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公開番号
2024146432
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-15
出願番号
2023059323
出願日
2023-03-31
発明の名称
セラミック電子部品、およびセラミック電子部品の製造方法
出願人
太陽誘電株式会社
代理人
個人
主分類
H01G
4/30 20060101AFI20241004BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】 電気特性を確保しつつ外観の色味を調整することができるセラミック電子部品およびその製造方法を提供する。
【解決手段】 複数の誘電体層と複数の内部電極層とが積層された積層部分を含む積層チップを備え、前記複数の内部電極層は、前記積層チップの対向する2端面に交互に引き出され、前記積層チップは、サイドマージンおよびカバー層を備え、前記サイドマージンおよび前記カバー層は、前記容量部に近い側よりも外側表面に近い側において、Si,Mn,Cu,Fe,V,Ni,B,Mg,Ho,Dy,Er,Tm,Yb,Gd,Li,Co,Sm,およびYの少なくとも1種以上の副成分の濃度が高い高濃度部を備える。
【選択図】 図5
特許請求の範囲
【請求項1】
複数の誘電体層と複数の内部電極層とが積層された積層部分を含む積層チップを備え、
前記複数の内部電極層は、前記積層チップの対向する2端面に交互に引き出され、
前記積層チップは、前記複数の内部電極層が互いに対向する第1方向と、前記2端面が互いに対向する第2方向と、に直交する第3方向において、前記複数の誘電体層と前記複数の内部電極層とが対向する領域である容量部の外側にサイドマージンを備え、
前記積層チップは、前記容量部の前記第1方向の上面および下面にセラミックを主成分とするカバー層を備え、
前記サイドマージンおよび前記カバー層は、前記容量部に近い側よりも外側表面に近い側において、Si,Mn,Cu,Fe,V,Ni,B,Mg,Ho,Dy,Er,Tm,Yb,Gd,Li,Co,Sm,およびYの少なくとも1種以上の副成分の濃度が高い高濃度部を備える、セラミック電子部品。
続きを表示(約 1,800 文字)
【請求項2】
前記高濃度部は、前記副成分の濃度の変曲点から前記外側表面までの領域であり、
前記変曲点は、前記容量部から前記外側表面へのEPMAラインスペクトルを取得した際に、強度を、強度/最大強度×100とすることで規格化した規格化強度(D(%))、前記容量部から前記外側表面までの距離をd(μm)とした場合に、dD/dd≧35を満たす点である、請求項1に記載のセラミック電子部品。
【請求項3】
前記変曲点は、前記サイドマージンおよび前記カバー層のうち薄い方の厚さに対して前記外側表面から5.2%から76%の範囲に存在する、請求項1に記載のセラミック電子部品。
【請求項4】
前記高濃度部における前記副成分の濃度は、2.5at%以上9.0at%以下である、請求項2に記載のセラミック電子部品。
【請求項5】
前記サイドマージンおよび前記カバー層において、前記高濃度部よりも内側の領域の前記副成分の濃度は、2.0at%以上6.0at%以下である、請求項2に記載のセラミック電子部品。
【請求項6】
前記高濃度部において、前記副成分は、単体、酸化物の結晶、またはガラスの形態で存在する、請求項1に記載のセラミック電子部品。
【請求項7】
前記サイドマージンの前記高濃度部の厚さに対する前記カバー層の前記高濃度部の厚さの比は、0.75以上1.26以下である、請求項2に記載のセラミック電子部品。
【請求項8】
複数の誘電体層と複数の内部電極層とが積層された積層部分を含む積層チップを備え、
前記複数の内部電極層は、前記積層チップの対向する2端面に交互に引き出され、
前記積層チップは、前記複数の内部電極層が互いに対向する第1方向と、前記2端面が互いに対向する第2方向と、に直交する第3方向において、前記複数の誘電体層と前記複数の内部電極層とが対向する領域である容量部の外側にサイドマージンを備え、
前記積層チップは、前記容量部の前記第1方向の上面および下面にセラミックを主成分とするカバー層を備え、
前記サイドマージンおよび前記カバー層は、前記容量部に近い側よりも外側表面に近い側において、Si,Mn,Cu,Fe,V,Ni,B,Mg,Ho,Dy,Er,Tm,Yb,Gd,Li,Co,Sm,およびYの少なくとも1種以上の副成分の濃度が高い高濃度部を備え、
前記高濃度部は、前記サイドマージンおよび前記カバー層のうち薄い方の厚さに対して前記外側表面から5.2%から76%の範囲である、セラミック電子部品。
【請求項9】
誘電体グリーンシート上に内部電極パターンを形成する工程と、
前記内部電極パターンの周囲に、誘電体パターンを形成する工程と、
前記内部電極パターンおよび前記誘電体パターンが形成された前記誘電体グリーンシートを第1方向に積層し、第2方向に交互に前記内部電極パターンの端部がずれるようにして積層体を得る工程と、
前記積層体に対して、前記第1方向および前記第2方向に直交する第3方向の両端に、Si,Mn,Cu,Fe,V,Ni,B,Mg,Ho,Dy,Er,Tm,Yb,Gd,Li,Co,Sm,およびYの少なくとも1種以上の副成分を含浸させるか付着させる工程と、
前記積層体を焼成する工程と、を含むセラミック電子部品の製造方法。
【請求項10】
誘電体グリーンシート上に内部電極パターンを形成する工程と、
前記内部電極パターンが形成された前記誘電体グリーンシートを第1方向に積層し、第2方向に交互に前記内部電極パターンの端部がずれるようにして積層体を得る工程と、
前記積層体に対して、前記第1方向および前記第2方向に直交する第3方向の両端にセラミック粉末を含むサイドマージンシートを形成する工程と、
前記サイドマージンシートの表面に、Si,Mn,Cu,Fe,V,Ni,B,Mg,Ho,Dy,Er,Tm,Yb,Gd,Li,Co,Sm,およびYの少なくとも1種以上の副成分を含浸させるか付着させる工程と、
前記積層体を焼成する工程と、を含むセラミック電子部品の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、セラミック電子部品、およびセラミック電子部品の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
携帯電話を代表とする高周波通信用システムにおいて、更なる機能性付与のために信頼性の高い積層セラミックコンデンサなどのセラミック電子部品が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-35788号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
積層セラミックコンデンサなどのセラミック電子部品は、粉末材料を焼成することで製造することができる。この際、誘電体の組成によって焼結状態が大きく異なってくるため、サイドおよびカバー部で色味の差異が生じる。このとき、外観検査によって、不良と判定される場合がある。そのため、色味を調整するためにシリカなどの副成分を添加することが考えられる。しかしながら、副成分が容量部まで拡散すると、静電容量などの電気特性に悪影響を与える。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、電気特性を確保しつつ外観の色味を調整することができるセラミック電子部品およびその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るセラミック電子部品は、複数の誘電体層と複数の内部電極層とが積層された積層部分を含む積層チップを備え、前記複数の内部電極層は、前記積層チップの対向する2端面に交互に引き出され、前記積層チップは、前記複数の内部電極層が互いに対向する第1方向と、前記2端面が互いに対向する第2方向と、に直交する第3方向において、前記複数の誘電体層と前記複数の内部電極層とが対向する領域である容量部の外側にサイドマージンを備え、前記積層チップは、前記容量部の前記第1方向の上面および下面にセラミックを主成分とするカバー層を備え、前記サイドマージンおよび前記カバー層は、前記容量部に近い側よりも外側表面に近い側において、Si,Mn,Cu,Fe,V,Ni,B,Mg,Ho,Dy,Er,Tm,Yb,Gd,Li,Co,Sm,およびYの少なくとも1種以上の副成分の濃度が高い高濃度部を備える、セラミック電子部品。
【0007】
上記セラミック電子部品において、前記高濃度部は、前記副成分の濃度の変曲点から前記外側表面までの領域であり、前記変曲点は、前記容量部から前記外側表面へのEPMAラインスペクトルを取得した際に、強度を、強度/最大強度×100とすることで規格化した規格化強度(D(%))、前記容量部から前記外側表面までの距離をd(μm)とした場合に、dD/dd≧35を満たす点であってもよい。
【0008】
上記セラミック電子部品において、前記変曲点は、前記サイドマージンおよび前記カバー層のうち薄い方の厚さに対して前記外側表面から5.2%から76%の範囲に存在してもよい。
【0009】
上記セラミック電子部品において、前記高濃度部における前記副成分の濃度は、2.5at%以上9.0at%以下であってもよい。
【0010】
上記セラミック電子部品の前記サイドマージンおよび前記カバー層において、前記高濃度部よりも内側の領域の前記副成分の濃度は、2.0at%以上6.0at%以下であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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