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公開番号2024143797
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2023056685
出願日2023-03-30
発明の名称硬化性樹脂組成物およびその利用
出願人株式会社カネカ
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類C08L 63/00 20060101AFI20241003BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】ハンドリング性および耐シャワー性に優れ、かつ、接着強度に優れる硬化物を提供できる硬化性樹脂組成物を提供する。
【解決手段】特定量の、エポキシ樹脂(A)と、特定の物性を有するシェル層を備えるコアシェル構造を有するポリマー粒子(B)と、ジシアンジアミド(C)と、硬化剤及び/又は硬化促進剤(D)と、ブロックドイソシアネート(E)と、を含む硬化性樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
エポキシ樹脂(A)100重量部と、
コア層とシェル層とを含むコアシェル構造を有するポリマー粒子(B)5重量部~100重量部と、
ジシアンジアミド(C)5重量部~20重量部と、
硬化剤及び/又は硬化促進剤(D)1.5重量部~10重量部と、
ブロックドイソシアネート(E)0重量部~20重量部と、を含み、
前記シェル層のガラス転移温度が-25℃~18℃であり、
前記シェル層のSP値が10.00~10.65(cal/cm


1/2
未満であり、
前記シェル層は、前記シェル層を構成する全構成単位100質量%中、炭素数1~3の直鎖状または分岐状のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートに由来する構成単位を30質量%~90重量%含む、
硬化性樹脂組成物。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
DSC測定における発熱ピーク温度が156℃未満である、請求項1に記載の硬化性樹脂組成物。
【請求項3】
前記硬化性組成物が、前記硬化剤及び/又は硬化促進剤(D)として、芳香族ウレア系硬化促進剤を含み、かつ、前記ブロックドイソシアネート(E)が、芳香族ポリイソシアネートに由来する構造を含まない、請求項1に記載の硬化性樹脂組成物。
【請求項4】
前記シェル層のガラス転移温度が-14℃~18℃である、請求項1に記載の硬化性樹脂組成物。
【請求項5】
前記コア層は、ジエン系ゴム、(メタ)アクリレート系ゴムおよびオルガノシロキサン系ゴムからなる群より選択される1種以上を含む、請求項1に記載の硬化性樹脂組成物。
【請求項6】
前記コア層がブタジエンゴムであり、かつ、前記シェル層がビニルシアン系単量体に由来する構成単位を含まない、請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項7】
請求項1~6の何れか1項に記載の硬化性組成物を含む、車両用構造接着剤。
【請求項8】
請求項1~6の何れか1項に記載の硬化性組成物を硬化してなる、硬化物。
【請求項9】
複数の基材が請求項8に記載の硬化物により接着されてなる積層体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、硬化性樹脂組成物およびその利用に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
エポキシ樹脂を含む硬化性樹脂組成物は、寸法安定性、機械的強度、電気的絶縁特性、耐熱性、耐水性、耐薬品性などの多くの点で優れており、種々の用途に利用されている。
【0003】
このようなエポキシ樹脂を含む硬化性樹脂組成物の用途の一例として、自動車用の構造接着剤が知られている。特許文献1~4には、エポキシ樹脂を含む硬化性樹脂組成物に関する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-194316号公報
国際公開公報WO2019/208569号
国際公開公報WO2020/218552号
特開2022-092250号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1~4に記載のような従来の硬化性樹脂組成物には、ハンドリング性および耐シャワー性、ならびに、硬化性樹脂組成物を硬化してなる硬化物の接着強度の観点から、さらなる改善の余地があった。
【0006】
上記のような現状に鑑み、本発明の一態様は、ハンドリング性および耐シャワー性に優れ、かつ、接着強度に優れる硬化物を提供できる硬化性樹脂組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、本発明を完成させるに至った。
【0008】
すなわち本発明の一実施形態は、以下の構成を含むものである。
〔1〕エポキシ樹脂(A)100重量部と、コア層とシェル層とを含むコアシェル構造を有するポリマー粒子(B)5重量部~100重量部と、ジシアンジアミド(C)5重量部~20重量部と、硬化剤及び/又は硬化促進剤(D)1.5重量部~10重量部と、ブロックドイソシアネート(E)0重量部~20重量部と、を含み、前記シェル層のガラス転移温度が-25℃~18℃であり、前記シェル層のSP値が10.00~10.65(cal/cm


1/2
未満であり、前記シェル層は、前記シェル層を構成する全構成単位100質量%中、炭素数1~3の直鎖状または分岐状のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートに由来する構成単位を30質量%~90重量%含む、
硬化性樹脂組成物。
〔2〕DSC測定における発熱ピーク温度が156℃未満である、〔1〕に記載の硬化性樹脂組成物。
〔3〕前記硬化性組成物が、前記硬化剤及び/又は硬化促進剤(D)として、芳香族ウレア系硬化促進剤を含み、かつ、前記ブロックドイソシアネート(E)が、芳香族ポリイソシアネートに由来する構造を含まない、〔1〕または〔2〕に記載の硬化性樹脂組成物。
〔4〕前記シェル層のガラス転移温度が-14℃~18℃である、〔1〕~〔3〕の何れか1つに記載の硬化性樹脂組成物。
〔5〕前記コア層は、ジエン系ゴム、(メタ)アクリレート系ゴムおよびオルガノシロキサン系ゴムからなる群より選択される1種以上を含む、〔1〕~〔4〕の何れか1つに記載の硬化性樹脂組成物。
〔6〕前記コア層がブタジエンゴムであり、かつ、前記シェル層がビニルシアン系単量体に由来する構成単位を含まない、〔1〕~〔5〕の何れか1つに記載の硬化性組成物。
〔7〕〔1〕~〔6〕の何れか1つに記載の硬化性組成物を含む、車両用構造接着剤。
〔8〕〔1〕~〔6〕の何れか1つに記載の硬化性組成物を硬化してなる、硬化物。
〔9〕複数の基材が〔8〕に記載の硬化物により接着されてなる積層体。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一実施形態によれば、ハンドリング性および耐シャワー性に優れ、かつ、接着強度に優れる硬化物を提供できる硬化性樹脂組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の一実施形態について以下に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、以下に説明する各構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態や実施例にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態や実施例についても本発明の技術的範囲に含まれる。また、本明細書中に記載された学術文献および特許文献の全てが、本明細書中において参考文献として援用される。また、本明細書において特記しない限り、数値範囲を表す「A~B」は、「A以上B以下」を意図する。
(【0011】以降は省略されています)

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