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公開番号2024145175
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023057428
出願日2023-03-31
発明の名称空調表示装置および方法
出願人アズビル株式会社
代理人個人
主分類F24F 11/50 20180101AFI20241004BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】室内空間の快適性の評価結果を居住者が認識し易いように表示する。
【解決手段】空調表示装置は、室内空間の画像を取得する室内画像取得部2と、室内空間の快適性の度合を示す情報を推定する快適性情報取得部3と、快適性情報取得部3が快適性の度合を示す情報を推定した室内空間上の位置を、室内画像取得部2が取得した画像上の位置に変換して、変換後の座標の位置に快適性の度合いを表現するマークを配置した画像を生成する画像生成処理部4と、室内空間の画像上に、画像生成処理部4が生成したマークの画像が重ねて表示されるように、これら2枚の画像を合成して表示する快適性情報表示部6を備える。画像生成処理部4は、快適性の度合いが好ましい状況にある場合ほどマークが一定方向を向くように画像を生成する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
室内空間の画像を取得するように構成された室内画像取得部と、
前記室内空間の環境計測値に基づいて前記室内空間の快適性の度合を示す情報を推定するように構成された快適性情報取得部と、
前記快適性情報取得部が前記快適性の度合を示す情報を推定した室内空間上の位置を、前記室内画像取得部が取得した画像上の位置に変換して、変換後の座標の位置に前記快適性の度合いを表現する第1のマークを配置した画像を生成するように構成された画像生成処理部と、
前記室内画像取得部が取得した室内空間の画像上に、前記画像生成処理部が生成した第1のマークの画像が重ねて表示されるように、これら2枚の画像を合成して表示するように構成された快適性情報表示部とを備え、
前記画像生成処理部は、前記快適性情報取得部が取得した情報が示す快適性の度合いが好ましい状況にある場合ほど、前記第1のマークが一定方向を向くように画像を生成することを特徴とする空調表示装置。
続きを表示(約 3,000 文字)【請求項2】
請求項1記載の空調表示装置において、
前記室内画像取得部が取得した室内空間の画像上に、前記第1のマークの前記一定方向を認識し易くするための第2のマークを配置した画像を生成するように構成された補助画像生成処理部をさらに備え、
前記快適性情報表示部は、前記室内画像取得部が取得した室内空間の画像上に、前記画像生成処理部が生成した第1のマークの画像と前記補助画像生成処理部が生成した第2のマークの画像とが重ねて表示されるように、これら3枚の画像を合成して表示することを特徴とする空調表示装置。
【請求項3】
室内空間に画像を投影する範囲である2次元の投影空間を確定するように構成された表示位置確定部と、
前記室内空間の環境計測値に基づいて前記室内空間の快適性の度合を示す情報を推定するように構成された快適性情報取得部と、
前記快適性情報取得部が前記快適性の度合を示す情報を推定した室内空間上の位置を、前記表示位置確定部が確定した投影空間上の位置に変換して、変換後の座標の位置に前記快適性の度合いを表現する第1のマークを配置した画像を生成するように構成された画像生成処理部と、
前記画像生成処理部が生成した第1のマークの画像を前記室内空間の壁面、床面または天井面に投影するように構成された快適性情報表示部とを備え、
前記画像生成処理部は、前記快適性情報取得部が取得した情報が示す快適性の度合いが好ましい状況にある場合ほど、前記第1のマークが一定方向を向くように画像を生成することを特徴とする空調表示装置。
【請求項4】
請求項3記載の空調表示装置において、
前記表示位置確定部が確定した投影空間上に、前記第1のマークの前記一定方向を認識し易くするための第2のマークを配置した画像を生成するように構成された補助画像生成処理部をさらに備え、
前記快適性情報表示部は、前記画像生成処理部が生成した第1のマークの画像と前記補助画像生成処理部が生成した第2のマークの画像とが重ねて表示されるように、これら2枚の画像を合成して前記室内空間の壁面、床面または天井面に投影することを特徴とする空調表示装置。
【請求項5】
MRデバイスを装着したユーザが前記MRデバイスの透過型の表示パネルを通して見る室内空間の範囲である2次元の視野空間を確定するように構成された室内領域認識部と、
前記室内空間の環境計測値に基づいて前記室内空間の快適性の度合を示す情報を推定するように構成された快適性情報取得部と、
前記快適性情報取得部が前記快適性の度合を示す情報を推定した室内空間上の位置を、前記室内領域認識部が確定した視野空間上の位置に変換して、変換後の座標の位置に前記快適性の度合いを表現する第1のマークを配置した画像を生成するように構成された画像生成処理部と、
前記画像生成処理部が生成した第1のマークの画像を前記MRデバイスの透過型の表示パネルに表示させるように構成された快適性情報表示部とを備え、
前記画像生成処理部は、前記快適性情報取得部が取得した情報が示す快適性の度合いが好ましい状況にある場合ほど、前記第1のマークが一定方向を向くように画像を生成することを特徴とする空調表示装置。
【請求項6】
請求項5記載の空調表示装置において、
前記室内領域認識部が確定した視野空間上に、前記第1のマークの前記一定方向を認識し易くするための第2のマークを配置した画像を生成するように構成された補助画像生成処理部をさらに備え、
前記快適性情報表示部は、前記画像生成処理部が生成した第1のマークの画像と前記補助画像生成処理部が生成した第2のマークの画像とが重ねて表示されるように、これら2枚の画像を合成して前記MRデバイスの透過型の表示パネルに表示させることを特徴とする空調表示装置。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか1項に記載の空調表示装置において、
前記第1のマークの方向を変化させるユーザによる操作を受け付けるように構成された方向操作入力部と、
前記方向操作入力部が受け付けたユーザによる方向操作を前記室内空間の空調に対する操作要求指示に変換して出力するように構成された操作指示出力部とをさらに備えることを特徴とする空調表示装置。
【請求項8】
室内空間の画像を取得する第1のステップと、
前記室内空間の環境計測値に基づいて前記室内空間の快適性の度合を示す情報を推定する第2のステップと、
前記快適性の度合を示す情報を推定した室内空間上の位置を、前記第1のステップで取得した画像上の位置に変換して、変換後の座標の位置に前記快適性の度合いを表現する第1のマークを配置した画像を生成する第3のステップと、
前記第1のステップで取得した室内空間の画像上に、前記第3のステップで生成した第1のマークの画像が重ねて表示されるように、これら2枚の画像を合成して表示する第4のステップとを含み、
前記第3のステップは、前記第2のステップで取得した情報が示す快適性の度合いが好ましい状況にある場合ほど、前記第1のマークが一定方向を向くように画像を生成するステップを含むことを特徴とする空調表示方法。
【請求項9】
室内空間に画像を投影する範囲である2次元の投影空間を確定する第1のステップと、
前記室内空間の環境計測値に基づいて前記室内空間の快適性の度合を示す情報を推定する第2のステップと、
前記快適性の度合を示す情報を推定した室内空間上の位置を、前記第1のステップで確定した投影空間上の位置に変換して、変換後の座標の位置に前記快適性の度合いを表現する第1のマークを配置した画像を生成する第3のステップと、
前記第3のステップで生成した第1のマークの画像を前記室内空間の壁面、床面または天井面に投影する第4のステップとを含み、
前記第3のステップは、前記第2のステップで取得した情報が示す快適性の度合いが好ましい状況にある場合ほど、前記第1のマークが一定方向を向くように画像を生成するステップを含むことを特徴とする空調表示方法。
【請求項10】
MRデバイスを装着したユーザが前記MRデバイスの透過型の表示パネルを通して見る室内空間の範囲である2次元の視野空間を確定する第1のステップと、
前記室内空間の環境計測値に基づいて前記室内空間の快適性の度合を示す情報を推定する第2のステップと、
前記快適性の度合を示す情報を推定した室内空間上の位置を、前記第1のステップで確定した視野空間上の位置に変換して、変換後の座標の位置に前記快適性の度合いを表現する第1のマークを配置した画像を生成する第3のステップと、
前記第3のステップで生成した第1のマークの画像を前記MRデバイスの透過型の表示パネルに表示させる第4のステップとを含み、
前記第3のステップは、前記第2のステップで取得した情報が示す快適性の度合いが好ましい状況にある場合ほど、前記第1のマークが一定方向を向くように画像を生成するステップを含むことを特徴とする空調表示方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、室内空間の快適性の評価結果を表示する空調表示装置に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
建物内空調の対象となる居住環境の温熱快適性は、体感温度で示される温度感、暑い/寒いといった居住者の温冷感、室内環境への不満足度/満足度などで評価される。そこで、快適性の分布状況の表示方法が提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に開示された表示方法は、実態評価を適用する際の室内環境管理画面に、実態評価での評価結果に加え、一律の基準での空調制御状態(空調状態)を示す一律評価での評価結果を、比較可能なように同時に表示するものである。これにより、居住者の感じ方の実態に合った快適性評価結果を提示しながら、空調システム不具合の発見が遅れるなどの支障が発生する可能性を低減できる。
【0004】
ただし、特許文献1に開示された表示方法は、設備管理者が監視する室内環境管理画面などに情報を表示することを想定しており、空調の運用管理に有効活用できる情報を設備管理者に提供することを目的としているので、空調の運用管理の専門家ではない居住者に情報を提供することを想定していない。
【0005】
居住者に快適性の状況を認識させるようにすれば、居住者の適切な操作行動が促進されることが期待できる。したがって、室内空間の快適性の状況を表す情報を居住者が認識し易いように提供することは重要なことであり、常に改善が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2021-196616号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、室内空間の快適性の評価結果を居住者が認識し易いように表示することができる空調表示装置および方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の空調表示装置は、室内空間の画像を取得するように構成された室内画像取得部と、前記室内空間の環境計測値に基づいて前記室内空間の快適性の度合を示す情報を推定するように構成された快適性情報取得部と、前記快適性情報取得部が前記快適性の度合を示す情報を推定した室内空間上の位置を、前記室内画像取得部が取得した画像上の位置に変換して、変換後の座標の位置に前記快適性の度合いを表現する第1のマークを配置した画像を生成するように構成された画像生成処理部と、前記室内画像取得部が取得した室内空間の画像上に、前記画像生成処理部が生成した第1のマークの画像が重ねて表示されるように、これら2枚の画像を合成して表示するように構成された快適性情報表示部とを備え、前記画像生成処理部は、前記快適性情報取得部が取得した情報が示す快適性の度合いが好ましい状況にある場合ほど、前記第1のマークが一定方向を向くように画像を生成することを特徴とするものである。
【0009】
また、本発明の空調表示装置の1構成例は、前記室内画像取得部が取得した室内空間の画像上に、前記第1のマークの前記一定方向を認識し易くするための第2のマークを配置した画像を生成するように構成された補助画像生成処理部をさらに備え、前記快適性情報表示部は、前記室内画像取得部が取得した室内空間の画像上に、前記画像生成処理部が生成した第1のマークの画像と前記補助画像生成処理部が生成した第2のマークの画像とが重ねて表示されるように、これら3枚の画像を合成して表示することを特徴とするものである。
【0010】
また、本発明の空調表示装置は、室内空間に画像を投影する範囲である2次元の投影空間を確定するように構成された表示位置確定部と、前記室内空間の環境計測値に基づいて前記室内空間の快適性の度合を示す情報を推定するように構成された快適性情報取得部と、前記快適性情報取得部が前記快適性の度合を示す情報を推定した室内空間上の位置を、前記表示位置確定部が確定した投影空間上の位置に変換して、変換後の座標の位置に前記快適性の度合いを表現する第1のマークを配置した画像を生成するように構成された画像生成処理部と、前記画像生成処理部が生成した第1のマークの画像を前記室内空間の壁面、床面または天井面に投影するように構成された快適性情報表示部とを備え、前記画像生成処理部は、前記快適性情報取得部が取得した情報が示す快適性の度合いが好ましい状況にある場合ほど、前記第1のマークが一定方向を向くように画像を生成することを特徴とするものである。
(【0011】以降は省略されています)

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