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公開番号2024145533
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023057926
出願日2023-03-31
発明の名称嵌合具及び嵌合具付袋体
出願人タキロンシーアイ株式会社
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類A44B 19/02 20060101AFI20241004BHJP(小間物;貴金属宝石類)
要約【課題】嵌合強度を確保しながら軽量化する。
【解決手段】第1部材10及び第2部材20を備えたジッパーテープ2である。第1部材10は、第1基材11の対向面4に設けられた1つの雄型の第1嵌合部12を有し、第2部材20は、第2基材21の対向面4に設けられて第2嵌合部22に嵌合する1つの雌型の第2嵌合部22を有している。第1嵌合部12及び第2嵌合部22の総重量W1+W2が1.00g/m以下であるとともに、第1嵌合部12及び第2嵌合部22の総横断面積S1+S2が1.10mm2以下である。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
互いに嵌合する一対の第1部材及び第2部材を備えた嵌合具であって、
前記第1部材は、帯状の第1基材と、長手方向に沿って延びるように前記第1基材の対向面に設けられた1つの雄型の第1嵌合部とを有し、
前記第2部材は、帯状の第2基材と、長手方向に沿って延びるように前記第2基材の対向面に設けられて前記第1嵌合部に対して着脱自在に嵌合する1つの雌型の第2嵌合部とを有し、
前記第1嵌合部及び前記第2嵌合部の総重量が1.00g/m以下であるとともに、前記第1嵌合部及び前記第2嵌合部の総横断面積が1.10mm

以下である嵌合具。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
請求項1に記載の嵌合具において、
前記第1嵌合部は、前記対向面からその法線方向に延びる軸部と、前記軸部の先端部分に設けられた当該軸部よりも巾の大きな掛止部とを有し、
前記第2嵌合部は、前記対向面からその法線方向に延びるとともに前記掛止部よりも巾の小さい受入口を介して対向する、弾性変形可能な一対の湾曲腕部を有し、
前記受入口を通じて前記一対の湾曲腕部の間に前記掛止部が入り込むことにより、前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とが嵌合するように構成されており、
前記第1嵌合部の前記対向面からの高さA1に対する前記第1嵌合部の先端部分の最大巾B1の比(B1/A1)が0.45~0.65の範囲内に設定されるとともに、前記第2嵌合部の前記対向面からの高さA2に対する前記第2嵌合部の基端部分の巾B2の比(B2/A2)が0.8~1.5の範囲内に設定されている嵌合具。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の嵌合具において、
前記第1部材及び前記第2部材は、複数の合成樹脂を含む積層体からなり、
前記第1部材が、前記対向面に面して前記第1基材及び前記第1嵌合部を一体に形成している第1ベース層と、前記対向面の逆側に面した第1シール層とを有するとともに、前記第2部材が、前記対向面に面して前記第2基材及び前記第2嵌合部を一体に形成している第2ベース層と、前記対向面の逆側に面した第2シール層とを有している嵌合具。
【請求項4】
嵌合具を袋体に取り付けることによって開閉自在に構成された開口部を有する嵌合具付袋体であって、
前記開口部の縁に沿って延びるように、請求項1~3のいずれかに記載されている前記嵌合具が前記袋体の内面に溶着されており、
前記開口部の側から開く時の前記嵌合具の嵌合強度が3~25Nであるとともに前記開口部の逆側から開く時の前記嵌合具の嵌合強度が50~90Nである嵌合具付袋体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
開示する技術は、嵌合具及び嵌合具付袋体に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
近年、温暖化対策が重要な課題となっている。そのため、二酸化炭素の排出量の削減などの観点から、環境に配慮した製品が求められている。特に、包装材料は、使い捨て型の製品が多いうえに使用量が膨大なため、リデュース(ゴミ量の削減など)の観点から注目されている。
【0003】
一方、食品、薬品などの包材や一般家庭で利用される保存袋などで、開口部分に嵌合具(ジッパーテープ)を一体に取り付けた袋(ジッパーバック)が広く使用されている。ジッパーバックは、ジッパーテープにより、袋を必要に応じて開閉できるようになるので、利便性に優れる。
【0004】
一般に、ジッパーテープは、袋体の内面に対向した状態で溶着される一対の部材で構成されていて、これら部材の各々には、着脱自在に嵌合する嵌合部が設けられている。雄型と雌型とを嵌合するタイプが多いが、嵌合部の形態は様々である(例えば、特許文献1)。
【0005】
しかし、ジッパーバックは、ジッパーテープの無い普通の袋に比べると合成樹脂量が増える。ジッパーバック単体であれば微量ではあるが、その総使用量を考慮すると、リデュースの点で改善の余地がある。従って、ジッパーテープのうち、特に樹脂量の多い嵌合部は小さい方が好ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2014-57702号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述したように、リデュースの観点からは、ジッパーテープの嵌合部を小さくして軽量化するのが好ましい。しかし、嵌合部を小さくすると、嵌合強度が低下して密封性が損なわれるおそれがある。
【0008】
その点、特許文献1には、包装袋の薄型化を目的としたものではあるが、嵌合部の高さを低くしても高い密封性が確保できる技術が開示されている。しかし、その嵌合部の雄側は、鈎突条が1つでなく、2つもあることに加え密封用の突条も含むため、樹脂量としては逆に増加する構造となっており、軽量化はされていない。
【0009】
そこで、開示する技術では、最も構造がシンプルな、突起部分が1つの雄型の嵌合部とそれに対応した1つの雌型の嵌合部の形態を検討して、その剛性と柔軟性のバランスを調整することにより、必要な嵌合強度を確保しながら軽量化することを目指すこととした。
【課題を解決するための手段】
【0010】
開示する技術は、互いに嵌合する一対の第1部材及び第2部材を備えた嵌合具に関する。
(【0011】以降は省略されています)

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