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公開番号2025099169
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023215611
出願日2023-12-21
発明の名称ポリエステル系繊維
出願人クラレトレーディング株式会社
代理人個人,個人
主分類D01F 6/62 20060101AFI20250626BHJP(天然または人造の糸または繊維;紡績)
要約【課題】生分解性を有し、低温でシールした場合も接着強度が高い繊維構造体を実現できる繊維を提供すること。
【解決手段】生分解性の脂肪族または芳香族ポリエステルを含み、ウスター斑(U%)は1.80%以下である繊維。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
生分解性の脂肪族または芳香族ポリエステルを含み、ウスター斑(U%)は1.80%以下である繊維。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
単糸繊度は4.0~10.0dtexである、請求項1に記載の繊維。
【請求項3】
総繊度は100dtex以下である、請求項1に記載の繊維。
【請求項4】
前記脂肪族または芳香族ポリエステルは、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンアジペートテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートサクシネートおよびポリブチレンサクシネートアジペートからなる群から選択される少なくとも1つである、請求項1に記載の繊維。
【請求項5】
JIS K7210-1(2014)に従い、190℃、荷重2.16kgで測定される、前記脂肪族または芳香族ポリエステルのメルトフローレートは10~40g/10分である、請求項1に記載の繊維。
【請求項6】
溶融紡糸により、前記脂肪族または芳香族ポリエステルを含む糸条を得る工程、および
得られた糸条を、温度80℃以下、延伸倍率1.1~4.0倍で延伸する工程
を含む、請求項1に記載の繊維の製造方法。
【請求項7】
請求項1に記載の繊維を含む、繊維構造体。
【請求項8】
請求項7に記載の繊維構造体を含む、飲料抽出フィルター。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリエステル系繊維に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
ティーバッグなどの嗜好飲料用フィルターに、地球環境保護の観点から、ポリ乳酸(PLA)などの生分解性を有するポリマーを使用することが知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-104506号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
PLAは融点が従来の汎用樹脂(例えばポリエチレン)に比べて高い(約175℃)ため、PLA繊維を含む繊維構造体をヒートシールしてフィルターを作製する場合、接着強度を高めるために従来より高い温度でシールする必要があった。しかしながら、シール時の温度が高いと、接着部以外にも融着してしまう可能性があった。また、シール時の温度が高いほど冷却に時間がかかるため、冷却の過程で繊維内に冷却斑ができ、フィルターの品質が悪化する可能性があった。
【0005】
そこで、本発明は、生分解性を有し、低温でシールした場合も接着強度が高い繊維構造体を実現できる繊維を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは前記課題を解決するために詳細に検討を重ねた結果、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は以下の好適な態様を包含する。
【0007】
[1] 生分解性の脂肪族または芳香族ポリエステルを含み、ウスター斑(U%)は1.80%以下である繊維。
[2] 単糸繊度は4.0~10.0dtexである、[1]に記載の繊維。
[3] 総繊度は100dtex以下である、[1]または[2]に記載の繊維。
[4] 前記脂肪族または芳香族ポリエステルは、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンアジペートテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートサクシネートおよびポリブチレンサクシネートアジペートからなる群から選択される少なくとも1つである、[1]~[3]のいずれかに記載の繊維。
[5] JIS K7210-1(2014)に従い、190℃、荷重2.16kgで測定される、前記脂肪族または芳香族ポリエステルのメルトフローレートは10~40g/10分である、[1]~[4]のいずれかに記載の繊維。
[6] 溶融紡糸により、前記脂肪族または芳香族ポリエステルを含む糸条を得る工程、および
得られた糸条を、温度80℃以下、延伸倍率1.1~4.0倍で延伸する工程
を含む、[1]~[5]のいずれかに記載の繊維の製造方法。
[7] [1]~[5]のいずれかに記載の繊維を含む、繊維構造体。
[8] [7]に記載の繊維構造体を含む、飲料抽出フィルター。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、生分解性を有し、低温でシールした場合も接着強度が高い繊維構造体を実現できる繊維を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、詳細に説明する。なお、以下は本発明の実施形態を例示する説明であって、本発明を以下の実施形態に限定することは意図されていない。
【0010】
本発明の繊維は、生分解性の脂肪族または芳香族ポリエステルを含み、ウスター斑(U%)は1.80%以下である。
(【0011】以降は省略されています)

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