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公開番号
2025015675
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-30
出願番号
2024199426,2022051286
出願日
2024-11-15,2022-03-28
発明の名称
消火設備の放水方法、消火設備
出願人
能美防災株式会社
代理人
個人
主分類
A62C
37/00 20060101AFI20250123BHJP(人命救助;消防)
要約
【課題】フィールド部と客席部とに区分された施設において、防護範囲であるフィールド部に放水した際に、客席部にいる人に放水した水がかからないように避難を促すことができる消火設備の放水方法、消火設備を提供する。
【解決手段】本発明に係る消火設備9の放水方法は、競技や演技等を行うフィールド部1と、フィールド部1の競技や演技等を観るための客席部3とに区分された施設に設置され、フィールド部1を防護範囲として該防護範囲に生じた火災に対して放水する旋回ノズル7を備えた消火設備9の放水方法であって、火災が発生して放水を開始する際には、火災発生場所とは関係なく、フィールド部1であって客席部3から離れた位置に、位置をずらして放水するずらし放水工程と、該ずらし放水工程の後、放水を継続した状態で火源に向かって旋回して火源に対して放水する本放水工程と、を備えたものである。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
競技や演技等を行うフィールド部と、該フィールド部の競技や演技等を観るための客席部とに区分された施設に設置され、前記フィールド部を防護範囲として該防護範囲に生じた火災に対して放水する旋回ノズルを備えた消火設備の放水方法であって、
火災が発生して放水を開始する際には、火災発生場所とは関係なく、前記フィールド部であって前記客席部から離れた位置に、位置をずらして放水するずらし放水工程と、
該ずらし放水工程の後、放水を継続した状態で火源に向かって旋回して火源に対して放水する本放水工程と、を備えたことを特徴とする消火設備の放水方法。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
吹き抜け部を有し、該吹き抜け部の周囲に階層構造部が設けられた施設に設置され、前記吹き抜け部の床部を防護範囲として該防護範囲に生じた火災に対して放水する旋回ノズルを備えた消火設備の放水方法であって、
火災が発生して放水を開始する際には、火災発生場所とは関係なく、前記床部であって前記階層構造部から離れた位置に、位置をずらして放水するずらし放水工程と、
該ずらし放水工程の後、放水を継続した状態で火源にむかって旋回して火源に対して放水する本放水工程と、を備えたことを特徴とする消火設備の放水方法。
【請求項3】
火災を探査する火災探査装置と、防護範囲を旋回して消火水を放水する旋回ノズルと、前記火災探査装置の情報に基づいて前記旋回ノズルの旋回と放水を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、火災探査装置からの火災探査情報を入力した際に、火災発生場所とは関係ない予め設定された位置に向けて前記ノズルを旋回し、当該位置において放水するずらし放水を行い、所定時間の経過後に放水を継続した状態で前記火災発生場所に向かって前記ノズルを旋回させて、前記火災発生場所に対して放水する本放水を行うように制御することを特徴とする消火設備。
【請求項4】
火災を探査する火災探査装置と、防護範囲を旋回して消火水を放水する旋回ノズルと、火災が発生した場所を指定する火災場所指定情報に基づいて前記旋回ノズルの旋回を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記火災場所指定情報を入力した際に、火災発生場所とは関係ない予め設定された位置に向けて前記ノズルを旋回し、当該位置において放水するずらし放水を行い、所定時間の経過後に放水を継続した状態で前記火災発生場所に向かって前記ノズルを旋回させて、前記火災発生場所に対して放水する本放水を行うように制御することを特徴とする消火設備。
【請求項5】
競技や演技等を行うフィールド部と、該フィールド部の競技や演技等を観るための客席部とに区分された施設に設置され、
前記旋回ノズルが前記フィールド部を防護範囲とし、
前記制御部は、前記フィールド部であって前記客席部から離れた予め設定された位置に向けて前記ノズルを旋回し、当該位置において放水するずらし放水を行うように前記旋回ノズルを制御することを特徴とする請求項3又は4に記載の消火設備。
【請求項6】
前記ずらし放水は、火災発生場所に放水すると前記客席部に放水の一部がかかる場合に行い、火災発生場所に放水しても前記客席部に放水がかからない場合にはずらし放水を行うことなく本放水を行うように前記制御部が前記旋回ノズルを制御することを特徴とする請求項5に記載の消火設備。
【請求項7】
吹き抜け部を有し、該吹き抜け部の周囲に階層構造部が設けられた施設に設置され、
前記旋回ノズルが前記吹き抜け部の床部を防護範囲とし、
前記制御部は、前記床部であって前記階層構造部から離れた予め設定された位置に向けて前記ノズルを旋回し、当該位置において放水するずらし放水を行うように前記旋回ノズルを制御することを特徴とする請求項3又は4に記載の消火設備。
【請求項8】
前記ずらし放水は、火災発生場所に放水すると前記階層構造部に放水の一部がかかる場合に行い、火災発生場所に放水しても前記階層構造部に放水がかからない場合にはずらし放水を行うことなく本放水を行うように前記制御部が前記旋回ノズルを制御することを特徴とする請求項7に記載の消火設備。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、火災に対して放水する旋回ノズルを備えた消火設備の放水方法、消火設備に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
火源の方向に旋回し、火源に向かって放水する旋回ノズルを備えた消火設備は種々の施設に設置され、その防護範囲が予め決められている。
例えば、野球場、競技場、アリーナ等の、競技や演技等を行うフィールド部と、該フィールド部の競技や演技等を観るための客席部とに区分された施設においては、フィールド部を防護範囲として設定されるのが一般的である。
また、ショッピングモールのように吹き抜け部を有し、該吹き抜け部の周囲に階層構造部が設けられた施設においては、前記吹き抜け部の床部を防護範囲として設定されるのが一般的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平10-258136号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような施設、例えば野球場のフィールド部内の端の方で火災が発生した際に、旋回ノズルを火災発生場所の火災に向けて放水すると、放水の一部がスタンド(客席部)にもかかってしまう場合がある。
一方、スタンドにいる人からするとフィールド部とはフェンス等によってエリアが分けられていたり、階層が違っていたりするため、発生している火災に対して危機感が少なく、野次馬となって、スタンドから火災を見るためスタンドにおけるフィールド部側に集まることが考えられる。
この状況で放水を開始すると、スタンドにいる人に放水した水の一部がかかってしまい、放水による被害が発生する可能性があるという課題があった。
【0005】
本発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、フィールド部と客席部とに区分された施設や吹き抜け部の周囲に階層構造部が設けられた施設において、防護範囲であるフィールド部や吹き抜け部に放水した際に、客席部や階層構造部にいる人に放水した水がかからないように避難を促すことができる消火設備の放水方法、消火設備を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明に係る消火設備の放水方法は、競技や演技等を行うフィールド部と、該フィールド部の競技や演技等を観るための客席部とに区分された施設に設置され、前記フィールド部を防護範囲として該防護範囲に生じた火災に対して放水する旋回ノズルを備えた消火設備の放水方法であって、
火災が発生して放水を開始する際には、火災発生場所とは関係なく、前記フィールド部であって前記客席部から離れた位置に、位置をずらして放水するずらし放水工程と、
該ずらし放水工程の後、放水を継続した状態で火源に向かって旋回して火源に対して放水する本放水工程と、を備えたことを特徴とするものである。
【0007】
(2)また、吹き抜け部を有し、該吹き抜け部の周囲に階層構造部が設けられた施設に設置され、前記吹き抜け部の床部を防護範囲として該防護範囲に生じた火災に対して放水する旋回ノズルを備えた消火設備の放水方法であって、
火災が発生して放水を開始する際には、火災発生場所とは関係なく、前記床部であって前記階層構造部から離れた位置に、位置をずらして放水するずらし放水工程と、
該ずらし放水工程の後、放水を継続した状態で火源にむかって旋回して火源に対して放水する本放水工程と、を備えたことを特徴とするものである。
【0008】
(3)本発明に係る消火設備は、火災を探査する火災探査装置と、防護範囲を旋回して消火水を放水する旋回ノズルと、前記火災探査装置の情報に基づいて前記旋回ノズルの旋回と放水を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、火災探査装置からの火災探査情報を入力した際に、火災発生場所とは関係ない予め設定された位置に向けて前記ノズルを旋回し、当該位置において放水するずらし放水を行い、所定時間の経過後に放水を継続した状態で前記火災発生場所に向かって前記ノズルを旋回させて、前記火災発生場所に対して放水する本放水を行うように制御することを特徴とするものである。
【0009】
(4)また、本発明に係る消火設備は、火災を探査する火災探査装置と、防護範囲を旋回して消火水を放水する旋回ノズルと、火災が発生した場所を指定する火災場所指定情報に基づいて前記旋回ノズルの旋回を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記火災場所指定情報を入力した際に、火災発生場所とは関係ない予め設定された位置に向けて前記ノズルを旋回し、当該位置において放水するずらし放水を行い、所定時間の経過後に放水を継続した状態で前記火災発生場所に向かって前記ノズルを旋回させて、前記火災発生場所に対して放水する本放水を行うように制御することを特徴とするものである。
【0010】
(5)また、上記(3)又は(4)に記載のものにおいて、競技や演技等を行うフィールド部と、該フィールド部の競技や演技等を観るための客席部とに区分された施設に設置され、
前記旋回ノズルが前記フィールド部を防護範囲とし、
前記制御部は、前記フィールド部であって前記客席部から離れた予め設定された位置に向けて前記ノズルを旋回し、当該位置において放水するずらし放水を行うように前記旋回ノズルを制御することを特徴とするものである。
(【0011】以降は省略されています)
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