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公開番号2024145027
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023057249
出願日2023-03-31
発明の名称ミシン
出願人JUKI株式会社
代理人個人,個人
主分類D05B 27/06 20060101AFI20241004BHJP(縫製;刺しゅう;タフティング)
要約【課題】ミシンの汎用性を高める。
【解決手段】針板101より上方から搬送ベルト41,42により被縫製物を送る上送り機構40と、搬送ベルト41,42の送りローラ432,442が装備された押さえ足71と当該押さえ足71を下端部で支持する押さえ棒72とを有する押さえ機構70とを備え、押さえ足71は、押さえ棒72から取り外し可能であり、押さえ棒72の下部に、搬送ベルト41,42の送りローラ432,442が装備されていない、ベルト送り非対応の押さえ足81を取り付け可能な取付構造80を備える。
【選択図】図11
特許請求の範囲【請求項1】
針板より上方から搬送ベルトにより被縫製物を送る上送り機構と、
前記搬送ベルトの送りローラが装備された押さえ足と当該押さえ足を下端部で支持する押さえ棒とを有する押さえ機構とを備え、
前記押さえ足は、前記押さえ棒から取り外し可能であり、
前記押さえ棒の下部に、前記搬送ベルトの送りローラが装備されていない、ベルト送り非対応の押さえ足を取り付け可能な取付構造を備えることを特徴とするミシン。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
前記取付構造は、
前記搬送ベルトの送りローラが装備された押さえ足を当接させて固定する取付台と、
前記取付台と前記ベルト送り非対応の押さえ足との間に介在するジョイント部材とを有することを特徴とする請求項1に記載のミシン。
【請求項3】
前記取付構造は、前記ベルト送り非対応の押さえ足の上端部に嵌合可能な下方延出部を有し、
前記下方延出部を、前記ベルト送り非対応の押さえ足に連結する連結手段を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のミシン。
【請求項4】
前記ジョイント部材は、前記ベルト送り非対応の押さえ足の上端部に嵌合可能な下方延出部を有することを特徴とする請求項2に記載のミシン。
【請求項5】
前記取付構造は、
前記搬送ベルトの送りローラが装備された前記押さえ足を取り付けた場合の当該押さえ足の底部から前記押さえ棒の下端部までの高さと、
前記ベルト送り非対応の押さえ足を取り付けた場合の当該押さえ足の底部から前記押さえ棒の下端部までの高さとが一致することを特徴とする請求項1に記載のミシン。
【請求項6】
前記搬送ベルトの送りローラが装備された押さえ足は、
支軸によって軸支されたベルトガイドと、
前記ベルトガイドによって搬送される前記搬送ベルトに対して前記針板上の被縫製物への圧接力を付与するバネとを備える請求項1に記載のミシン。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ベルト送りを行うミシンに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
針板の上側から被縫製物にベルトを当接させて送りを行う上送り機構とを備え、下側の被縫製物と上側の被縫製物とに対してそれぞれ送りを行うミシンがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-221644号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ベルトによる上送り機構を備えるミシンは、ベルトが被縫製物を傷付けない、上下で送り速度を変えることが出来る等の利点がある。その一方で、押さえ足にベルト送りのローラを設ける等、特有の構造を採る必要があった。
押さえ足は、各種の縫製に応じた固有の構造を有するものに交換して多様な縫製に対応することが行われていた。
しかしながら、ベルトによる上送り機構を備えるミシンは、ベルト送りに特有の押さえ足が取り付けられているため、各種の縫製に対応する送り足を使用することが出来ず、汎用性の低下を生じていた。
【0005】
本発明は、汎用性の向上を図ることをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、ミシンにおいて、
針板より上方から搬送ベルトにより被縫製物を送る上送り機構と、
前記搬送ベルトの送りローラが装備された押さえ足と当該押さえ足を下端部で支持する押さえ棒とを有する押さえ機構とを備え、
前記押さえ足は、前記押さえ棒から取り外し可能であり、
前記押さえ棒の下部に、前記搬送ベルトの送りローラが装備されていない、ベルト送り非対応の押さえ足を取り付け可能な取付構造を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明のミシンは、上記構成により、汎用性の向上を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
発明の実施形態であるミシンの後面図である。
ミシンの左側面図である。
ミシンの斜視図である。
押さえ足の図示を省略したミシンベッド部の左端部上面を示す斜視図である。
下送り機構のガイド枠の斜視図である。
四本の搬送ベルトが前後差動送り状態にある送り機構の斜視図である。
四本の搬送ベルトが左右差動送り状態にある送り機構の斜視図である。
針板上で被縫製物を上から押さえる布押さえ機構の斜視図である。
布押さえ機構の後面図である。
布押さえ機構の分解斜視図である。
取付構造とベルト送り非対応の押さえ足の斜視図である。
取付構造とベルト送り非対応の押さえ足の分解斜視図である。
他の取付構造とベルト送り非対応の押さえ足の斜視図である。
他の取付構造とベルト送り非対応の押さえ足の分解斜視図である。
図15(A)~図15(D)はベルト送り非対応の押さえ足の他の例の斜視図である。
図16(A)~図16(C)はベルト送り非対応の押さえ足の他の例の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[実施形態の概略構成]
以下、本発明の実施形態であるミシンについて詳細に説明する。
図1はミシン100の後面図、図2はミシン100の左側面図、図3はミシン100の斜視図を示す。
以下、被縫製物の送り方向下流側を「前」、送り方向上流側を「後」、前を向いた状態で左手側を「左」、右手側を「右」、鉛直上方を「上」、鉛直下方を「下」とする。前後方向、左右方向、上下方向は、互いに直交する。
以下の説明では、ミシン100は水平面に設置されている前提であり、前後方向と左右方向は、水平となる。
【0010】
本発明の実施形態であるミシン100として、いわゆる本縫いミシンを例示する。
ミシン100は、ミシンフレーム110、針上下動機構、下送り機構20、上送り機構40、押さえ機構としての布押さえ機構70、釜機構を備えている。
針上下動機構は、縫い針11に上下動動作を付与する。
下送り機構20は、針板101上の被縫製物に下から送り動作を付与する。
上送り機構40は、針板101上の被縫製物に上から送り動作を付与する。
布押さえ機構70は、針板101上の被縫製物に押さえ圧を付与する。
釜機構は、縫い針11から上糸のループを捕捉して下糸を絡め、縫い目を形成する。
なお、上記ミシン100は、一般的な本縫いミシンが備える、天秤機構、糸調子等の各構成を備えているが、これらは周知のものなので説明は省略する。
(【0011】以降は省略されています)

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