が上下方向に所定のピッチで形成されており、各パネルは、位置決め用突起が位置決め用凹部に挿入されるように、上下方向の位置合わせがされて開口部に嵌め込まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5937923号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、この種の開口部に嵌め込まれるパネルは、製造コストや美観上の観点から、開口部の中心部に位置するように取り付けることが求められている。しかしながら、特許文献1の火災受信機では、各パネルの開口部に対する上下方向の位置決めを行う構造について開示されているのみで、この点について言及されていない。
【0006】
そして、特許文献1の火災受信機では、開口部に対するパネルの左右方向のがたつきについては考慮されておらず、パネルが、位置決め用突起の先端部と位置決め用凹部の底部との隙間の範囲で左右のどちらかに偏った状態で配置される可能性がある。パネルが左右のどちらかに偏った状態で配置されると、中心部に配置されるようにパネルを移動させて位置を調整する必要があり、煩雑である。
【0007】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、パネルを開口部に嵌め込むだけで開口部の中心部に位置させることが可能な火災受信機を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る火災受信機は、前面が開口した箱状の本体と、本体の前面開口を開閉する扉と、扉に設けられた開口部に前面側から嵌め込まれて扉に取り付けられるパネルとを有する火災受信機において、扉の裏面には、後方に向けて延びる係止片を有する取付板が開口部を挟んで左右一対、設けられており、パネルは、表面板と、表面板の裏面から後方に延び、開口部に嵌め込まれる周壁と、周壁において左右方向に対向する右壁及び左壁から後方に向かって互いに離れる方向に傾斜して延び、根元を支点に弾性変形可能であって、パネルの周壁が開口部に嵌め込まれる過程で一対の係止片に接触して互いに近づく方向に倒れた後、弾性復帰して一対の係止片に係止される一対の係止爪と、を備えたものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の火災受信機によれば、パネルの周壁の右壁及び左壁から後方に向かって互いに離れる方向に一対の係止爪が傾斜して延びており、一対の係止爪は、パネルの周壁を開口部に嵌め込む過程で弾性変形して互いに近づく方向に倒れる。これにより、パネルには、一対の係止爪から、パネルを開口部の左右方向の中心部に位置させようとする弾性力が作用する。そして、一対の係止爪は、弾性復帰して一対の係止片に係止される。これにより、パネルの周壁を開口部に嵌め込むだけで、パネルを開口部の中心部に位置させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施の形態に係る火災受信機を示す斜視図である。
本発明の実施の形態に係る火災受信機の扉を開けた状態の斜視図である。
本発明の実施の形態に係る火災受信機の操作パネルの斜視図である。
本発明の実施の形態に係る火災受信機において操作パネルが扉に取り付けられた状態を裏面側から見た斜視図である。
図2のA-A断面図である。
本発明の実施の形態に係る火災受信機において操作パネルが扉の開口部に取り付けられた状態の係止爪部分を扉の裏面側から見た拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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