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公開番号
2024143164
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-11
出願番号
2023055694
出願日
2023-03-30
発明の名称
縫製システム、縫製データ送信プログラム、及びミシン
出願人
ブラザー工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
D05B
19/02 20060101AFI20241003BHJP(縫製;刺しゅう;タフティング)
要約
【課題】縫製システムにおいて、縫製データの送受信に起因する待機時間を従来よりも減少させた縫製システム、縫製データ送信プログラム、及びミシンを提供すること。
【解決手段】縫製システムは、ミシン、及び端末装置を備える。端末装置の装置制御部は、針落ち位置データを含む縫製データを取得し(S3)、入力部への、刺繍模様を編集する編集操作を受け付ける(S8)。装置制御部は、S8の前に、S3で取得された縫製データの少なくとも一部をミシンに送信し(S7)、縫製データの少なくとも一部の送信を開始後、S8で受け付けた編集操作に応じた編集データをミシンに送信する(S13)。ミシンのミシン制御部は、S7で送信された縫製データを受信し(S34)、S13で送信された編集データを受信し(S38)、縫製データと編集データとに基づき、編集操作に応じて編集された刺繍模様を縫製する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
刺繍模様を縫製可能な縫製部と、ミシン制御部とを有するミシンと、
入力部と、装置制御部とを有し、前記ミシンと通信可能な端末装置と
を備えた縫製システムであって、
前記端末装置の前記装置制御部は、
前記ミシンで前記刺繍模様を縫製する場合の針落ち位置を表す針落ち位置データを含む縫製データを取得する取得処理と、
前記入力部への、前記刺繍模様を編集する編集操作を受け付ける編集受付処理と、
前記編集受付処理終了前に、前記縫製データの少なくとも一部を前記ミシンに送信する第一送信処理と、
前記第一送信処理開始後に、前記編集操作に応じた編集データを前記ミシンに送信する第二送信処理と
を実行し、
前記ミシンの前記ミシン制御部は、
前記第一送信処理で送信された前記縫製データを受信する第一受信処理と、
前記第二送信処理で送信された前記編集データを受信する第二受信処理と、
前記縫製データと、前記編集データとに基づき、前記編集操作に応じて編集された前記刺繍模様を縫製する縫製制御処理と
を実行することを特徴とする縫製システム。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
前記第一送信処理は、前記取得処理の後に実行開始され、
前記編集受付処理は、前記第一送信処理の実行開始後に開始されることを特徴とする請求項1に記載の縫製システム。
【請求項3】
前記ミシンは、
前記第一受信処理で前記縫製データの受信が完了し、前記第二受信処理で前記編集データの受信が未完了の場合に、前記編集データの受信完了まで前記縫製制御処理を実行せず、前記縫製データと前記編集データとの各々を受信完了後に前記縫製制御処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の縫製システム。
【請求項4】
前記ミシンは、前記針落ち位置データを、前記編集データに基づいて補正した補正データを生成する補正処理を更に実行し、
前記縫製制御処理は、前記補正データに基づき、前記刺繍模様を縫製することを特徴とする請求項1に記載の縫製システム。
【請求項5】
前記編集データは、前記刺繍模様の大きさを示すサイズデータを含み、
前記補正処理は、前記針落ち位置データと、前記サイズデータとに基づいて、前記サイズデータで示される大きさの前記刺繍模様を縫製する前記補正データを生成することを特徴とする請求項4に記載の縫製システム。
【請求項6】
前記編集データは、基準角度に対する前記刺繍模様の角度を示す角度データを含み、
前記補正処理は、前記針落ち位置データと、前記角度データとに基づいて、前記角度データで示される角度の前記刺繍模様を縫製する前記補正データを生成することを特徴とする請求項4に記載の縫製システム。
【請求項7】
前記編集データは、基準位置に対する前記刺繍模様の位置を示す位置データを含み、
前記補正処理は、前記針落ち位置データと、前記位置データとに基づいて、前記位置データで示される位置に前記刺繍模様を縫製する前記補正データを生成することを特徴とする請求項4に記載の縫製システム。
【請求項8】
前記装置制御部は、
前記編集受付処理を開始後、前記刺繍模様の縫製を中止する中止指示を取得した場合に、前記ミシンに前記中止指示を送信する第三送信処理を実行し、
前記ミシン制御部は、
前記中止指示を受信した場合、前記端末装置から受信済みのデータを無効化し、前記受信済みのデータに基づく前記縫製制御処理を実行しないことを特徴とする請求項1に記載の縫製システム。
【請求項9】
前記取得処理で取得される前記縫製データは糸の色を示す糸色データを含み、
前記第一送信処理は、前記取得処理後、前記編集受付処理終了前に、前記縫製データのうちの前記針落ち位置データの少なくとも一部を前記ミシンに送信し、前記糸色データは前記ミシンに送信せず、
前記端末装置の前記装置制御部は、前記糸色データに基づき、縫製に使用される糸の色を報知する報知処理、を実行することを特徴とする請求項1に記載の縫製システム。
【請求項10】
入力部と、装置制御部とを有する端末装置で実行される縫製データ送信プログラムであって、
前記装置制御部に、
ミシンで刺繍模様を縫製するための針落ち位置を表す針落ち位置データを含む縫製データを取得する取得処理と、
前記入力部への、前記刺繍模様を編集する編集操作を受け付ける編集受付処理と、
前記編集受付処理終了前に、前記縫製データの少なくとも一部を前記ミシンに送信する第一送信処理と、
前記第一送信処理開始後に、前記編集操作に応じた編集データを前記ミシンに送信する第二送信処理と
を実行させる指示を含むことを特徴とする縫製データ送信プログラム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、縫製システム、縫製データ送信プログラム、及びミシンに関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来のミシンは、縫製に必要な各種設定を行う操作パネルと、操作パネルからの操作指令に基づいてミシンを制御するミシン制御装置とを備える。操作パネルは、端末装置から縫製データを受信する通信装置と、受信した縫製データを記憶する記憶装置と、受信した縫製データを編集する縫製データ編集画面を表示する表示装置とを備える。操作パネルは、端末装置から縫製データを受信したことを判別して、その旨を表示装置に表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-326010号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の縫製システムでは、ミシンと端末装置との間の通信環境及び縫製データの容量によっては、端末装置からミシンへ縫製データの送信を開始してから完了するまでに、比較的長い待機時間が発生する可能性がある。待機時間が長いと、ユーザはスムーズに縫製を開始できない。
【0005】
本発明の目的は、端末装置からミシンへ縫製データを送信し、送信された縫製データに基づきミシンが刺繍模様を縫製する縫製システムにおいて、縫製データの送受信に起因する待機時間を従来よりも減少させた縫製システム、縫製データ送信プログラム、及びミシンを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第一態様に係る縫製システムは、刺繍模様を縫製可能な縫製部と、ミシン制御部とを有するミシンと、入力部と、装置制御部とを有し、前記ミシンと通信可能な端末装置とを備えた縫製システムであって、前記端末装置の前記装置制御部は、前記ミシンで前記刺繍模様を縫製する場合の針落ち位置を表す針落ち位置データを含む縫製データを取得する取得処理と、前記入力部への、前記刺繍模様を編集する編集操作を受け付ける編集受付処理と、前記編集受付処理終了前に、前記縫製データの少なくとも一部を前記ミシンに送信する第一送信処理と、前記第一送信処理開始後に、前記編集操作に応じた編集データを前記ミシンに送信する第二送信処理とを実行し、前記ミシンの前記ミシン制御部は、前記第一送信処理で送信された前記縫製データを受信する第一受信処理と、前記第二送信処理で送信された前記編集データを受信する第二受信処理と、前記縫製データと、前記編集データとに基づき、前記編集操作に応じて編集された前記刺繍模様を縫製する縫製制御処理とを実行する。縫製システムの端末装置は、刺繍模様を編集中に、予め縫製データをミシンに送信しておき、編集完了後に別途編集データをミシンに送信する。端末装置は、縫製データの送信を、刺繍模様の編集完了前に開始している。したがって、端末装置は、従来よりも早く縫製データの送信を開始しているため、縫製データの容量が比較的大きい場合でも、編集完了後から縫製開始までのユーザの待機時間を削減できる。
【0007】
本発明の第二態様に係る縫製データ送信プログラムは、入力部と、装置制御部とを有する端末装置で実行される縫製データ送信プログラムであって、前記装置制御部に、ミシンで刺繍模様を縫製するための針落ち位置を表す針落ち位置データを含む縫製データを取得する取得処理と、前記入力部への、前記刺繍模様を編集する編集操作を受け付ける編集受付処理と、前記編集受付処理終了前に、前記縫製データの少なくとも一部を前記ミシンに送信する第一送信処理と、前記第一送信処理開始後に、前記編集操作に応じた編集データを前記ミシンに送信する第二送信処理とを実行させる指示を含む。縫製データ送信プログラムを実行することで、端末装置は、刺繍模様を編集中に、予め縫製データをミシンに送信しておき、編集完了後に別途編集データをミシンに送信する。端末装置は、縫製データの送信を、刺繍模様の編集完了前に開始している。したがって、端末装置は、従来よりも早く縫製データの送信を開始しているため、縫製データの容量が比較的大きい場合でも、編集完了後から縫製開始までのユーザの待機時間を削減できる。
【0008】
本発明の第三態様に係るミシンは、刺繍模様を縫製可能な縫製部と、ミシン制御部とを有し、前記ミシン制御部は、端末装置から送信された、前記刺繍模様を縫製するための針落ち位置を表す針落ち位置データを含む縫製データを受信する第一受信処理と、前記端末装置から送信された、前記刺繍模様を編集する編集操作に応じた編集データを受信する第二受信処理と、前記縫製データと前記編集データとの各々を受信完了後に、前記針落ち位置データを、前記編集データに基づいて補正した補正データを生成する補正処理と、前記縫製部を制御し、前記補正データに基づき、前記刺繍模様を縫製する縫製制御処理とを実行する。ミシンは、端末装置で刺繍模様を編集中に、端末装置から送信された縫製データの受信を開始しておき、端末装置で編集完了後に別途編集データを端末装置から受信する。ミシンは、縫製データの受信を、刺繍模様の編集完了前に開始している。したがって、ミシンは、従来よりも早く縫製データの受信を開始しているため、縫製データの容量が比較的大きい場合でも、編集完了後から縫製開始までのユーザの待機時間を削減できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
ミシン1の斜視図である。
ミシン1、及び端末装置2を備える縫製システム4と、サーバ3との電気的構成を示すブロック図である。
縫製システム4で実行される端末処理と、ミシン処理とのフローチャートである。
端末装置2の表示部28に表示される画面G1からG4の遷移の説明図である。
縫製システム4で実行される端末処理と、ミシン処理とのフローチャートである。
縫製データB1、B2、補正データB3、及び編集データB4の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図面を参照し、本発明の一実施形態を説明する。図1を参照し、本実施形態の縫製システム4(以下、「システム4」という。)のミシン1の構成を説明する。図1の上方、下方、右下方、左上方、左下方、及び右上方が各々、ミシン1の上方、下方、前方、後方、左方、及び右方である。ベッド部11及びアーム部13の長手方向がミシン1の左右方向である。脚柱部12が配置されている側が右側である。脚柱部12の伸長方向がミシン1の上下方向である。
(【0011】以降は省略されています)
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