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公開番号2024165639
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2023082001
出願日2023-05-18
発明の名称容器入りヨーグルトの製造方法、及びヨーグルトの容器充填時の液だれ防止方法
出願人株式会社カネカ,株式会社函館酪農公社
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類A23C 9/123 20060101AFI20241121BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】容器への間欠充填工程における被充填物であるヨーグルトの液だれの発生を防ぎつつ、容器への充填後もとろみ感が維持できる容器入りヨーグルトの製造方法、及びヨーグルトの容器充填時の液だれ防止方法を提供すること。
【解決手段】容器入りヨーグルトの製造方法であって、BH型粘度計により、No.4のローターを用いて、2rpmの回転速度で、10℃において測定した粘度が20~60Pa・sのヨーグルトを、最大差し渡し長さが5~18mmの吐出口を1~15個有する充填ノズルを用いて、容器に間欠充填する工程を含む、容器入りヨーグルトの製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
容器入りヨーグルトの製造方法であって、
BH型粘度計により、No.4のローターを用いて、2rpmの回転速度で、10℃において測定した粘度が20~60Pa・sのヨーグルトを、最大差し渡し長さが5~18mmの吐出口を1~15個有する充填ノズルを用いて、容器に間欠充填する工程を含む、容器入りヨーグルトの製造方法。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記充填ノズルが平板状の先端部を有し、
前記先端部に前記吐出口が設けられ、前記先端部における前記吐出口の開口率が3~22%である、請求項1に記載の容器入りヨーグルトの製造方法。
【請求項3】
前記充填ノズルにおける吐出口の外縁部の厚みが0.5~5mmである、請求項1又は2に記載の容器入りヨーグルトの製造方法。
【請求項4】
前記間欠充填前のヨーグルトのカードのメジアン径が5~70μmである、請求項1又は2に記載の容器入りヨーグルトの製造方法。
【請求項5】
ヨーグルトの容器充填時の液だれ防止方法であって、
BH型粘度計により、No.4のローターを用いて、2rpmの回転速度で、10℃において測定した粘度が20~60Pa・sのヨーグルトを、最大差し渡し長さが5~18mmの吐出口を1~15個有する充填ノズルを用いて、容器に間欠充填する工程を含む、ヨーグルトの容器充填時の液だれ防止方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、容器入りヨーグルトの製造方法、及びヨーグルトの容器充填時の液だれ防止方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
ヨーグルト、ドレッシング及びソース等の流動性食品は、工業的には、タンク等の大容量容器で調合又は調理された後、該大容量容器から一定の小容量又は中容量の販売単位毎に個別容器に充填機を用いて間欠充填され、その後密封することで製造される。
【0003】
前記間欠充填工程において、充填後の充填ノズルから被充填物の液だれが生じると、被充填物を目的の容量で容器に充填することができない、容器の縁や側面に液だれした被充填物が付着して汚れる、更に当該汚れによりその後の密封工程において密封不良が生じる等により、生産性や衛生レベルが低下するといった問題が発生する。なお、本開示において「液だれ」とは、容器への充填時以外に、意図せず被充填物が充填ノズルの吐出口から吐出し落下する現象をいう。
【0004】
当該問題の発生を防ぐために、充填機の駆動機構や充填条件(充填速度や充填圧力等)を適宜調整することが行われているが、これらの方法は、被充填物へ物理的なストレスを与える場合も多く、物理的なストレスの影響が大きい食品、特に前発酵型製法により作られる高粘度タイプのヨーグルトにおいて、充填後に過度な粘度低下が生じたり、とろみ感が低下する等の問題が生じやすく、技術的な解決が求められていた。
【0005】
特許文献1には、粘性液状物が流通する流路と、前記粘性液状物が吐出される吐出口と、を備え、前記吐出口は、中央部にくびれを有する変形楕円形状である、クリームチーズ等の粘性液状物の液だれを抑制することができる充填ノズルが開示されている。しかしながら、当該文献の粘性液状物の粘度は4000~20000cP(4~20Pa・s)程度であり、前発酵型製法によって更に高い粘度を有するヨーグルトの充填に適したものではなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2019-51983号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、容器への間欠充填工程における被充填物であるヨーグルトの液だれの発生を防ぎつつ、容器への充填後もとろみ感が維持できる容器入りヨーグルトの製造方法、及びヨーグルトの容器充填時の液だれ防止方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、高い粘度を有するヨーグルトにおいて、吐出口の最大差し渡し長さ及び数が特定範囲である充填ノズルを用いて、容器に間欠充填することにより、間欠充填工程における被充填物の液だれの発生を防止するとともに、容器への充填後もとろみ感を維持できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
即ち、本発明の第一は、容器入りヨーグルトの製造方法であって、BH型粘度計により、No.4のローターを用いて、2rpmの回転速度で、10℃において測定した粘度が20~60Pa・sのヨーグルトを、最大差し渡し長さが5~18mmの吐出口を1~15個有する充填ノズルを用いて、容器に間欠充填する工程を含む、容器入りヨーグルトの製造方法に関する。好ましい実施態様は、前記充填ノズルが平板状の先端部を有し、前記先端部に前記吐出口が設けられ、前記先端部における前記吐出口の開口率が3~22%である、前記容器入りヨーグルトの製造方法;前記充填ノズルにおける吐出口の外縁部の厚みが0.5~5mmである、前記容器入りヨーグルトの製造方法;並びに、前記間欠充填前のヨーグルトのカードのメジアン径が5~70μmである、前記容器入りヨーグルトの製造方法に関する。本発明の第二は、ヨーグルトの容器充填時の液だれ防止方法であって、BH型粘度計により、No.4のローターを用いて、2rpmの回転速度で、10℃において測定した粘度が20~60Pa・sのヨーグルトを、最大差し渡し長さが5~18mmの吐出口を1~15個有する充填ノズルを用いて、容器に間欠充填する工程を含む、ヨーグルトの容器充填時の液だれ防止方法に関する。
【発明の効果】
【0010】
本発明に従えば、容器への間欠充填工程における被充填物であるヨーグルトの液だれの発生を防ぎつつ、容器への充填後もとろみ感が維持できる容器入りヨーグルトの製造方法、及びヨーグルトの容器充填時の液だれ防止方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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