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公開番号
2024178497
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-25
出願番号
2023096653
出願日
2023-06-13
発明の名称
包装体の検査装置
出願人
株式会社カネカ
代理人
弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類
G01N
21/892 20060101AFI20241218BHJP(測定;試験)
要約
【課題】透明部材を包装体の上に置く検査装置であって、効率的な検査が可能となる包装体の検査装置を提供する。
【解決手段】第1シート部と、第1シート部に対向する第2シート部と、第1シート部と第2シート部が互いに固定されているシール部と、第1シート部と第2シート部が互いに固定されていない非固定部と、を有している包装体20の検査装置10であって、包装体20が載置される載置台30と、包装体20を搬送する第1搬送機構40と、透明部材51を搬送する第2搬送機構50と、シール部と重なるように透明部材51を包装体20の上に置く供給部60と、載置台30と透明部材51に挟まれたシール部を撮像するカメラ70と、を有している検査装置10。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
第1シート部と、前記第1シート部に対向する第2シート部と、前記第1シート部と前記第2シート部が互いに固定されているシール部と、前記第1シート部と前記第2シート部が互いに固定されていない非固定部と、を有している包装体の検査装置であって、
前記包装体が載置される載置台と、
前記包装体を搬送する第1搬送機構と、
透明部材を搬送する第2搬送機構と、
前記シール部と重なるように前記透明部材を前記包装体の上に置く供給部と、
前記載置台と前記透明部材に挟まれた前記シール部を撮像するカメラと、を有している検査装置。
続きを表示(約 530 文字)
【請求項2】
前記包装体は複数の包装体であり、前記透明部材は複数の透明部材であり、前記供給部は、前記複数の透明部材のうちの1つを前記複数の包装体のうちの1つの上に置く請求項1に記載の検査装置。
【請求項3】
前記複数の包装体の数よりも前記複数の透明部材の数の方が少ない請求項2に記載の検査装置。
【請求項4】
前記第1搬送機構の搬送方向と前記第2搬送機構の搬送方向が異なる請求項1又は2に記載の検査装置。
【請求項5】
前記第1搬送機構の搬送方向と前記第2搬送機構の搬送方向が同じである請求項1又は2に記載の検査装置。
【請求項6】
前記カメラは、前記載置台と前記透明部材に挟まれた前記シール部及び前記非固定部を撮像する請求項1又は2に記載の検査装置。
【請求項7】
前記透明部材を回収する回収装置をさらに有している請求項1又は2に記載の検査装置。
【請求項8】
前記第1搬送機構と前記第2搬送機構の制御部をさらに有している請求項1又は2に記載の検査装置。
【請求項9】
前記カメラはラインスキャンカメラである請求項1又は2に記載の検査装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装体の検査装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
様々な製品は、製品本来の性能を発揮させたり、製品の安全性を確保したりするために、製品に欠陥がないかを検査する必要があり、対象製品に応じて検査方法が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、織布や不織布といったシートにおいて、紡糸や撚糸の工程で残留した毛羽やロール等の部品に接触したことによる欠陥を検査するために、回転体に接触して搬送されるシートの欠陥を検査する欠陥検査装置であって、シートと回転体とが接触して形成される面の中心点Pにおけるシートの搬送方向に対向する位置に受光面を有する撮像手段を備え、中心点Pと回転体の回転軸とで形成される面と受光面とのなす角度が10度以内であることを特徴とする装置が開示されている。
【0004】
特許文献2には、主に縫製品の欠陥検査に用いられ、部分的に弛んだ弛み部を持つ検査対象物に存在する欠陥を検出する装置であって、検査対象物を保持するワークホルダと、ワークホルダに保持された検査対象物の画像データを取得する撮像部と、画像データ、又は画像データに画像処理を施すことにより生成された処理画像データに基づいて、欠陥を検出する欠陥検出部とを備え、ワークホルダは、検査対象物が置かれる載置面を持った検査テーブルと、検査テーブルの載置面に設けられた台座と、押え板とを有し、台座は載置面上の所定位置に検査対象物が置かれたときに弛み部の背後に潜り込んだ状態となる欠陥検査装置が開示されている。
【0005】
特許文献3には、シート状ワークに変形やたわみが生じている場合でも検査精度を向上できる検査方法及び装置を提供することを課題とし、検査ステージ上に載置され、且つ、ステージと上に重ねられたガラス板とにより挟持されているシート状ワークを、ステージの上方に配された撮像手段により、該撮像手段をステージに沿って移動させながら撮像し、ガラス板の表面に接触するローラーを撮像手段と共に回転移動させ、該ローラーにより撮像手段の視野近傍に位置するガラス板の表面を実質的に同一の押圧力で押さえつける方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2017-156343号公報
特開2015-190899号公報
特開2002-5638号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
食品や医薬品、医療機器等の高衛生状態を保つことが求められる物品を包装する際には、包装体の内部に雑菌が混入したり内容物が外気に触れたりして不衛生な状態とならないように、内容物を入れた後に包装体の開口部をシールして包装体を密封することが行われる。このとき、シール部にピンホールや異物混入等の欠陥が生じていないかどうかを検査することにより、包装体の気密性を確認する必要がある。
【0008】
上記特許文献2及び3では、押え板やガラス板で検査対象部位を押さえつけて検査しているが、ワークホルダや検査ステージに検査対象物をその都度載置する必要があり、検査の効率化の点で改善の余地があった。上記の事情に鑑み、本発明は、効率的な検査が可能となる包装体の検査装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決し得た本発明の実施形態に係る包装体の検査装置は、以下の通りである。
[1]第1シート部と、前記第1シート部に対向する第2シート部と、前記第1シート部と前記第2シート部が互いに固定されているシール部と、前記第1シート部と前記第2シート部が互いに固定されていない非固定部と、を有している包装体の検査装置であって、前記包装体が載置される載置台と、前記包装体を搬送する第1搬送機構と、透明部材を搬送する第2搬送機構と、前記シール部と重なるように前記透明部材を前記包装体の上に置く供給部と、前記載置台と前記透明部材に挟まれた前記シール部を撮像するカメラと、を有している検査装置。
【0010】
上記検査装置によれば、検査対象である包装体を搬送する第1搬送機構と包装体の上に置く透明部材を搬送する第2搬送機構とを有していることにより、包装体の上に透明部材を効率的に置くことができ検査効率を向上することができる。また、載置台と透明部材に挟まれたシール部をカメラで撮像することにより検査を行うため、ピントのずれを防止して精度の高い検査が可能となる。
(【0011】以降は省略されています)
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