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公開番号2024155034
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2023069400
出願日2023-04-20
発明の名称床下断熱材、および床下断熱材の施工方法
出願人株式会社カネカ
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類E04B 1/80 20060101AFI20241024BHJP(建築物)
要約【課題】シンプルに大掛かりな工事を経ずに床下部へ容易に床下断熱材を搬入し、かつ床組部材に対して簡単に床下断熱材を固定する。
【解決手段】床下断熱材(10)の断熱材本体(11)は、2つの床組部材(21、22)間に並列した複数の帯状の合成樹脂発泡体(12)と、合成樹脂発泡体(12)同士を連結する連結部材(13)と、を備え、連結部材(13)は、少なくとも2つの合成樹脂発泡体(12)において、上面および下面の少なくとも下面に接着しており、連結した複数の合成樹脂発泡体(12)の側面から突出し、かつ床組部材(21、22)の下面を被覆する耳部(13a)を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
対向する2つの床組部材間に並列して配された複数の帯状の合成樹脂発泡体と、
互いに隣り合う少なくとも2つの合成樹脂発泡体同士を連結する、少なくとも1つの可撓性の連結部材と、を備えた、板状の断熱材本体を備え、
前記少なくとも1つの連結部材は、
前記少なくとも2つの合成樹脂発泡体において、上面および下面の少なくとも下面に接着しており、
連結した複数の合成樹脂発泡体の側面から突出し、かつ前記床組部材の下面を被覆する耳部を有する、床下断熱材。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記複数の合成樹脂発泡体のうち、前記床組部材に最も近い2つの第1合成樹脂発泡体は、第1V字溝を有し、
前記第1V字溝は、前記第1合成樹脂発泡体において、前記連結部材と反対の面に形成され、前記連結部材へ向かうに従って漸次幅が狭くなっており、
前記第1V字溝を構成する側壁のうち前記床組部材に近い側壁は、前記漸次幅が狭くなる方向に弾性変形する、請求項1に記載の床下断熱材。
【請求項3】
互いに隣り合う2つの合成樹脂発泡体同士の間隔は、10mm未満である、請求項1または2に記載の床下断熱材。
【請求項4】
前記連結した複数の合成樹脂発泡体は、当該合成樹脂発泡体の並列方向と垂直な方向の両端に、延びる第2V字溝を有し、
前記第2V字溝を構成する側壁のうち前記床組部材に近い側壁は、当該第2溝の漸次幅が狭くなる方向に弾性変形する、請求項1または2に記載の床下断熱材。
【請求項5】
前記断熱材本体は、前記連結部材を介して折り畳まれるように構成されており、
折り畳まれた状態の前記断熱材本体は、少なくとも口径が600mmの開口に挿入可能である、請求項1または2に記載の床下断熱材。
【請求項6】
前記合成樹脂発泡体の並列方向に対して垂直な方向の前記断熱材本体の寸法は、250mm~450mmである、請求項1または2に記載の床下断熱材。
【請求項7】
前記連結部材は、合成樹脂フィルムおよび不織布の少なくとも1つから構成されており、前記合成樹脂フィルムおよび前記不織布は、防水機能または防湿機能を有する、請求項1または2に記載の床下断熱材。
【請求項8】
前記少なくとも1つの連結部材は、前記少なくとも2つの合成樹脂発泡体において、上面および下面のうち少なくとも下面に接着しており、
前記合成樹脂発泡体の下面に接着した前記連結部材において、前記合成樹脂発泡体と反対側の面には、調湿剤層が形成されており、
前記調湿剤層は、竹炭、セラミックス炭、およびゼオライトからなる群より選択される少なくとも1つの調湿剤が包含される、請求項1または2に記載の床下断熱材。
【請求項9】
前記合成樹脂発泡体は、ポリスチレン系樹脂発泡体、ポリオレフィン系樹脂発泡体、ポリエステル系樹脂発泡体、ポリカーボネート系樹脂発泡体、ポリウレタン系樹脂発泡体、およびフェノール系樹脂発泡体からなる群より選択される少なくとも1つである、請求項1または2に記載の床下断熱材。
【請求項10】
請求項1または2に記載の床下断熱材の施工方法であって、
床下点検口から、折り畳んだ状態で前記断熱材本体を建築物の床下部へ搬入する搬入工程と、
前記床下部にて、折り畳んだ状態の前記断熱材本体を拡幅し、対向する2つの床組部材間に嵌め込んで、前記断熱材本体を前記床組部材に仮固定する仮固定工程と、
前記床組部材の下面に被覆した前記連結部材の前記耳部を、固定具を用いて、前記床組部材に固定する固定工程と、を含む、床下断熱材の施工方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、床下断熱材、および床下断熱材の施工方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来の床断熱工法において、床下断熱材は、定尺単体に裁断され、床板下部に設置された、根太、大引等の床組部材間に嵌め込まれる。例えば特許文献1には、根太または大引間に、断熱材を分割して設置する床断熱改修工法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-124577号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、しかし、特許文献1の床断熱改修工法では、ある程度、床下断熱材のハンドリングが容易になるものの、次の課題が残されている。すなわち、リフォームやリノベーションにて床断熱を行う際、床下への搬入および床組部材への床下断熱材の固定の容易さの点で課題が残されている。
【0005】
本発明の一態様は、シンプルに大掛かりな工事を経ずに床下部へ容易に搬入でき、かつ床組部材に対して簡単に固定できる、床下断熱材、および床下断熱材の施工方法を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様は、以下の通りである。
【0007】
〔1〕対向する2つの床組部材間に並列して配された複数の帯状の合成樹脂発泡体と、互いに隣り合う少なくとも2つの合成樹脂発泡体同士を連結する、少なくとも1つの可撓性の連結部材と、を備えた、板状の断熱材本体を備え、前記少なくとも1つの連結部材は、前記少なくとも2つの合成樹脂発泡体において、上面および下面の少なくとも下面に接着しており、連結した複数の合成樹脂発泡体の側面から突出し、かつ前記床組部材の下面を被覆する耳部を有する、床下断熱材。
【0008】
〔2〕前記複数の合成樹脂発泡体のうち、前記床組部材に最も近い2つの第1合成樹脂発泡体は、第1V字溝を有し、前記第1V字溝は、前記第1合成樹脂発泡体において、前記連結部材と反対の面に形成され、前記連結部材へ向かうに従って漸次幅が狭くなっており、前記第1V字溝を構成する側壁のうち前記床組部材に近い側壁は、前記漸次幅が狭くなる方向に弾性変形する、〔1〕の床下断熱材。
【0009】
〔3〕互いに隣り合う2つの合成樹脂発泡体同士の間隔は、10mm未満である、〔1〕または〔2〕の床下断熱材。
【0010】
〔4〕前記連結した複数の合成樹脂発泡体は、当該合成樹脂発泡体の並列方向と垂直な方向の両端に、延びる第2V字溝を有し、前記第2V字溝を構成する側壁のうち前記床組部材に近い側壁は、当該第2溝の漸次幅が狭くなる方向に弾性変形する、〔1〕~〔3〕のいずれかの床下断熱材。
(【0011】以降は省略されています)

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