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公開番号2025041096
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-26
出願番号2023148190
出願日2023-09-13
発明の名称ミシン
出願人JUKI株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類D05B 27/02 20060101AFI20250318BHJP(縫製;刺しゅう;タフティング)
要約【課題】ミシン針の曲がりが発生するような条件でも、安定した縫製を実現すること。
【解決手段】ミシンは、ミシン針を保持し、上下動により縫製対象物に針落ちを行う針棒と、針棒の下方において縫製対象物を下方から支持する針板と、針板に支持される縫製対象物を下側から送る下送り機構と、針板の下方に配置され、縫製対象物に下糸を供給する釜とを備える。下送り機構は、縫製対象物を送り移動させる送り歯と、送り歯を保持し、送り軌道に従って移動する送り歯台と、送り歯台に設けられ、ミシン針の針落ち経路に対して側方に配置された受け部材と、を含む。受け部材は、針落ち経路に対面し、かつ、針落ち経路に対して接近、離隔する調整方向に位置調整可能な受け面を有する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
ミシン針を保持し、上下動により縫製対象物に針落ちを行う針棒と、
前記針棒の下方において前記縫製対象物を下方から支持する針板と、
前記針板に支持される前記縫製対象物を下側から送る下送り機構と、
前記針板の下方に配置され、前記縫製対象物に下糸を供給する釜とを備え、
前記下送り機構は、
前記縫製対象物を送り移動させる送り歯と、
前記送り歯を保持し、送り軌道に従って移動する送り歯台と、
前記送り歯台に設けられ、前記ミシン針の針落ち経路に対して側方に配置された受け部材と、を含み、
前記受け部材は、前記針落ち経路に対面し、かつ、前記針落ち経路に対して接近、離隔する調整方向に位置調整可能な受け面を有する、
ミシン。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記受け部材は、前記送り歯台に固定される第1部分と、前記受け面が形成された第2部分と、前記第1部分と前記第2部分とを接続する第3部分とを有し、かつ、弾性変形により前記第2部分を前記調整方向に変位可能なばね性を有し、
前記下送り機構は、前記第2部分を前記調整方向に変位させる調整部材を含む、
請求項1に記載のミシン。
【請求項3】
前記調整部材は、前記第2部分と当接するように前記送り歯台に装着され、前記調整方向に進退可能に設けられた送りねじである、
請求項2に記載のミシン。
【請求項4】
前記送り歯は、前記送り歯台に固定される固定部と、前記固定部から上方に延びる壁部と、前記壁部の上端に設けられ、前記縫製対象物と接触する上面部と、を有し、
前記受け面は、前記壁部の針落ち経路側の側面よりも前記針落ち経路に近い位置と、前記側面よりも前記針落ち経路から離れた位置と、に亘って位置調整可能である、
請求項1から3のいずれか1項に記載のミシン。
【請求項5】
前記釜は、針受け部を有し、
前記受け部材の前記受け面は、前記釜の前記針受け部と、前記調整方向において対向する、
請求項1から3のいずれか1項に記載のミシン。
【請求項6】
前記針板に支持される前記縫製対象物を上側から送る上送りをさらに備え、
前記下送り機構の前記送り歯と、前記上送りと、前記針棒とを、相互に連動した送り軌道で動作させる総合送りミシンである、
請求項1から3のいずれか1項に記載のミシン。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書で開示する技術は、ミシンに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、送り歯によって被縫製物(縫製対象物)を送りながら縫い針によって被縫製物に対する針落ちを行い、水平釜によって上糸に下糸を絡めて縫いを行うミシンが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4913575号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
分厚い縫製対象物の縫製や、革材や樹脂材などの硬い縫製対象物の縫製を行う場合、針落ちの際にミシン針が曲がることがある。ミシン針が曲がると、縫製対象物を貫通した後の針先位置が正規位置からずれてしまう。そのため、ミシン針が曲がると、縫い目の一部に目飛び(上糸に下糸を絡められずに、縫い目が形成されないこと)などの縫い不良や、糸切れが発生する要因となる。ミシン針の曲がりが発生するような条件でも、安定した縫製を実現したいというニーズがある。
【0005】
本明細書で開示する技術は、ミシン針の曲がりが発生するような条件でも、安定した縫製を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の態様に従えば、ミシン針を保持し、上下動により縫製対象物に針落ちを行う針棒と、前記針棒の下方において前記縫製対象物を下方から支持する針板と、前記針板に支持される前記縫製対象物を下側から送る下送り機構と、前記針板の下方に配置され、前記縫製対象物に下糸を供給する釜とを備え、前記下送り機構は、前記縫製対象物を送り移動させる送り歯と、前記送り歯を保持し、送り軌道に従って移動する送り歯台と、前記送り歯台に設けられ、前記ミシン針の針落ち経路に対して側方に配置された受け部材と、を含み、前記受け部材は、前記針落ち経路に対面し、かつ、前記針落ち経路に対して接近、離隔する調整方向に位置調整可能な受け面を有する、ミシンが提供される。
【発明の効果】
【0007】
本明細書で開示する技術によれば、ミシン針の曲がりが発生するような条件でも、安定した縫製を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係るミシンを示す左上後方からの斜視図である。
図2は、実施形態に係るミシンフレームの内部を示す左上後方からの拡大斜視図である。
図3は、ミシン針および釜の動作を説明するための模式図である。
図4は、ミシンの送りを説明するための模式図である。
図5は、下送り機構を示す左上後方からの斜視図である。
図6は、下送り機構を示す右上後方からの斜視図である。
図7は、送り歯台に装着された受け部材を示す平面図である。
図8は、下送り機構とミシン針とを示す右方からの側面図である。
図9は、下送り機構、ミシン針および釜を示す後方から前方に見た矢視断面図である。
図10は、受け部材を設けない場合の比較例を示した模式図である。
図11は、受け部材を設けた実施形態を示した模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態について図面を参照しながら説明する。実施形態においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部の位置関係について説明する。所定面内のX軸と平行な方向をX軸方向とする。X軸と直交する所定面内のY軸と平行な方向をY軸方向とする。所定面と直交するZ軸と平行な方向をZ軸方向とする。また、X軸を中心とする回転方向又は傾斜方向をθX方向とする。Y軸を中心とする回転方向又は傾斜方向をθY方向とする。Z軸を中心とする回転方向又は傾斜方向をθZ方向とする。また、X軸及びY軸を含む平面を適宜、XY平面、と称する。X軸及びZ軸を含む平面を適宜、XZ平面、と称する。Y軸及びZ軸を含む平面を適宜、YZ平面、と称する。XY平面は、所定面と平行である。XY平面とXZ平面とYZ平面とは直交する。
【0010】
実施形態においては、XY平面と水平面とが平行であることとする。X軸方向は、前後方向である。Y軸方向は、左右方向である。Z軸方向は、上下方向である。+X方向は、前方向であり、-X方向は、後方向である。+Y方向は、左方向であり、-Y方向は、右方向である。+Z方向は、上方向であり、-Z方向は、下方向である。なお、XY平面が水平面に対して傾斜してもよい。水平方向は、前後方向及び左右方向を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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