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公開番号2024142361
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2023054474
出願日2023-03-30
発明の名称火災検出装置
出願人能美防災株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G08B 17/12 20060101AFI20241003BHJP(信号)
要約【課題】種々の監視環境に対応可能なロバスト性を備えた火災検出装置を得る。
【解決手段】赤外線サーモグラフィーで撮像した赤外画像に対して演算処理を施すことで火炎領域を特定する火災検出装置であって、赤外画像の各画素の温度情報と、温度閾値とを比較し、演算処理を施す対象領域を構成する画素として温度情報が温度閾値よりも高い画素を抽出する画素演算処理部を備え、画素演算処理部は、光学系が汚損されて透過率が低下する環境において、汚損の分布を正確に把握することなしに、かつ、感度補償を行うことなしに、あらかじめ想定した汚損状態となるまで高温領域を抽出する性能を維持する温度閾値を設定できる機能を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
赤外線サーモグラフィーで撮像した赤外画像に対して演算処理を施すことで火炎領域を特定する火災検出装置であって、
前記赤外画像の各画素の温度情報と、温度閾値とを比較し、前記演算処理を施す対象領域を構成する画素として前記温度情報が前記温度閾値よりも高い画素を抽出する画素演算処理部を備え、
前記赤外線サーモグラフィーの光学系が汚損されていない状態を前記赤外線サーモグラフィーの光学系の波長帯の透過率を100%として、前記光学系が許容可能な汚損限界の透過率をZ%とした場合に、
画素演算処理部は、
適切な温度閾値に相当する設定温度における総光学エネルギーEaと、前記赤外線サーモグラフィーを設置可能な最大温度に相当する環境温度における総光学エネルギーEbとを算出し、
前記設定温度における総光学エネルギーEaおよび前記環境温度における総光学エネルギーEbに基づいて前記温度閾値Tthを決定する
火災検出装置。
続きを表示(約 160 文字)【請求項2】
前記画素演算処理部は、前記設定温度における総光学エネルギーEa、および前記環境温度における総光学エネルギーEbから、前記温度閾値Tthを、定数xを用いた下式の指数関数
Tth=((Ea-Eb)×Z/100+Eb)

として決定する
請求項1に記載の火災検出装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、監視カメラで撮像した入力画像に対して演算処理を施すことで火炎領域を特定する火災検出装置に関するものである。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
煙特有の流動に着目した特徴量を用いて監視対象領域内に発生した煙を検出することで火炎領域を特定する従来装置がある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、入力画像に関して任意の区画で区切られた個々の分割領域を単位として特徴量を算出し、分割単位における特徴量の連結状態を考慮して、流動する煙を検出し、火炎領域の判定を行っている。
【0003】
ここで、分割領域とは、数画素単位でまとめた小領域に相当し、小領域としては、例えば、3×3画素、5×5画素といった領域が挙げられる。特許文献1では、空間的な隣接画素を考慮して特徴量が算出される。また、一定のサンプリング間隔で撮像された入力画像に関しては、時系列的に並んだ小領域同士の隣接関係も考慮して特徴量が算出される。
【0004】
特許文献1に係る従来装置は、このようにして算出された特徴量に基づくことで、監視対象領域内で流動する煙を検出し、煙の検出性能の向上を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-087084号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
特許文献1では、煙が発生している領域が部分的に遮蔽された場合には、小領域における特徴量が変化してしまい、この技術を火炎領域の検出へ応用した場合、失報の原因となることが考えられる。また、小領域で得られる特徴量は、小窓から風景を覗いた状態と同じで、得られる特徴量が少なく、そもそも火災検出精度を一定の性能以上に向上させるには、本手法以外にも、特定の現象に対して火災領域と非火災領域を区別するために有効な特徴量を見出して、適切な別の手法を加える必要があるといった課題がある。
【0007】
また、種々の監視環境において火炎領域を高精度に検出するためには、煙の流動性ばかりでなく、監視目的に応じて火災検出に有効な種々の特徴量を考慮し、誤報を抑制した上で検出精度の向上を図ることが重要である。
【0008】
さらに、監視環境によっては、監視カメラの光学系が汚損される状況が想定され、監視カメラで撮像した入力画像が汚損の影響を受けることで、火災検出性能に悪影響を及ぼすことが考えられる。
【0009】
従って、監視目的に応じて、種々の設置環境において、誤報を抑制した上で火災検出精度の向上を図ることができる装置が強く望まれている。
【0010】
本開示は、上記の課題を解決するためになされたものであり、種々の監視環境に対応可能なロバスト性を備えた火災検出装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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