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公開番号2025019507
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-07
出願番号2023123145
出願日2023-07-28
発明の名称ミシン
出願人ブラザー工業株式会社
代理人個人
主分類D05B 57/14 20060101AFI20250131BHJP(縫製;刺しゅう;タフティング)
要約【課題】ストッパに形成される間隙の大きさを変更できるミシンを提供する。
【解決手段】釜機構20は、筐体20A、外釜24、中釜25、及びストッパ30を有する。ストッパ30は、当接部37を含む固定部材31、及び当接部38を含む可動部材32を有する。当接部37と当接部38とは前後方向に対向する。当接部37と当接部38との間に形成された間隙Sには、中釜25の基部25Aから延出する釜止め部26が挿通される。当接部37は、釜止め部26に当接することで中釜25の順回転を規制する。当接部38は、釜止め部26に当接することで中釜25の逆回転を規制する。固定部材31は、筐体20Aの溝20Eに対して固定される。可動部材32は直動シリンダ34の駆動により前後方向に移動可能に設けられる。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
縫針を挿通する上糸を捕捉して下糸に絡め取る釜機構を備え、
前記釜機構は、
前記上糸を捕捉可能な剣先を含み、上下方向に延びる軸周りに回転可能な外釜と、
前記下糸を収納し、前記外釜の内側で前記外釜に対して相対的に且つ前記軸周りに回転可能な中釜と、
前記中釜の外周部に接続し、前記中釜と一体で前記軸周りに回転可能であって、前記軸を中心とした径方向のうち所定の第1方向に延出する釜止め部と、
第1部材と第2部材とを有するストッパとを備え、
前記第1部材は、前記軸周りの回転のうち順回転に回転する前記釜止め部に対して当接可能な第1当接部を有し、
前記第2部材は、前記順回転とは反対の逆回転に回転する前記釜止め部に対して当接可能な第2当接部を有し、
前記第1当接部と前記第2当接部とは、前記第1方向と交差し且つ水平な第2方向に対向し、前記第1部材又は前記第2部材の少なくとも一方を前記第2方向に移動させることで、前記第1当接部と前記第2当接部との間に形成される間隙の大きさを変更可能であること
を特徴とするミシン。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記第1部材又は前記第2部材の少なくとも一方と接続し、前記少なくとも一方を前記第2方向に移動させる駆動部と、
前記釜機構を用いて縫製するとき、前記少なくとも一方の前記第2方向への移動を前記駆動部により制御する制御手段とを備えること
を特徴とする請求項1に記載のミシン。
【請求項3】
前記駆動部は、前記第2部材に接続することを特徴とする請求項2に記載のミシン。
【請求項4】
前記駆動部は、直動シリンダであることを特徴とする請求項2に記載のミシン。
【請求項5】
前記制御手段は、前記縫製を開始するとき、初期位置に配置された前記第2部材を、前記駆動部により前記第2方向のうち前記間隙が大きくなる方向に移動させることで、第1縫製位置に配置させること
を特徴とする請求項3に記載のミシン。
【請求項6】
前記制御手段は、前記縫製を終了するとき、前記第1縫製位置に配置された前記第2部材を、前記駆動部により前記第2方向のうち前記間隙が小さくなる方向に移動させることで、前記初期位置に配置させること
を特徴とする請求項5に記載のミシン。
【請求項7】
被縫製物における第N針(Nは自然数)の位置から第N+1針の位置に向かう進行方向を決定する決定手段と、
前記決定手段により決定された前記進行方向が所定範囲内であるか否かを判定する判定手段とを備え、
前記制御手段は、
前記判定手段により前記進行方向が前記所定範囲内であると判定された場合に、前記第N+1針の前記縫製を開始するとき、第1縫製位置に配置された前記第2部材を前記第2方向に移動させることで、前記第1縫製位置とは異なる第2縫製位置に配置させること
を特徴とする請求項3に記載のミシン。
【請求項8】
前記第2縫製位置は、前記第1縫製位置に配置された前記第2部材を前記駆動部により前記第2方向のうち前記間隙が小さくなる方向に移動させた前記第2部材の位置であり、
前記制御手段は、N+1の値が所定値M(Mは2以上の自然数)以下である場合に、前記第1縫製位置に配置された前記第2部材を前記第2縫製位置に配置させないこと
を特徴とする請求項7に記載のミシン。
【請求項9】
前記第1当接部の下端及び前記第2当接部の下端は、前記剣先よりも上方に位置し、
前記第2当接部の下端は、前記第1当接部の下端よりも上方に位置することを特徴とする請求項1に記載のミシン。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ミシンに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
中釜の回転を一定範囲内で規制するミシンの釜装置が知られている。例えば特許文献1に記載された釜装置は、針板、外釜、及び中釜を有する。針板の下端には、一対のストッパが互いに間隙をあけて設けられる。外釜は、垂直軸線の周りに回転可能である。中釜は外釜に収納され、外釜に対して相対的に回転可能である。中釜の外周部には、釜止め部が設けられる。釜止め部は一対のストッパの間に形成される間隙に挿入される。釜止め部が一対のストッパに当接することで、中釜の回転が一定範囲内で規制される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平8-299645号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記釜装置は、縫針を挿通する上糸を捕捉して下糸に絡め取る。ここで、一対のストッパの間に形成される間隙が狭すぎる場合、上糸が一対のストッパに引っ掛かり、撚り戻る可能性がある。間隙が広すぎる場合、中釜の回転を十分に抑制できない可能性がある。従って、釜装置は間隙の大きさを変更可能であることが望ましい。
【0005】
本発明の目的は、ストッパに形成される間隙の大きさを変更できるミシンを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係るミシンは、縫針を挿通する上糸を捕捉して下糸に絡め取る釜機構を備え、前記釜機構は、前記上糸を捕捉可能な剣先を含み、上下方向に延びる軸周りに回転可能な外釜と、前記下糸を収納し、前記外釜の内側で前記外釜に対して相対的に且つ前記軸周りに回転可能な中釜と、前記中釜の外周部に接続し、前記中釜と一体で前記軸周りに回転可能であって、前記軸を中心とした径方向のうち所定の第1方向に延出する釜止め部と、第1部材と第2部材とを有するストッパとを備え、
前記第1部材は、前記軸周りの回転のうち順回転に回転する前記釜止め部に対して当接可能な第1当接部を有し、前記第2部材は、前記順回転とは反対の逆回転に回転する前記釜止め部に対して当接可能な第2当接部を有し、前記第1当接部と前記第2当接部とは、前記第1方向と交差し且つ水平な第2方向に対向し、前記第1部材又は前記第2部材の少なくとも一方を前記第2方向に移動させることで、前記第1当接部と前記第2当接部との間に形成される間隙の大きさを変更可能であることを特徴とする。
【0007】
上記態様によれば、ミシンにおいて、ストッパは釜止め部の軸周りの回転を第1当接部と第2当接部とで規制する。ミシンは、第1部材又は第2部材の少なくとも一方を第2方向に移動させて、第1当接部と第2当接部との間に形成される間隙の大きさを変更できる。
【0008】
本発明の一態様に係るミシンは、前記第1部材又は前記第2部材の少なくとも一方と接続し、前記少なくとも一方を前記第2方向に移動させる駆動部と、前記釜機構を用いて縫製するとき、前記少なくとも一方の前記第2方向への移動を前記駆動部により制御する制御手段とを備えてもよい。この場合、ミシンは駆動部により当該少なくとも一方を移動させない場合と比較して、ストッパの間隙の大きさを容易に変更できる。
【0009】
本発明の一態様に係るミシンにおいて、前記駆動部は、前記第2部材に接続してもよい。ミシンにおいて、釜止め部は中釜と一体で順回転することが多いので、第1部材の第1当接部に当接しやすい。ミシンは第1部材及び第2部材のうち第2部材を移動させて、ストッパに挿通される間隙の大きさを変更する。よって、ミシンは釜止め部及び中釜における軸周りの回転を効果的に規制できる。
【0010】
本発明の一態様に係るミシンにおいて、前記駆動部は、直動シリンダであってもよい。この場合、ミシンはストッパの間隙の大きさを簡単な構成で変更できる。
(【0011】以降は省略されています)

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