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公開番号
2024145812
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-15
出願番号
2023058325
出願日
2023-03-31
発明の名称
ミシン
出願人
ブラザー工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
D05B
47/06 20060101AFI20241004BHJP(縫製;刺しゅう;タフティング)
要約
【課題】縫製開始直後に動作する上糸保持機構を備えるミシンにおいて、上糸保持機構が上糸を保持できたかを判断できるミシンを提供すること。
【解決手段】ミシンは、針棒、針板、釜、天秤、上糸保持機構、張力検出機構を備える。上糸保持機構は、縫製開始時に上糸の上糸端部を針板の下方で保持できる。張力検出器は、上糸の張力である上糸張力を検出する。ミシンは、針棒、釜、及び天秤を駆動して、布に縫目を形成する。ミシンは、針棒、釜、及び天秤の駆動に伴い、針棒が一往復する一周期毎に変動する、張力検出機構の検出結果に基づき、縫製開始後二針目の縫製において変動する変動上糸張力と、一周期毎に変動する基準となる上糸張力である基準張力とを比較することで、上糸保持機構が上糸端部を保持できなかった上糸保持不良が発生したかを判断する(S35、S41、S46)。
【選択図】図11
特許請求の範囲
【請求項1】
縫針を装着する上下動可能な針棒と、
前記縫針を挿通可能な針穴が形成された針板と、
前記針板の下方に設けられ、前記縫針に挿通する上糸を捕捉して下糸と絡める釜と、
前記釜が前記下糸と絡めた前記上糸を引き上げる天秤と、
縫製開始時に前記上糸の上糸端部を前記針板の下方で保持可能な上糸保持機構と、
前記上糸の張力である上糸張力を検出する張力検出機構と、
前記針棒、前記釜、及び前記天秤を駆動して、布に縫目を形成する縫製制御部と、
前記張力検出機構の検出結果に基づき、前記縫製制御部による前記針棒、前記釜、及び前記天秤の駆動に伴い、前記針棒が一往復する一周期毎に変動する変動上糸張力を得る張力入手部と、
前記張力入手部により得た縫製開始後二針目の縫製において変動する前記変動上糸張力と、前記一周期毎に変動する前記上糸張力の基準値である基準張力とを比較することで、前記上糸保持機構が前記上糸端部を保持できなかった上糸保持不良が発生したかを判断する判断部と
を備えることを特徴とするミシン。
続きを表示(約 800 文字)
【請求項2】
前記判断部は、前記縫製開始後二針目の前記一周期のうち、前記釜が前記上糸を捕捉する釜捕捉期間における前記変動上糸張力が、前記釜捕捉期間における前記基準張力以下となる時に、前記上糸保持不良が発生したと判断することを特徴とする請求項1に記載のミシン。
【請求項3】
前記判断部は、前記縫製開始後二針目の前記一周期のうち、前記天秤が前記上糸を引き上げる天秤引上期間における前記変動上糸張力が、前記天秤引上期間における前記基準張力以下となる時に、前記上糸保持不良が発生したと判断することを特徴とする請求項1に記載のミシン。
【請求項4】
前記判断部は、前記縫製開始後二針目の前記一周期のうち、前記釜が前記上糸を捕捉する釜捕捉期間における前記変動上糸張力のピークが、前記釜捕捉期間における前記基準張力のピークよりも所定量以上異なる時期に出現した時に、前記上糸保持不良が発生したと判断することを特徴とする請求項1に記載のミシン。
【請求項5】
縫製開始後三針目以降の前記一周期において取得された前記上糸張力に基づき、前記基準張力を設定する基準設定部
を更に備えることを特徴とする請求項1~4の何れかに記載のミシン。
【請求項6】
前記張力入手部は、前記縫製開始後二針目の前記一周期に前記張力検出機構が検出した前記検出結果と、縫製開始後一針目の前記一周期に前記張力検出機構が検出した前記検出結果との差分を算出し、算出された前記差分を前記変動上糸張力として得ることを特徴とする請求項1~4の何れかに記載のミシン。
【請求項7】
前記判断部の判断結果を記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された前記判断部の前記判断結果を報知する報知部と
を更に備えること特徴とする請求項1~4の何れかに記載のミシン。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ミシンに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来のミシンは、上糸の張力である上糸張力を検出する張力検出機構を備え、張力検出機構が検出した上糸張力に基づき、縫製不良が発生したかを判断する機能を有する。ミシンは、上糸張力が、周期的な変動を繰返すことを利用し、N周期目において変動する上糸張力と、(N-1)周期目において変動する上糸張力とを、各縫製不良に対応して予め設定した複数種類の閾値を用いて比較することで、縫製不良が発生したかを判断する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-120714号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上糸保持機構を備えるミシンにおいて、縫製開始直後に動作する上糸保持機構が上糸を保持できたかどうかを確認し難い。
【0005】
本発明の目的は、縫製開始直後に動作する上糸保持機構を備えるミシンにおいて、上糸保持機構が上糸を保持できたかを判断できるミシンを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の請求項1のミシンは、縫針を装着する上下動可能な針棒と、前記縫針を挿通可能な針穴が形成された針板と、前記針板の下方に設けられ、前記縫針に挿通する上糸を捕捉して下糸と絡める釜と、前記釜が前記下糸と絡めた前記上糸を引き上げる天秤と、縫製開始時に前記上糸の上糸端部を前記針板の下方で保持可能な上糸保持機構と、前記上糸の張力である上糸張力を検出する張力検出機構と、前記針棒、前記釜、及び前記天秤を駆動して、布に縫目を形成する縫製制御部と、前記張力検出機構の検出結果に基づき、前記縫製制御部による前記針棒、前記釜、及び前記天秤の駆動に伴い、前記針棒が一往復する一周期毎に変動する変動上糸張力を得る張力入手部と、前記張力入手部により得た縫製開始後二針目の縫製において変動する前記変動上糸張力と、前記一周期毎に変動する前記上糸張力の基準値である基準張力とを比較することで、前記上糸保持機構が前記上糸端部を保持できなかった上糸保持不良が発生したかを判断する判断部とを備える。ミシンの判断部は、縫製開始直後に動作する上糸保持機構を備えるミシンにおいて、作業者の負担を増やすこと無く、上糸保持機構が上糸を保持できたかを判断することに貢献する。
【0007】
本発明の請求項2のミシンの前記判断部は、前記縫製開始後二針目の前記一周期のうち、前記釜が前記上糸を捕捉する釜捕捉期間における前記変動上糸張力が、前記釜捕捉期間における前記基準張力以下となる時に、前記上糸保持不良が発生したと判断する。針棒が一往復する一周期のうち、釜捕捉期間における上糸張力は比較的大きい。ミシンの判断部は、上糸張力が比較的小さい期間の上糸張力を用いて判断部による判断を行う時に比べ、誤判断することを回避することに貢献する。
【0008】
本発明の請求項3のミシンの前記判断部は、前記縫製開始後二針目の前記一周期のうち、前記天秤が前記上糸を引き上げる天秤引上期間における前記変動上糸張力が、前記天秤引上期間における前記基準張力以下となる時に、前記上糸保持不良が発生したと判断する。針棒が一往復する一周期のうち、天秤引上期間における上糸張力は比較的大きい。ミシンの判断部は、上糸張力が比較的小さい期間の上糸張力を用いて判断部による判断を行う時に比べ、誤判断することを回避することに貢献する。
【0009】
本発明の請求項4のミシンの前記判断部は、前記縫製開始後二針目の前記一周期のうち、前記釜が前記上糸を捕捉する釜捕捉期間における前記変動上糸張力のピークが、前記釜捕捉期間における前記基準張力のピークよりも所定量以上異なる時期に出現した時に、前記上糸保持不良が発生したと判断する。針棒が一往復する一周期のうち、釜捕捉期間における上糸張力は比較的大きい。上糸保持不良が発生した時の釜捕捉期間における変動上糸張力のピークは、上糸保持不良が発生していない時のピークに比べて遅れて出現する傾向にある。故にミシンの判断部は、上糸保持不良が発生した時の釜捕捉期間における変動上糸張力のピークと、基準張力のピークとを比較することで、上糸保持不良の発生を検出することに貢献する。
【0010】
本発明の請求項5のミシンは、縫製開始後三針目以降の前記一周期において取得された前記上糸張力に基づき、前記基準張力を設定する基準設定部を更に備える。ミシンは基準張力を設定する際の作業者の手間を省くことに貢献する。ミシンは実際の上糸張力に基づき基準張力を設定するので、使用する上糸、布等の条件を含む縫製条件に合わせた基準張力を比較的簡単な処理で設定することに貢献する。
(【0011】以降は省略されています)
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