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公開番号
2024152507
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-25
出願番号
2023066738
出願日
2023-04-14
発明の名称
ミシン用押さえホルダ及びミシン
出願人
株式会社ジャノメ
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
D05B
83/00 20060101AFI20241018BHJP(縫製;刺しゅう;タフティング)
要約
【課題】ミシンに対するガードの着脱が容易であり、交換される押さえの種類に限られずに、指の針への近接を防止することが可能なミシン用押さえホルダ及びミシンを提供すること。
【解決手段】ミシン用押さえホルダ1は、ミシン50の押さえ棒51に対して着脱するための止めねじ52が挿通される止めねじ固定部2と、止めねじ固定部2の下部に設置され、押さえ53が着脱可能である押さえ装着部3と、ミシン針の周囲を囲み内側と外側を隔てるガード5が着脱可能であり、止めねじ固定部2及び押さえ装着部3と一体的に形成されたガード着脱部4とを備える。
【選択図】図14
特許請求の範囲
【請求項1】
ミシンの押さえ棒に対して着脱可能に連結する押さえ棒連結部と、
前記押さえ棒連結部の下部に設置され、押さえが着脱可能である押さえ装着部と、
ミシン針の周囲を囲み内側と外側を隔てるガードが着脱される構成を有し、前記押さえ棒連結部及び前記押さえ装着部と一体的に形成されたガード着脱部と、
を備えるミシン用押さえホルダ。
続きを表示(約 870 文字)
【請求項2】
前記ガードを更に備え、
前記ガードは、前記ガード着脱部と係合可能である係合部を有する請求項1に記載のミシン用押さえホルダ。
【請求項3】
前記ガード着脱部には、貫通孔が形成され、
前記係合部は、前記貫通孔に挿入されて前記ガード着脱部と係合可能な突起部を有する請求項2に記載のミシン用押さえホルダ。
【請求項4】
前記ガード着脱部は、水平方向に延びて設けられた棒状部を有し、
前記係合部は、前記棒状部が挿入されて前記ガード着脱部と係合可能な溝部を有する請求項2に記載のミシン用押さえホルダ。
【請求項5】
前記棒状部は、先端側に壁部を有し、
前記棒状部の前記壁部を前記溝部へ押圧させたり、前記壁部による前記溝部への押圧を解除させたりすることが可能なレバー部を更に有する請求項4に記載のミシン用押さえホルダ。
【請求項6】
前記棒状部は、先端側に壁部を有し、
前記壁部には、傾斜面を有するテーパーが形成され、
前記溝部には、前記壁部の前記テーパーと係合する傾斜面を有する凹部が形成されている請求項4に記載のミシン用押さえホルダ。
【請求項7】
前記ガードは、前記ガード着脱部に取り付けられたとき、正面から見て右側の側面が前記内側に凹状に窪んでいる請求項2に記載のミシン用押さえホルダ。
【請求項8】
前記ガードは、前記ガード着脱部に取り付けられたとき、正面から見て左側の底面が右側よりも高く、かつ、使用時に前記押さえ装着部に装着された前記押さえよりも高い位置である請求項2に記載のミシン用押さえホルダ。
【請求項9】
前記ガードは、前記ガード着脱部に取り付けられたとき、操作者側に位置する前部が上方に傾斜した傾斜面を有する請求項2に記載のミシン用押さえホルダ。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか1項に記載のミシン用押さえホルダを備えるミシン。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ミシン用押さえホルダ及びミシンに関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
ミシンを用いて縫製などを行う際、操作者が誤ってミシン針によって怪我を負うおそれがある。そこで、従来、縫製時に指が針に近づかないように、押さえ棒に取り付けられる布押さえなどにガード部材が設けられたものがある。
【0003】
下記の特許文献1には、透明又は網状の材料からなる安全防止カバーが、押さえホルダと共に止めねじで押さえ棒に固定される技術が開示されている。また、特許文献2には、金属製の線状部材(ワイヤ)からなるガード部材が、押さえに固定される技術が開示されている。これらの安全防止カバーやガード部材によって、指が針に近づくことが低減される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実開昭62-177492号公報
特許第6017819号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ガード部材が設けられた状態では針の近くに指を添えられず、糸通しや針の交換などの針棒周囲の作業性が困難となるため、操作者はガード部材を取り外したいというニーズがある。しかし、特許文献1のように、押さえ棒に固定されるガード部材では、着脱の際に操作者は止めねじを回す必要がある。また、止めねじが緩められると、押さえホルダ(以下、単に「ホルダ」という。)も押さえ棒から外れてしまう。そのため、ガード部材が押さえ棒に直接固定される場合、ガード部材の着脱に時間や手間がかかるという問題があった。
【0006】
押さえは、通常の縫製用以外にファスナー用、ボタンホール用など多数の種類があり、ミシンの縫い方に応じて交換される。そこで、ホルダに対してレバーとばねによって着脱容易とされた押さえがある。操作者は、ホルダが押さえ棒に固定された状態で押さえを交換できる。しかし、この場合でも、押さえ棒に直接固定されるガード部材は、ガード部材の着脱の際に止めねじを回す必要があり、時間や手間がかかる。
【0007】
また、押さえの種類は多数あるが、特許文献2のように、ガード部材が設けられたものは押さえの種類が限られている。そのため、押さえを交換すると、ガード部材のないものを使用しなければならない場合が生じる。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、ミシンに対するガードの着脱が容易であり、交換される押さえの種類に限られずに、指の針への近接を防止することが可能なミシン用押さえホルダ及びミシンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明のミシン用押さえホルダ及びミシンは以下の手段を採用する。
すなわち、本発明に係るミシン用押さえホルダは、ミシンの押さえ棒に対して着脱可能に連結する押さえ棒連結部と、前記押さえ棒連結部の下部に設置され、押さえが着脱可能である押さえ装着部と、ミシン針の周囲を囲み内側と外側を隔てるガードが着脱される構成を有し、前記押さえ棒連結部及び前記押さえ装着部と一体的に形成されたガード着脱部とを備える。
【0010】
この構成によれば、ミシンの押さえ棒に対して押さえ棒連結部を取り付けたり、押さえ棒から押さえ棒連結部を取り外したりすることができる。また、押さえ棒連結部の下部に設置された押さえ装着部において、押さえが着脱可能である。よって、押さえ装着部が押さえ棒連結部によって押さえ棒に取り付けられた状態で、押さえが交換され得る。
(【0011】以降は省略されています)
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