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公開番号2025013520
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2024194190,2020060258
出願日2024-11-06,2020-03-30
発明の名称炎検知器の劣化度判定装置、プログラム、及び炎検知システム
出願人能美防災株式会社
代理人弁理士法人朝日特許事務所
主分類G08B 17/00 20060101AFI20250117BHJP(信号)
要約【課題】炎検知器の部品のうち交換すべき部品の種類を知ることを可能とする。
【解決手段】防災受信盤12が備える劣化度判定装置123は、取得部1232により炎検知器11から暗視ノイズデータを取得し、記憶部1231に記憶する。暗視ノイズデータは、光が遮断されている期間中に炎検知器11が測定した光の強度を示すデータである。劣化度判定装置123は、記憶部1231に記憶している暗視ノイズデータが示す光の強度の平均値と標準偏差を算出し、当該平均値が所定の閾値以上であれば炎検知器11のアンプを交換すべき部品として推定し、当該標準偏差が所定の閾値以上であれば炎検知器11のセンサを交換すべき部品として推定する。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
センサにより測定した光の強度に基づき炎を検知する炎検知器が外界から前記センサに向かう光が遮断されている期間中に測定した光の強度を示す暗視ノイズデータを取得する取得部と、
前記取得部が取得した暗視ノイズデータを記憶する記憶部と、
前記記憶部が記憶している暗視ノイズデータが示す光の強度の平均値と、前記記憶部が記憶している暗視ノイズデータが示す光の強度のばらつきを示す指標とを算出し、当該平均値が所定の条件を満たす場合に前記炎検知器が備える部品のうち第1の種類の部品を交換すべき部品として推定し、当該ばらつきを示す指標が所定の条件を満たす場合に前記炎検知器が備える部品のうち前記第1の種類の部品とは異なる第2の種類の部品を交換すべき部品として推定する劣化度判定部と
を備える劣化度判定装置。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記炎検知器は、前記センサが測定した光の強度を示す信号を増幅するアンプを備え、
前記劣化度判定部は、前記記憶部が記憶しているデータが示すノイズの強度の平均値が所定の条件を満たす場合に前記アンプを交換すべき部品として推定し、前記記憶部が記憶しているデータが示すノイズの強度のばらつきを示す指標が所定の条件を満たす場合に前記センサを交換すべき部品として推定する
請求項1に記載の劣化度判定装置。
【請求項3】
センサにより測定した光の強度に基づき炎を検知する炎検知器が外界から前記センサに向かう光が遮断されている期間中に測定した光の強度を示す暗視ノイズデータを取得する取得部と、
前記炎検知器と同種の炎検知器に関し過去の保守作業において交換した部品の種類と当該部品の劣化度を目的変数とし当該部品の交換前の暗視ノイズデータを説明変数とする教師データを用いて機械学習により生成された学習モデルに前記取得部が取得した暗視ノイズデータを入力して、前記学習モデルから前記炎検知器が備える部品のうち交換すべき部品の種類と当該部品の劣化度を出力させる劣化度判定部と
を備える劣化度判定装置。
【請求項4】
コンピュータに、
センサにより測定した光の強度に基づき炎を検知する炎検知器が外界から前記センサに向かう光が遮断されている期間中に測定した光の強度を示す暗視ノイズデータを取得する処理と、
取得した暗視ノイズデータを記憶する処理と、
記憶している暗視ノイズデータが示す光の強度の平均値と、記憶している暗視ノイズデータが示す光の強度のばらつきを示す指標とを算出し、当該平均値が所定の条件を満たす場合に前記炎検知器が備える部品のうち第1の種類の部品を交換すべき部品として推定し、当該ばらつきを示す指標が所定の条件を満たす場合に前記炎検知器が備える部品のうち前記第1の種類の部品とは異なる第2の種類の部品を交換すべき部品として推定する処理と
を実行させるためのプログラム。
【請求項5】
コンピュータに、
センサにより測定した光の強度に基づき炎を検知する炎検知器が外界から前記センサに向かう光が遮断されている期間中に測定した光の強度を示す暗視ノイズデータを取得する処理と、
前記炎検知器と同種の炎検知器に関し過去の保守作業において交換した部品の種類と当該部品の劣化度を目的変数とし当該部品の交換前の暗視ノイズデータを説明変数とする教師データを用いて機械学習により生成された学習モデルに前記取得する処理において取得した暗視ノイズデータを入力して、前記学習モデルから前記炎検知器が備える部品のうち交換すべき部品の種類と当該部品の劣化度を出力させる処理と
を実行させるためのプログラム。
【請求項6】
炎検知器と、
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の劣化度判定装置と
を備え、
前記炎検知器は、
光の強度を測定するセンサと、
前記センサにより測定された光の強度に基づき炎を検知する炎検知部と、
外部から前記センサに向かう光を遮蔽する遮蔽部材が自装置に装着されたことを検知する遮蔽部材検知部と、
前記遮蔽部材検知部による検知結果に基づき、外界から前記センサに向かう光が遮蔽されている期間を特定する遮蔽期間特定部と、
前記遮蔽期間特定部が特定した期間中に前記センサが測定した光の強度を示す暗視ノイズデータを出力する出力部と
を備え、
前記遮蔽部材検知部は、前記遮蔽部材の接触を検知する接触センサ、前記遮蔽部材が発する磁力を検知する磁気センサ、及び、前記遮蔽部材が発する近距離無線通信規格に従った電磁波を検知する近接センサのいずれかを備え、
前記劣化度判定装置の前記取得部は、前記炎検知器の前記出力部が出力する暗視ノイズデータを取得する
炎検知システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、炎検知器の保守のための技術に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
防災システムが劣化により正しく動作しなくなる場合がある。そのような不都合を防止するための様々な技術が提案されている。例えば、特許文献1には、火災を検知した場合に火災信号を防災受信盤に対し出力する端末装置と防災受信盤とを接続している信号回線に流れる電流値を監視し、その電流値が大きく変化した場合に、信号回線の絶縁劣化等に起因した故障の予兆と判定し、予兆警報を出力する機能を備えた防災システムが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-67032号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
炎が発する光に感応するセンサにより炎を検知する炎検知器がある。そのような炎検知器の不具合の原因の一つとして、炎検知器を構成する部品の劣化がある。例えば、炎検知器が備える光に感応するセンサが劣化すると、センサから出力される信号の振幅値が光の有無とは無関係に不規則な変動を示す場合がある。また、センサが生成する信号を増幅するアンプが劣化すると、アンプにより増幅されたセンサからの信号の振幅値が光の有無とは無関係に定常的に高い値を示す場合がある。
【0005】
上記のような部品の劣化に伴い、炎検知器が行う炎検知の判定の精度が下がる。従って、炎検知器の劣化度を知ることができれば、部品の交換等により、炎検知器に求められる炎検知の判定の精度を維持することができる。
【0006】
このような事情に鑑みて、本発明は、炎検知器の劣化度を知ることを可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、本発明は、一態様として、センサにより測定した光の強度に基づき炎を検知する炎検知器が外界から前記センサに向かう光が遮断されている期間中に測定した光の強度を示す暗視ノイズデータを取得する取得部と、前記取得部が取得した暗視ノイズデータを記憶する記憶部と、前記記憶部が記憶している暗視ノイズデータが示す光の強度の平均値と、前記記憶部が記憶している暗視ノイズデータが示す光の強度のばらつきを示す指標とを算出し、当該平均値が所定の条件を満たす場合に前記炎検知器が備える部品のうち第1の種類の部品を交換すべき部品として推定し、当該ばらつきを示す指標が所定の条件を満たす場合に前記炎検知器が備える部品のうち前記第1の種類の部品とは異なる第2の種類の部品を交換すべき部品として推定する劣化度判定部とを備える劣化度判定装置を提供する。
【0008】
また、本発明は、一態様として、センサにより測定した光の強度に基づき炎を検知する炎検知器が外界から前記センサに向かう光が遮断されている期間中に測定した光の強度を示す暗視ノイズデータを取得する取得部と、前記炎検知器と同種の炎検知器に関し過去の保守作業において交換した部品の種類と当該部品の劣化度を目的変数とし当該部品の交換前の暗視ノイズデータを説明変数とする教師データを用いて機械学習により生成された学習モデルに前記取得部が取得した暗視ノイズデータを入力して、前記学習モデルから前記炎検知器が備える部品のうち交換すべき部品の種類と当該部品の劣化度を出力させる劣化度判定部とを備える劣化度判定装置を提供する。
【0009】
また、本発明は、一態様として、コンピュータにより上記の劣化度判定装置を実現させるためのプログラムを提供する。
【0010】
また、本発明は、一態様として、炎検知器と、上述の劣化度判定装置とを備え、前記炎検知器は、光の強度を測定するセンサと、前記センサにより測定された光の強度に基づき炎を検知する炎検知部と、外部から前記センサに向かう光を遮蔽する遮蔽部材が自装置に装着されたことを検知する遮蔽部材検知部と、前記遮蔽部材検知部による検知結果に基づき、外界から前記センサに向かう光が遮蔽されている期間を特定する遮蔽期間特定部と、前記遮蔽期間特定部が特定した期間中に前記センサが測定した光の強度を示す暗視ノイズデータを出力する出力部とを備え、前記遮蔽部材検知部は、前記遮蔽部材の接触を検知する接触センサ、前記遮蔽部材が発する磁力を検知する磁気センサ、及び、前記遮蔽部材が発する近距離無線通信規格に従った電磁波を検知する近接センサのいずれかを備え、前記劣化度判定装置の前記取得部は、前記炎検知器の前記出力部が出力する暗視ノイズデータを取得する炎検知システムを提供する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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