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公開番号2024160196
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-13
出願番号2021162014
出願日2021-09-30
発明の名称炎遮蔽性布帛を含む難燃性布張り家具
出願人株式会社カネカ
代理人
主分類D01F 6/54 20060101AFI20241106BHJP(天然または人造の糸または繊維;紡績)
要約【課題】環境への影響が懸念されず、高い難燃性を有するニット生地を含む難燃性布張り家具を提供する。
【解決手段】難燃性アクリル系繊維及びセルロース系繊維を含む炎遮蔽性布帛を含む難燃性布張り家具であって、前記炎遮蔽性布帛に含まれるマグネシウム化合物が、布帛全体質量に対して1.5質量%以上13.5質量%以下であり、BS5852:2006に基づいた燃焼性試験によって測定した、残炎時間および残じん時間が120秒以下である、難燃性布張り家具に関する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
難燃性アクリル系繊維(A)及びセルロース系繊維(B)を含む炎遮蔽性布帛を含む難燃性布張り家具であって、
前記炎遮蔽性布帛に含まれるマグネシウム化合物が、布帛全体質量に対して1.5質量%以上13.5質量%以下であり、
BS5852:2006に基づいた燃焼性試験によって測定した、残炎時間および残じん時間が120秒以下である、難燃性布張り家具。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
炎遮蔽性布帛は、布帛全体質量に対して前記難燃性アクリル系繊維(A)を60~90質量%、前記セルロース系繊維(B)を10~40質量%を含み、炎遮蔽性布帛の目付が120g/m
2
以上220g/m
2
以下である、請求項1に記載の難燃性布張り家具。
【請求項3】
難燃性アクリル系繊維(A)は、アクリロニトリル30~85質量%、ハロゲン含有ビニル単量体及びハロゲン含有ビニリデン単量体からなる群から選ばれる1以上のハロゲン含有系単量体15~65質量%、及びスルホン酸基含有単量体0~3質量%から生成されるアクリロニトリル系共重合体で構成される、請求項1または2に記載の難燃性布張り家具。
【請求項4】
難燃性アクリル系繊維(A)は、繊維内部全体にマグネシウム化合物を2~15質量%含む、請求項1から3いずれかに記載の難燃性布張り家具。
【請求項5】
マグネシウム化合物の平均粒子径が0.3μm以上である、請求項4に記載の難燃性布張り家具。
【請求項6】
マグネシウム化合物は、酸化マグネシウム及び/または水酸化マグネシウムである、請求項4または5に記載の難燃性布張り家具。
【請求項7】
セルロース系繊維(B)は、天然セルロース繊維及び再生セルロース繊維からなる群から選ばれる1以上である、請求項1~6のいずれかに記載の難燃性布張り家具。
【請求項8】
炎遮蔽性布帛は、ニット生地である、請求項1~7のいずれかに記載の難燃性布張り家具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、炎遮蔽性布帛を含む難燃性布張り家具に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、アクリル系繊維等のハロゲン含有繊維の難燃化には、難燃剤としてアンチモン化合物を1~50質量%程度含有させる方法がある(例えば、特許文献1)。当該難燃剤を含有した難燃性アクリル系繊維は、難燃化していない他の繊維と組み合わせて炎遮蔽性布帛として、難燃性布張り家具に用いられている(例えば、特許文献2)。
【0003】
また、アンチモン化合物以外のハロゲン含有繊維に難燃性を付与する化合物としてガラス転移温度が400℃以下のガラス成分を用いることが行われている(例えば、特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開昭61-89339号公報
WO2006008958A1号公報
WO2006008900A1号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、アンチモン化合物やガラス転移温度が400℃以下のガラス成分の場合、これらの化合物の溶出や排出による環境への影響が懸念されており、改善の余地があった。また、難燃性布張り家具の場合、燃焼時において炎遮蔽性能が十分でなくウレタンフォーム等の内部構造体に着炎することがあり、優れた風合い、吸湿性、触感を有しつつ、かつ炎遮蔽性をさらに向上することが求められていた。
【0006】
本発明は、上記従来の問題を解決するため、環境への影響が低減され、高い炎遮蔽性を有する炎遮蔽性布帛を含む難燃性および風合いに優れた布張り家具を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、難燃性アクリル系繊維(A)及びセルロース系繊維(B)を含む炎遮蔽性布帛を含む難燃性布張り家具であって、前記炎遮蔽性布帛に含まれるマグネシウム化合物が、布帛全体質量に対して1.5質量%以上13.5質量%以下であり、BS5852:2006に基づいた燃焼性試験によって測定した、残炎時間および残じん時間が120秒以下である、難燃性布張り家具に関する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、環境への影響の懸念が低減され、優れた風合いを有し、さらに、良好な炎遮蔽性能を有する難燃性布張り家具を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の発明者らは、炎遮蔽性布帛で布張り家具の内部構造体を覆うことにより、環境への影響の懸念を低減しつつ、優れた難燃性や炎遮蔽性が発現し、燃焼試験において残炎時間及び残じん時間が短縮されるとともに、中でもソファー、カウチ等において用いられるウレタンフォームの持つ素材独特の風合いや心地よさを充分確保しながら、高度に難燃化できることを見出した。
【0010】
本発明の1以上の実施形態において、「残炎時間」及び「残じん時間」は、それぞれBS5852:2006に基づいた燃焼性試験により測定することができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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