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公開番号
2024175721
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-19
出願番号
2023093639
出願日
2023-06-07
発明の名称
ミシン
出願人
JUKI株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
D05B
35/12 20060101AFI20241212BHJP(縫製;刺しゅう;タフティング)
要約
【課題】位置決め定規を針落ち位置の近くに配置する。
【解決手段】
針板101より上方から搬送ベルト41,42により被縫製物を送る上送り機構40と、被縫製物Cの送り方向に交差する方向について被縫製物Cの側端部を位置決めする位置決め定規50とを備え、上送り機構40は、針落ち位置13の両側に個別に搬送ベルト41,42及びベルトガイド43,44を有し、少なくとも針落ち位置13に対する位置決め定規50側の搬送ベルト42及びベルトガイド44を針落ち位置13から離隔させた退避位置に保持する退避機構60を有する。
【選択図】図12
特許請求の範囲
【請求項1】
針板より上方から搬送ベルトにより被縫製物を送る上送り機構と、
前記被縫製物の送り方向に交差する方向について前記被縫製物の側端部を位置決めする位置決め定規と、
を備え、
前記上送り機構は、針落ち位置の両側に個別に前記搬送ベルト及びベルトガイドを有し、
少なくとも前記針落ち位置に対する前記位置決め定規側の前記搬送ベルト及び前記ベルトガイドを前記針落ち位置から離隔させた退避位置に保持する退避機構を有することを特徴とするミシン。
続きを表示(約 440 文字)
【請求項2】
前記退避機構は、前記搬送ベルト及び前記ベルトガイドを上方に退避させることを特徴とする請求項1に記載のミシン。
【請求項3】
前記ベルトガイドが前記被縫製物の押さえ機構に回動可能に支持され、
前記退避機構は、回動により退避した前記ベルトガイドを退避位置に保持する保持部材を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のミシン。
【請求項4】
前記退避機構は、前記搬送ベルト及び前記ベルトガイドを退避させるアクチュエータを有することを特徴とする請求項1に記載のミシン。
【請求項5】
前記位置決め定規は、支持機構により前記針板又は前記針落ち位置に対して接離可能に支持されていることを特徴とする請求項1に記載のミシン。
【請求項6】
前記支持機構は、前記位置決め定規を前記針板又は前記針落ち位置に対して接離移動させるアクチュエータを有することを特徴とする請求項5に記載のミシン。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベルト送りを行うミシンに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
針板の上側から被縫製物にベルトを当接させて送りを行う上送り機構とを備え、下側の被縫製物と上側の被縫製物とに対してそれぞれ送りを行うミシンがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-221644号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ベルトによる上送り機構を備えるミシンは、被縫製物の側端部から一定の距離を維持して縫製を行うために、送り方向に直交する方向ついて被縫製物の側端部を位置決めする位置決め定規を使用する場合がある。
従来のミシンは、針落ち位置周辺にベルトローラを有する押さえが配置されているため、位置決め定規を針落ち位置の近くに配置することができなかった。
【0005】
本発明は、位置決め定規を針落ち位置の近くに配置することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、ミシンにおいて、
針板より上方から搬送ベルトにより被縫製物を送る上送り機構と、
前記被縫製物の送り方向に交差する方向について前記被縫製物の側端部を位置決めする位置決め定規と、
を備え、
前記上送り機構は、針落ち位置の両側に個別に前記搬送ベルト及びベルトガイドを有し、
少なくとも前記針落ち位置に対する前記位置決め定規側の前記搬送ベルト及び前記ベルトガイドを前記針落ち位置から離隔させた退避位置に保持する退避機構を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明のミシンは、上記構成により、位置決め定規を針落ち位置の近くに配置することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
発明の実施形態であるミシンの後面図である。
ミシンの左側面図である。
ミシンの斜視図である。
押さえ足の図示を省略したミシンベッド部の左端部上面を示す斜視図である。
下送り機構のガイド枠の斜視図である。
四本の搬送ベルトが前後差動送り状態にある送り機構の斜視図である。
四本の搬送ベルトが左右差動送り状態にある送り機構の斜視図である。
針板上で被縫製物を上から押さえる布押さえ機構周辺の斜視図である。
布押さえ機構周辺の後面図である。
布押さえ機構周辺の右側面図である。
非使用位置にある位置決め定規とその周辺構成の斜視図である。
使用位置にある位置決め定規とその周辺構成の斜視図である。
退避機構の周辺の斜視図である。
退避機構の周辺の右側面図である。
第2実施形態における解放位置にある保持部材周辺の斜視図である。
解放位置にある保持部材周辺の右側面図である。
保持位置にある保持部材周辺の斜視図である。
保持位置にある保持部材周辺の右側面図である。
保持部材の斜視図である。
保持部材の平面図である。
保持部材の右側面図である。
第3実施形態における退避機構の周辺の構成を示す右側面図である。
第4実施形態における退避機構の周辺の構成を示す右側面図である。
第5実施形態のベルトガイドの右側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態であるミシン100について詳細に説明する。
図1はミシン100の後面図、図2はミシン100の左側面図、図3はミシン100の斜視図を示す。
以下、被縫製物C(図12参照)の送り方向下流側を「前」、送り方向上流側を「後」、前を向いた状態で左手側を「左」、右手側を「右」、鉛直上方を「上」、鉛直下方を「下」とする。前後方向、左右方向、上下方向は、互いに直交する。
以下の説明では、ミシン100は水平面に設置されている前提であり、前後方向と左右方向は、水平となる。
【0010】
本発明の実施形態であるミシン100として、いわゆる本縫いミシンを例示する。
ミシン100は、ミシンフレーム110、針上下動機構、下送り機構20、上送り機構40、押さえ機構としての布押さえ機構70、釜機構、位置決め定規50(図11参照)及び退避機構60(図11参照)を備えている。
針上下動機構は、縫い針11に上下動動作を付与する。
下送り機構20は、針板101上の被縫製物Cに下から送り動作を付与する。
上送り機構40は、針板101上の被縫製物Cに上から送り動作を付与する。
布押さえ機構70は、針板101上の被縫製物Cに押さえ圧を付与する。
釜機構は、縫い針11から上糸のループを捕捉して下糸を絡め、縫い目を形成する。
なお、上記ミシン100は、一般的な本縫いミシンが備える、天秤機構、糸調子等の各構成を備えているが、これらは周知のものなので説明は省略する。
(【0011】以降は省略されています)
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