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公開番号2024166694
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-29
出願番号2023082982
出願日2023-05-19
発明の名称刺繍ミシンの糸道装置
出願人株式会社バルダン
代理人個人
主分類D05C 11/16 20060101AFI20241122BHJP(縫製;刺しゅう;タフティング)
要約【課題】糸交換時に新しいボビンから解いた糸を糸入口に入れる作業を、作業者がミシン前方から作業性良く且つ糸入口を正視して識別性良く行うことができるようにする。
【解決手段】刺繍ミシンの糸道装置は、ボビンBを支持する支持部材とボビンBから解かれた糸Tを入れる糸入口とが設けられた糸立て装置1と、糸立て装置1の前方に設けられたテンション台15と、糸入口から挿通された糸Tをテンション台15に向けて案内する可撓性のチューブ10とを含む。糸入口が、前を向いて開口しているとともに、ボビンBよりも高いレベルにある。チューブ10が、糸入口より後方へ延びてから曲げられて前方へ延びている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ボビンを支持する支持部材とボビンから解かれた糸を入れる糸入口とが設けられた糸立て装置と、糸立て装置の前方に設けられたテンション台と、糸入口から挿通された糸をテンション台に向けて案内する可撓性のチューブとを含む刺繍ミシンの糸道装置において、
糸入口が、前を向いて開口しているとともに、ボビンよりも高いレベルにあり、
チューブが、糸入口より後方へ延びてから曲げられて前方へ延びていることを特徴とする刺繍ミシンの糸道装置。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
糸入口が、テンション台よりも高いレベルにある請求項1記載の刺繍ミシンの糸道装置。
【請求項3】
糸入口の左右両脇に、一対の案内突起が設けられている請求項1記載の刺繍ミシンの糸道装置。
【請求項4】
糸入口が複数あり、各糸入口の近傍に糸を識別する標識が付されている請求項1記載の刺繍ミシンの糸道装置。
【請求項5】
チューブが、テンション台よりも後方へ延びる請求項1~4のいずれか一項に記載の刺繍ミシンの糸道装置。
【請求項6】
チューブが、糸立て装置の下で前方へ延びている請求項1~4のいずれか一項に記載の刺繍ミシンの糸道装置。
【請求項7】
チューブが、テンション台に接続されている請求項1~4のいずれか一項に記載の刺繍ミシンの糸道装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、刺繍ミシンの糸道装置に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、図6に示すように、ボビンBを支持する支持部材としての糸立てピン51とボビンBから解かれた糸Tを入れる糸入口が設けられた糸立て装置50と、糸立て装置50の前方に設けられたテンション台53と、糸入口から挿通された糸Tをテンション台53に向けて案内する可撓性のチューブ54とを含む刺繍ミシンの糸道装置が開示されている。特許文献2~4にも、同様の糸道装置が開示されている。
【0003】
特許文献1の糸入口は、糸立て装置50の上部に設けられた端子筒52の後端開口であり、後を向いて開口している。
特許文献2の糸入口は、筒を用いた糸立てピンの後端開口であり、後を向いて開口している。
特許文献3の糸入口は、筒を用いた糸立てピンの上端開口であり、上を向いて開口している。
特許文献4の糸入口は、糸立て装置に立設された梯子状枠体に設けられた導入口であり、下を向いて開口している。
【0004】
そして、糸交換時には、新しいボビンBから解いた糸Tの先端部を作業者が手作業で糸入口に入れ、続いてこの糸をエアー流によりチューブ54内に進入させてテンション台53まで到達させる。ミシン運転時には、糸Tがチューブ54内をスムースに案内されて流通する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2006-61179号公報
特開平10-211381号公報
特開平10-192580号公報
特開平2001-104674号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1~4のように糸入口が後、上又は下を向いて開口していると、チューブ54を糸入口からすぐにテンション台53に向かって延ばすことができるため、チューブ54を短くすることができる。このようにチューブ54を短くするのは、糸流通がスムースになると考えられているからである。
【0007】
しかし、糸入口が後、上又は下を向いて開口していると、仮に、糸の先端部を糸入口に入れる作業をミシン前方から行おうとすると、次の問題がある。
・作業者の手が、ミシン前方から糸入口の後、上又は下まで届きにくい。
・手が届いたとしても、糸の先端部を糸入口に入れる方向が、後から前、上から下、又は、下から上となるため、作業性が悪い。
・糸入口を正視できないため、手探りでの作業となり時間がかかると共に、どの糸が何針目かを識別することが難しい。
【0008】
そこで、作業者はミシン後方に移動して、糸立て装置の近くでこの作業を行うことになる。後を向いて開口している糸入口でも、ミシン後方からは正視できる。また、上又は下を向いて開口している糸入口でも、近くからは斜めに目視できる。
【0009】
しかし、糸交換毎に作業者がミシン後方に移動するのは、面倒であり効率も悪い。また、ミシンを壁際に設置する場合には、ミシンと壁との間に作業者が入る間隔を設ける必要があり、スペース効率が悪くなるという問題もある。
【0010】
そこで、本発明の目的は、糸交換時に新しいボビンから解いた糸を糸入口に入れる作業を、作業者がミシン前方から作業性良く且つ糸入口を正視して識別性良く行うことができるようにすること、もって作業者がミシン後方に移動する必要を無くし、またミシンの壁付け設置も可能してスペース効率を高めることにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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