TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025040614
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-25
出願番号2023147529
出願日2023-09-12
発明の名称ミシン
出願人JUKI株式会社
代理人個人,個人
主分類D05B 19/16 20060101AFI20250317BHJP(縫製;刺しゅう;タフティング)
要約【課題】容易に試し縫いを行うことができるミシンを提供する。
【解決手段】縫い針の上下動を行う針上下動機構と、被縫製物Cの送りを行う送り装置20,40と、針上下動機構と送り装置20,40の動作制御を行う制御装置90とを備え、制御装置90は、縫い針を非縫製位置に滞留させて送り装置20,40による被縫製物Cの送り動作を行う試し縫いモードを実行可能である。試し縫いモードでは、被縫製物に対して、針落ちが行われず、縫い目が形成されないので、後処理が容易であり、被縫製物や針糸が無駄にならない。
【選択図】図17
特許請求の範囲【請求項1】
縫い針の上下動を行う針上下動機構と、
被縫製物の送りを行う送り装置と、
前記針上下動機構と前記送り装置の動作制御を行う制御装置とを備え、
前記制御装置は、前記縫い針を非縫製位置に滞留させて前記送り装置による被縫製物の送り動作を行う試し縫いモードを実行可能であることを特徴とするミシン。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記針上下動機構は、ミシンモータにより駆動し、
前記送り装置は、前記ミシンモータとは別の駆動源により駆動することを特徴とする請求項1に記載のミシン。
【請求項3】
縫製について設定を行う設定入力装置を備え、
前記送り装置は、針落ち位置の左右両側で前記被縫製物の送りを行い、
前記設定入力装置は、前記送り装置の前記針落ち位置の左側と前記針落ち位置の右側とについて差を設けて送り量を設定可能であることを特徴とする請求項2に記載のミシン。
【請求項4】
縫製について設定を行う設定入力装置を備え、
前記送り装置は、針落ち位置の前後両側で前記被縫製物の送りを行い、
前記設定入力装置は、前記送り装置の前記針落ち位置の前側と前記針落ち位置の後側とについて差を設けて送り量を設定可能であることを特徴とする請求項2に記載のミシン。
【請求項5】
縫製について設定を行う設定入力装置を備え、
前記送り装置は、前記被縫製物の上下両側で送りを行い、
前記設定入力装置は、前記被縫製物の下側と前記被縫製物の上側とについて差を設けて送り量を設定可能であることを特徴とする請求項2に記載のミシン。
【請求項6】
前記送り装置は、搬送ベルトにより前記被縫製物の送りを行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のミシン。
【請求項7】
前記送り装置は、搬送ベルトにより前記被縫製物の送りを行うことを特徴とする請求項3から請求項5のいずれか一項に記載のミシン。
【請求項8】
縫製について設定が定められた設定データを複数記憶可能な記憶手段を備え、
前記制御装置は、選択された前記設定データに基づいて前記送り装置による被縫製物の送り動作を行わせることを特徴とする請求項7に記載のミシン。
【請求項9】
前記制御装置は、選択された複数の前記設定データを連結して順番に前記送り装置による被縫製物の送り動作を行わせることを特徴とする請求項8に記載のミシン。
【請求項10】
前記制御装置は、選択された複数の前記設定データを連結して順番に前記送り装置による被縫製物の送り動作を行わせる場合に、作業者の入力操作に従って一つの設定データから次の設定データへ移行させることを特徴とする請求項9に記載のミシン。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ミシンに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来のミシンは、縫い針の上下動と被縫製物の送り動作とがいずれもミシンモータから動力を得ていることから針落ちと送りの同期を得ることが容易である反面、縫い針の上下動と被縫製物の送り動作とが連動して分離動作ができなかった(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2015/033996号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記ミシンで試し縫いを行うためには、実際に被縫製物に対して縫製を行うしかなく、試し縫いの仕上がりを確認したら、糸をほぐす必要があった。このため、試し縫いには非常に時間と手間がかかる負担の大きな作業となっていた。
また、試し縫いを行った被縫製物には縫い針を通した穴が開くので、場合によっては廃棄となり、経済性が低下する場合があった。
【0005】
本発明は、容易に試し縫いを行うことができるミシンを提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、ミシンにおいて、
縫い針の上下動を行う針上下動機構と、
被縫製物の送りを行う送り装置と、
前記針上下動機構と前記送り装置の動作制御を行う制御装置とを備え、
前記制御装置は、前記縫い針を非縫製位置に滞留させて前記送り装置による被縫製物の送り動作を行う試し縫いモードを実行可能であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明のミシンは、上記構成により、被縫製物に対して針落ちを伴うことなく試し縫いを行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
発明の実施形態であるミシンの後面図である。
ミシンの左側面図である。
ミシンの斜視図である。
押さえ足の図示を省略したミシンベッド部の左端部上面を示す斜視図である。
下送り機構のガイド枠の斜視図である。
四本の搬送ベルトが前後差動送り状態にある送り機構の斜視図である。
四本の搬送ベルトが左右差動送り状態にある送り機構の斜視図である。
針板上で被縫製物を上から押さえる布押さえ機構周辺の斜視図である。
布押さえ機構周辺の後面図である。
使用位置にある位置決め定規とその周辺構成の斜視図である。
ミシンの制御系を示すブロック図である。
設定データを設定入力するために操作入力部の入力画面に表示される入力画面を示す。
設定データを設定入力するために操作入力部の入力画面に表示される他の入力画面を示す。
複数の設定データを連結設定するために操作入力部の入力画面に表示される設定画面を示す。
被縫製物に形成された指標としてのノッチを検出する撮像素子の例を示す説明図である。
被縫製物の外形データが示す被縫製物の外縁形状を示している。
試し縫いモードが可能なミシンの縫製動作のフローチャートである。
被縫製物の終端部を検出すると前方に設けられたスタッカ装置に向かって被縫製物の送り出し動作を実行するミシンの平面図である。
図19(A)は側縁部が終端部に向かって左方に湾曲している被縫製物を示し、図19(B)は側縁部が終端部に向かって右方に湾曲している被縫製物を示す。
被縫製物の終端部を検出すると前方に設けられた左右のスタッカ装置に向かって被縫製物を振り分けと送り出し動作を実行するミシンの平面図である。
離隔した複数個所に縫製を行う被縫製物の例を示す平面図である。
離隔した複数個所に縫製を行う被縫製物に対して離隔した二つの縫製箇所に対して空送り動作を実行するミシンの平面図である。
針板に直接的に針穴を形成した例を示すミシンベッド部の左端部上面を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[発明の実施形態の概要]
以下、本発明の実施形態であるミシン100について詳細に説明する。
図1はミシン100の後面図、図2はミシン100の左側面図、図3はミシン100の斜視図を示す。
以下、被縫製物C(図10参照)の送り方向下流側を「前」、送り方向上流側を「後」、前を向いた状態で左手側を「左」、右手側を「右」、鉛直上方を「上」、鉛直下方を「下」とする。前後方向、左右方向、上下方向は、互いに直交する。
以下の説明では、ミシン100は水平面に設置されている前提であり、前後方向と左右方向は、水平となる。
【0010】
本発明の実施形態であるミシン100として、いわゆる本縫いミシンを例示する。
ミシン100は、ミシンフレーム110、針上下動機構、送り装置としての下送り機構20、送り装置としての上送り機構40、押さえ機構としての布押さえ機構70、釜機構、位置決め定規50(図10参照)及び退避機構60(図10参照)を備えている。
針上下動機構は、縫い針11に上下動動作を付与する。
下送り機構20は、針板101上の被縫製物Cに下から送り動作を付与する。
上送り機構40は、針板101上の被縫製物Cに上から送り動作を付与する。
布押さえ機構70は、針板101上の被縫製物Cに押さえ圧を付与する。
釜機構は、縫い針11から上糸のループを捕捉して下糸を絡め、縫い目を形成する。
位置決め定規50は、被縫製物の側端部を突き当てて当該側端部から縫い目までの距離であるコバ幅を決定する。
退避機構60は、位置決め定規50を使用する際に干渉を避けるために上送り機構40のベルトガイド44を退避位置に保持する。
なお、上記ミシン100は、一般的な本縫いミシンが備える、天秤機構、糸調子等の各構成を備えているが、これらは周知のものなので説明は省略する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

JUKI株式会社
ミシン
7日前
JUKI株式会社
ミシン
7日前
JUKI株式会社
ミシン
今日
JUKI株式会社
ミシン
15日前
JUKI株式会社
ミシン
14日前
JUKI株式会社
ミシン
13日前
JUKI株式会社
ミシン
12日前
JUKI株式会社
ミシン
7日前
JUKI株式会社
生地搬送装置
19日前
JUKI株式会社
電子名刺デバイス
27日前
JUKI株式会社
ハンドリング装置
7日前
JUKI株式会社
ミシン及び縫製方法
5日前
JUKI株式会社
部品実装装置及び部品実装方法
1日前
JUKI株式会社
3次元計測装置及び3次元計測方法
6日前
JUKI株式会社
ベルトループ供給装置及びベルトループ縫製装置
14日前
JUKI株式会社
ベルトループ縫製装置及びベルトループ縫製方法
5日前
JUKI株式会社
実装装置、電子デバイスの製造システム、実装方法、及び電子デバイスの製造方法
今日
JUKI株式会社
レーザ照射装置、電子デバイスの製造システム、レーザ照射方法、及び電子デバイスの製造方法
今日
JUKI株式会社
ミシン
今日
JUKI株式会社
ミシン
7日前
JUKI株式会社
ミシン
7日前
JUKI株式会社
ミシン
12日前
JUKI株式会社
ミシン
7日前
JUKI株式会社
ミシン及び縫製方法
5日前
JUKI株式会社
ベルトループ縫製装置及びベルトループ縫製方法
5日前