TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024142757
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2023055068
出願日2023-03-30
発明の名称輸送切替装置、輸送システム、および輸送方法
出願人株式会社カワタ
代理人個人
主分類B29C 31/04 20060101AFI20241003BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】粉粒体を複数の輸送元のうちの選択された1つから複数の輸送先のうちの選択された1つへ輸送する際に、輸送経路の切替えに伴う材料の混入を抑制し、かつ、装置全体を小型化できる技術を提供する。
【解決手段】この輸送切替装置30は、本体流入口540a,540bと本体流出口550a,550bとが形成された平面から成る側壁部を有する本体ハウジング31と、輸送元と本体流入口540a,540bとを繋ぐ流入側分岐管32a,32bと、流入側分岐管32a,32bと本体ハウジング31との連通を切替える流入側開閉弁33a,33bと、輸送先と本体流出口550a,550bとを繋ぐ流出側分岐管34a,34bと、流出側分岐管34a,34bと本体ハウジング31との連通を切替える流出側開閉弁35a,35bと、を有する。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
複数の輸送元のうちの選択された1つの前記輸送元から、複数の輸送先のうちの選択された1つの前記輸送先へ、粉粒体を輸送する輸送システムにおいて、前記複数の輸送元と前記複数の輸送先との間を繋ぐ輸送経路を切替える輸送切替装置であって、
複数の本体流入口と複数の本体流出口とがそれぞれ形成された平面の側壁部を有する、本体ハウジングと、
それぞれ、上流側の端部において前記複数の輸送元のうちの1つに接続され、下流側の端部において前記複数の本体流入口のうちの1つに接続される、複数の流入側分岐管と、
前記複数の流入側分岐管のそれぞれの内部空間と前記本体ハウジングの内部空間との連通を切替える、複数の流入側開閉弁と、
それぞれ、上流側の端部において前記複数の本体流出口のうちの1つに接続され、下流側の端部において前記複数の輸送先のうちの1つに接続される、複数の流出側分岐管と、
前記複数の流出側分岐管のそれぞれの内部空間と前記本体ハウジングの内部空間との連通を切替える、複数の流出側開閉弁と、
前記本体ハウジングの少なくとも一部に設けられ、前記本体ハウジングの内部空間を外気に対して開放可能にする、外気導入弁と、
を有する、輸送切替装置。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
請求項1に記載の輸送切替装置であって、
前記本体ハウジングは、箱型の立体形状を有する、輸送切替装置。
【請求項3】
請求項2に記載の輸送切替装置であって、
前記本体ハウジングは、長手方向に延びる直方体型の立体形状を有し、
前記本体ハウジングの前記長手方向の両端面のそれぞれに、前記外気導入弁が設けられている、輸送切替装置。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載の輸送切替装置であって、
前記側壁部における前記本体流入口の間隔は、前記本体流入口の直径の1倍以上、かつ、5倍以下であり、
前記側壁部における前記本体流出口の間隔は、前記本体流出口の直径の1倍以上、かつ、5倍以下である、輸送切替装置。
【請求項5】
請求項1または請求項2に記載の輸送切替装置であって、
前記複数の流入側開閉弁はそれぞれ、
前記流入側分岐管が接続される上流側開口が設けられた上流側端と、前記本体流入口に連続する下流側開口が設けられた下流側端と、を有する、ケーシングと、
前記下流側開口を開閉する弁体と、
前記弁体を、前記下流側開口に直交する方向に進退させるエアシリンダと、
を有し、
前記弁体が、前記エアシリンダの駆動によって前記下流側開口を開放すると、前記ケーシングの内部空間と前記本体ハウジングの内部空間とが連通し、
前記弁体が、前記エアシリンダの駆動によって前記下流側開口を閉塞すると、前記ケーシングの内部空間と前記本体ハウジングの内部空間との連通が遮断される、輸送切替装置。
【請求項6】
請求項1または請求項2に記載の輸送切替装置であって、
前記複数の流出側開閉弁はそれぞれ、
前記本体流出口に連続する上流側開口が設けられた上流側端と、前記流出側分岐管が接続される下流側開口が設けられた下流側端と、を有する、ケーシングと、
前記上流側開口を開閉する弁体と、
前記弁体を、前記上流側開口に直交する方向に進退させるエアシリンダと、
を有し、
前記弁体が、前記エアシリンダの駆動によって前記上流側開口を開放すると、前記ケーシングの内部空間と前記本体ハウジングの内部空間とが連通し、
前記弁体が、前記エアシリンダの駆動によって前記上流側開口を閉塞すると、前記ケーシングの内部空間と前記本体ハウジングの内部空間との連通が遮断される、輸送切替装置。
【請求項7】
請求項1または請求項2に記載の輸送切替装置であって、
前記本体ハウジングの内部空間に配置され、前記本体ハウジングの内部空間における、気流の流路を狭める、整流部材
をさらに有する、輸送切替装置。
【請求項8】
請求項1または請求項2に記載の輸送切替装置と、
前記複数の輸送元と、
前記複数の輸送先と、
前記輸送経路において、前記輸送元から前記輸送先へ向かう気流を発生させる気流発生手段と、
を有する、輸送システム。
【請求項9】
請求項8に記載の輸送システムであって、
前記気流発生手段は、前記選択された1つの輸送先から空気を吸引することによって、前記輸送経路において、前記輸送元から前記輸送先へ向かう気流を発生させる、輸送システム。
【請求項10】
複数の輸送元のうちの選択された1つの前記輸送元から、本体ハウジングを有する輸送切替装置を介して、複数の輸送先のうちの選択された1つの前記輸送先へ、粉粒体を輸送する輸送方法であって、
(a)前記本体ハウジングの平面の側壁部に設けられた複数の本体流入口のうち、選択された1つの前記輸送元に接続された本体流入口を開放するとともに、前記本体ハウジングの前記側壁部に設けられた複数の本体流出口のうち、選択された1つの前記輸送先に接続された本体流出口を開放する工程と、
(b)選択された前記輸送元から、開放された前記本体流入口および開放された前記本体流出口を介して、選択された前記輸送先へ、粉粒体を輸送する工程と、
を有し、
前記工程(b)は、前記本体ハウジングに設けられた外気導入弁を閉塞した状態と開放した状態とに切替えつつ、実行する、輸送方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の輸送元のうちの選択された1つの輸送元から、複数の輸送先のうちの選択された1つの輸送先へ、粉体または粒体からなる材料(以下「粉粒体」と称する)を輸送する輸送システムにおいて、当該複数の輸送元と当該複数の輸送先との間を繋ぐ輸送経路を切替える輸送切替装置と、当該輸送切替装置を介して粉粒体を輸送する輸送方法と、当該輸送システムと、に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、プラスチック製品の製造工程では、各種の原材料が貯留された複数の原料タンク等からなる輸送元の1つから、射出成形機等の輸送先へ、輸送経路を切替えながら輸送することがある。このような輸送経路の切替装置については、例えば、特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平09-086658号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1は、各種の原材料を成形機に輸送する際に用いる配管切替装置に関する。特許文献1の配管切替装置は、第1輸送管(2)と、複数の第2輸送管(5)とを、湾曲状の切替配管(4)を介して切替える。具体的には、第1輸送管(2)に切替配管(4)の一端側を接続しつつ、切替配管(4)の他端側を第1輸送管(2)との接続部位を支点として周方向に回転可能とする。また、切替配管(4)の他端が回転して描く周方向の移動軌跡上に、複数の第2輸送管(5)を配設する。また、切替配管(4)の他端と第2輸送管(5)とを、接続筒(6)および付勢手段(7)等を用いて着脱可能とする(段落0006,図1)。さらに、2基の配管切替装置を、それぞれの第1輸送管(2)側で互いに接続することにより、複数の第2輸送管(5)から複数の第2輸送管(5)へ輸送する構成とする。これにより、各種の原材料を複数の原料タンク(T)から複数の成形機(M)へ輸送することもできる(段落0021,図7-8)。
【0005】
より具体的には、切替配管(4)における第2輸送管(5)との接続側端部に、接続筒(6)を受け入れ可能な受入筒部(4a)を組付けて、受入筒部(4a)内に接続筒(6)を出退自由に挿嵌する。また、接続筒(6)における第2輸送管(5)との接続側端部外周に、筒状ブラケット(6a)を取り付けて、接続筒(6)を受入筒部(4a)から突出する方向へ移動させる。そして、筒状ブラケット(6a)の下端面を、第2輸送管(5)の開口部外周囲に当接させることで、切替配管(4)を任意の第2輸送管(5)に接続する(段落0015,図4)。
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示された切替構造の場合、受入筒部(4a)と接続筒(6)との間や、筒状ブラケット(6a)と第2輸送管(5)との間等に、段差が生じ易い。このため、輸送経路を切替えながら原材料を輸送する過程で、当該段差において原材料残りが発生し、これにより材料の混入に至る虞がある。また、特許文献1に開示された装置は、輸送経路を切替えるために、原材料を輸送する配管の一部を回転させることが必要となる。このため、装置全体が大がかりとなり、スペースの限られた場所に配置することが難しくなる虞がある。
【0007】
本発明は、粉粒体を複数の輸送元のうちの選択された1つの輸送元から複数の輸送先のうちの選択された1つの輸送先へ輸送する際に、輸送経路の切替えに伴う材料の混入を抑制し、かつ、装置全体を小型化して配置スペースを低減できる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本願の第1発明は、複数の輸送元のうちの選択された1つの前記輸送元から、複数の輸送先のうちの選択された1つの前記輸送先へ、粉粒体を輸送する輸送システムにおいて、前記複数の輸送元と前記複数の輸送先との間を繋ぐ輸送経路を切替える輸送切替装置に係る。前記輸送切替装置は、本体ハウジングと、複数の流入側分岐管と、複数の流入側開閉弁と、複数の流出側分岐管と、複数の流出側開閉弁と、外気導入弁と、を有する。前記本体ハウジングは、複数の本体流入口と複数の本体流出口とがそれぞれ形成された平面の側壁部を有する。前記複数の流入側分岐管はそれぞれ、上流側の端部において前記複数の輸送元のうちの1つに接続され、下流側の端部において前記複数の本体流入口のうちの1つに接続される。前記複数の流入側開閉弁は、前記複数の流入側分岐管のそれぞれの内部空間と前記本体ハウジングの内部空間との連通を切替える。前記複数の流出側分岐管はそれぞれ、上流側の端部において前記複数の本体流出口のうちの1つに接続され、下流側の端部において前記複数の輸送先のうちの1つに接続される。前記複数の流出側開閉弁は、前記複数の流出側分岐管のそれぞれの内部空間と前記本体ハウジングの内部空間との連通を切替える。前記外気導入弁は、前記本体ハウジングの少なくとも一部に設けられ、前記本体ハウジングの内部空間を外気に対して開放可能にする。
【0009】
本願の第2発明は、第1発明の輸送切替装置であって、前記本体ハウジングは、箱型の立体形状を有する。
【0010】
本願の第3発明は、第2発明の輸送切替装置であって、前記本体ハウジングは、長手方向に延びる直方体型の立体形状を有し、前記本体ハウジングの前記長手方向の両端面のそれぞれに、前記外気導入弁が設けられている。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

東レ株式会社
溶融紡糸設備
4か月前
東レ株式会社
シート成形口金
9か月前
東レ株式会社
金型の製造方法
9か月前
東レ株式会社
プリプレグテープ
1か月前
津田駒工業株式会社
連続成形機
7か月前
株式会社日本製鋼所
押出機
18日前
個人
射出ミキシングノズル
12日前
輝創株式会社
接合方法
9か月前
帝人株式会社
成形体の製造方法
3か月前
東レ株式会社
延伸フィルムの製造方法
9か月前
株式会社リコー
シート剥離装置
2か月前
東レ株式会社
一体化成形品の製造方法
2か月前
三菱自動車工業株式会社
予熱装置
28日前
グンゼ株式会社
印刷層の除去方法
9か月前
株式会社日本製鋼所
押出成形装置
1か月前
六浦工業株式会社
接着装置
9か月前
TOWA株式会社
成形型清掃用のブラシ
22日前
株式会社日本製鋼所
押出成形装置
1か月前
大塚テクノ株式会社
樹脂製の構造体
7か月前
トヨタ自動車株式会社
真空成形装置
5か月前
株式会社城北精工所
押出成形用ダイ
7か月前
株式会社ニフコ
樹脂製品の製造方法
7日前
株式会社リコー
シート処理システム
2か月前
KTX株式会社
シェル型の作製方法
3か月前
小林工業株式会社
振動溶着機
4か月前
株式会社リコー
シート処理システム
2か月前
トヨタ自動車株式会社
真空成形方法
5か月前
三菱ケミカル株式会社
複合物品の製造方法。
12日前
日本プラスト株式会社
嵌合構造
19日前
株式会社イクスフロー
成形装置
6か月前
東ソー株式会社
高純度薬品用容器の製造方法
3か月前
株式会社日本製鋼所
射出成形機
3か月前
株式会社コスメック
磁気クランプ装置
28日前
東レ株式会社
二軸配向ポリエステルフィルム
3か月前
NISSHA株式会社
加飾成形品の製造方法
6か月前
東レエンジニアリング株式会社
立体造形方法
6か月前
続きを見る