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公開番号2024146467
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023059378
出願日2023-03-31
発明の名称ポリアセタールの製造方法
出願人旭化成株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C08G 2/06 20060101AFI20241004BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】本発明は、三フッ化ホウ素又はそのエーテル錯体を重合触媒として用いるにあたり、重合触媒を溶媒で希釈して用いたとしても重合活性を低下させることなく、ポリアセタールを高収率で製造することが可能であり、さらにタールやスケール等の沈殿物の生成が抑制され長時間にわたる連続運転が可能となる、ポリアセタールの製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明のポリアセタールの製造方法は、三フッ化ホウ素又は三フッ化ホウ素のエーテル錯体を含む重合触媒と有機溶媒とを含有する触媒溶液(a)と、トリオキサンを含む少なくとも1種の環状エーテル及び/又は環状ホルマール(b)とを、重合反応器に供給し、重合を行う重合工程を含み、前記有機溶媒が炭酸エステルを含むことを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリアセタールの製造方法であって、前記方法が、
三フッ化ホウ素又は三フッ化ホウ素のエーテル錯体を含む重合触媒と有機溶媒とを含有する触媒溶液(a)と、
トリオキサンを含む少なくとも1種の環状エーテル及び/又は環状ホルマール(b)とを、
重合反応器に供給し、重合を行う重合工程を含み、
前記有機溶媒が炭酸エステルを含む、
ポリアセタールの製造方法。
続きを表示(約 61 文字)【請求項2】
前記炭酸エステルの標準沸点が150℃以下である、請求項1に記載のポリアセタールの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はポリアセタールの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
ポリアセタールは機械的性質、耐薬品性、摺動性等のバランスに優れ、且つ、その加工が容易であることにより、代表的なエンジニアリングプラスチックとして、電気部品、電子部品、自動車部品、その他の各種機械部品を中心として広く利用されている。近年その利用範囲の拡大に伴い、次第に高度な機械的特性が要求される傾向にある。
【0003】
ポリアセタールの製造方法としては1,3,5-トリオキサン(以下、単にトリオキサンと呼称する場合がある)等の環状エーテルのカチオン重合が広く用いられている。
【0004】
一般的に、トリオキサンの重合触媒としては、三フッ化ホウ素のエーテル錯体(例えば、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体、三フッ化ホウ素ジブチルエーテル錯体)が用いられる場合が多く、その際には、当該重合触媒を、溶媒で希釈して使用している場合が多い。例えば、特許文献1には、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体のシクロヘキサン溶液を使用するポリアセタールの製造方法が開示されている。
【0005】
また、特許文献2には、三フッ化ホウ素ジブチルエーテル錯体のジブチルエーテル溶液を使用するポリアセタールの製造方法が開示されている。
【0006】
また、特許文献3には、重合反応器内部のスケール発生が抑制され長期安定運転を可能とする方法の例として、三フッ化ホウ素ジ-n-ブチルエーテル錯体を、シクロヘキサンとn-ヘキサンとの混合液を使用するポリアセタールの製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
国際公開第2022/085280号
国際公開第2020/137414号
特開2017-82099号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
例えば、二軸パドルタイプの連続式重合器において高分子量でかつ多分散度が制御されたポリマーを得るためには、重合触媒を、活性を高めた状態でモノマー(例えばトリオキサン)中に分散させ、重合器中で可能な限り均等に重合を行うことが肝要である。
【0009】
そのためには、重合触媒を溶媒で希釈してモノマー中に分散させて、モノマー中に重合触媒が分散した後で、重合触媒とモノマーとの接触により重合が開始されるように反応系を設計することが肝要である。
【0010】
しかしながら、三フッ化ホウ素やそのエーテル錯体のような、反応性に富む化合物を重合触媒として使用する場合には、希釈に用いる溶媒が当該重合触媒に作用することで、重合触媒の活性を低下させる場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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