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公開番号2024146263
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023059057
出願日2023-03-31
発明の名称ポリカーボネート樹脂組成物及びそれからなる成形品
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人弁理士法人あいち国際特許事務所
主分類C08L 69/00 20060101AFI20241004BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】外観の色相が良好で、発光輝度が高い成形品を得ることができるポリカーボネート樹脂組成物、及びその成形品を提供する。
【解決手段】脂肪族ポリカーボネート樹脂(A)と蓄光剤(B)とを含有するポリカーボネート樹脂組成物及びそれからなる成形品である。脂肪族ポリカーボネート樹脂(A)は、式(2)で表されるジヒドロキシ化合物に由来する構造単位を含むことが好ましい。
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【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
脂肪族ポリカーボネート樹脂(A)と蓄光剤(B)とを含有するポリカーボネート樹脂組成物。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
上記脂肪族ポリカーボネート樹脂(A)が下記式(1)で表される部位を有するジヒドロキシ化合物に由来する構造単位を含む、請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
TIFF
2024146263000021.tif
26
170
【請求項3】
上記式(1)で表される部位を有するジヒドロキシ化合物が下記式(2)で表されるジヒドロキシ化合物である、請求項2に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
TIFF
2024146263000022.tif
40
170
【請求項4】
上記蓄光剤(B)がアルミン酸塩系蓄光剤である、請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項5】
上記アルミン酸塩系蓄光剤が、アルカリ土類金属及びランタノイド系金属を含む、請求項4に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項6】
上記アルミン酸塩系蓄光剤が、SrAl



:Eu,Dy、Sr

Al
14

25
:Eu,Dy、及びCaAl



:Eu,Ndからなる群から選択される少なくとも1種である、請求項4に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項7】
上記脂肪族ポリカーボネート樹脂(A)と上記蓄光剤(B)との質量比(ただし、上記脂肪族ポリカーボネート樹脂(A):上記蓄光剤(B))が50:50~99:1である、請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物を成形してなる成形品。
【請求項9】
避難誘導標識、夜間表示標識、標示ボタン、時計文字盤、スイッチ、コネクター部品、又はアクセサリに使用される、請求項8に記載の成形品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、脂肪族ポリカーボネート樹脂と蓄光剤とを含有するポリカーボネート樹脂組成物、及びこのポリカーボネート樹脂組成物からなる成形品に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
太陽光や人工光などに含まれる紫外線や可視光などの光が照射されるとその光を吸収して蓄え、光照射を停止した後でも、即ち暗所においても、長時間にわたり残光が肉眼で認められる蓄光性発光体を蓄光剤と呼ぶ。蓄光剤は、光エネルギーの吸収、蓄光、発光を何度でも繰り返すことができる為、夜光標識および装飾品等で広く使用されている。
【0003】
蓄光剤としては特に硫化亜鉛系蓄光剤が古くから使用されている。近年では、その発光輝度および残光時間を硫化亜鉛系蓄光剤に比して大幅に向上させたアルミン酸塩を母結晶とする蓄光剤(以下単に“アルミン酸塩系蓄光剤”と称する場合がある)が知られている(特許文献1~4参照)。
【0004】
一方、ポリカーボネート樹脂は、耐衝撃強度や透明性に優れており、さらに広い温度範囲で機械的、電気的特性変化が少なく、寸法安定性においても優れたエンジニアリングプラスチックであるため、この特徴を活かして電気、電子機器、精密機械、自動車部品、シートフィルムまで広範囲に使用されている。
【0005】
ポリカーボネート樹脂に蓄光剤を配合して溶融混練すると、蓄光剤の性状に起因してポリカーボネート樹脂が分解することにより成形品に黒ずみが生じ外観上の美観が損なわれ、それによって発光輝度が低下する問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平8-127772号公報
特開平9-208948号公報
特開2005-82647号公報
特開2009-215415号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
この問題を解決するために、蓄光剤の配合量を制限し分解を抑制する方法が考えられるが、この方法では蓄光性能が低下し、所望の特性が得らなくなる。特許文献3では、加工時の樹脂の分子量や色相の安定化を図るために、亜リン酸エステルを配合することが提案されているが、黒ずみの改良効果は未だ十分とはいえない。また、特許文献4には、有機シラン化合物及び/又はシリコーン化合物を配合することが提案されているが、黒ずみを抑制することはできるが透明性が損なわれることで発光輝度が低下するという課題が残る。
【0008】
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、外観の色相が良好で、発光輝度が高い成形品を得ることができるポリカーボネート樹脂組成物、及びその成形品を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
即ち、本発明は、以下の[1]~[9]の態様を有するものである。
[1]脂肪族ポリカーボネート樹脂(A)と蓄光剤(B)とを含有するポリカーボネート樹脂組成物。
【0010】
[2]上記脂肪族ポリカーボネート樹脂(A)が下記式(1)で表される部位を有するジヒドロキシ化合物に由来する構造単位を含む、[1]に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
(【0011】以降は省略されています)

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